軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

まだまだ続く「泥濘が」

漸く朝夕は秋らしく過ぎしやすくなってきたが、わが国周辺はそうはいかないようだ。毎年8月は、終戦記念日を中心に、戦記物があふれ、国を挙げて反省の連続だが、今年もいろいろな秘録が出そろって有意義だった。
安倍首相の70年談話はおおむね好評だが、それは後を継ぐ世代に負担をかけまいとしたところが評価されたのだろう。
世界史を解説するかのような歴史説明文には納得できないところもあるが、要は、これで親中・親韓派のつまらない作文と縁が切れると評価したい。


戦争は「正義と不義」の戦いだと思い込まされている戦後日本人には、理解できないかもしれないが、戦争は「正義と正義」がぶっつかって起きるのであり、ゆえに勝った方の歴史が「正義」だということになる。それさえ分からなくなった戦後日本人の知的怠惰は救いようがない。
戦争論で有名なクラウゼヴィッツは「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」といった。戦後のわが国は、その「他の手段をもってする政治の継続」方法を新憲法で捨てさせられたのだから、外交交渉で片が付くわけはないことに気が付いていないのだ。


ところでこの夏は、甲子園では異様な「軍艦旗もどきの旗」が打ち振られたから、韓国メディアに抗議を受けないか?と気になったが、杞憂に終わった。
さすがに“チョーニチ新聞社”だけのことはある。しかし、大優勝旗にある新聞社名は目障りだ。企業の宣伝に他ならないのに、誰も何とも言わない…と思っていたら、産経に「きれいごとを並べたてる偽善組織 それが高野連だ」という記事が産経のIRONNAに出ていた。
話すのは「島根県開星高校硬式野球部を監督として計9回、甲子園へと導いた野々村直通」氏で、その体験的「高野連論」が実に面白い。
日本学生野球憲章は、「国民が等しく教育を受ける権利をもつことは憲法が保障するところであり、学生野球は、この権利を実現すべき学校教育の一環として位置づけられる。この意味で、学生野球は経済的な対価を求めず、心と身体を鍛える場である。(後略)」とあるが、現状は何が公益財団法人なのだか!という。記事を引用しよう。

高野連の運用を実質的に掌握している4名の最高顧問には、従軍慰安婦捏造報道問題で謝罪せずに逃げ回っている木村伊量(株式会社朝日新聞社代表取締役社長)と、朝比奈豊毎日新聞グループホールディングス毎日新聞社代表取締役社長)の名前があります。歴代の最高顧問にも、夏の甲子園を主催する朝日新聞社の現役社長と、春の甲子園を主催する毎日新聞社の現役社長が、必ず指名されています、何が公益財団法人なのだか、副会長4人の中にも、高橋順二(元朝日新聞名古屋本社代表)とか朝日関係者がごろごろいるわけです。
 そもそも高野連は自分たちの方が伝統がある歴史が古いというわけのわからない理由で、高野連高体連全国高等学校体育連盟)にも何度もの加盟依頼を蹴り続けて、所属していないのです。
 だから、「高校野球は延長の文化があり、数々の名勝負が生まれた」などの精神論・根性論が幅をきかせ、「高校野球ばかりが地域の代表的な扱いをされるけど、結局は(主催の)朝日新聞や、(長時間放送する)NHKがつくり上げたもの」「メディアも高野連も、高校野球は球児が酷使されるのをドラマとして崇(あが)め成り立ってる」という批判を真摯に受け止めることなく、上記のような延長50回という「虐待」に近い試合を見ても「考えられないことが起きた」と他人事なのです。この高野連朝日新聞社前近代的な体質の問題は、さまざまな批判的論説がこれまでも上がっていましたが、高野連並びに主催の朝日新聞社はこれを無視し続けてきたのです。(木走日記:木走正水、014.09.01)≫

純真な高校生たちを使って、金儲けしている反日団体?の活動はそろそろ終わりにしたらどうだろう?
ついでに木走日記「■現役朝日新聞社長が最高顧問の旧態依然の高野連は即刻解散すべき=木走日記」もご紹介しておくので時間がある方はご一読を。
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140901/1409552844


高校野球が終わったら、次は大阪の「中1殺害遺棄事件」でメディアは大騒ぎだが、15歳の中学生が、深夜徘徊するのだから最悪の結果になる事は想像できた。
問題は、そんな子供の行動を放任している家庭と教育体制を追求すべきじゃないか?
時代が違うといわれるだろうが、時代が変わっても変わらないもの、変えてはならないものもあるのだ。

私の中学時代には、午後8時以降に外出することなど許されなかった。もっともコンビニもスマホもなかったから、町に出てもやることはなかったが、それでも出る奴(不良と呼んだ)がいるので、体育系の先生が町を巡回して、補導したものだ。今では「補導」は死語になり、TVには「歩道」しか映らなかったが…!?
ところが犯人が捕まったら、徐々にその過去が浮き出てき始めた。


産経は「容疑者、少年時代から万引自慢、学校でハサミ振り回す」としてこう書いている。

≪(前略)死体遺棄容疑で逮捕された山田浩二容疑者(45)は、中学を卒業後、高校には進学せず、アルバイトを転々としていた。少年時代から同級生と距離を置き、「1人でいることが多かった」という山田容疑者。小・中学校の同級生らからは、今回の逮捕に「やっぱり…」との声も聞かれた。

 同市に隣接する枚方市の団地。山田容疑者は少年時代、現在とは異なる姓で、ここに両親と妹の4人で暮らしていたという。(中略) 小学校の同級生によると、山田容疑者は近所の駄菓子屋で万引した商品を同級生に見せびらかしたり、自宅から1万円単位で親の金をくすねてきたりしては、「みんなに食べ物おごってやる」と自慢げに語っていたという。

 小・中学校を通じて同級生だった会社役員の男性(44)は「彼は金で人をつる。危ないタイプという印象だった」と振り返る。
だが、中学校で同級生だった女性(45)は「どういう理由か知らないが、彼は長期間休んでいてクラスメートとも少し距離を置いていた」と話す。別の同級生の男性(44)は「1人でいることが多く、ひとりぼっちという印象。急にハサミを振り回すこともあった」という。

 中学卒業後は、定職に就くこともなく、「ぶらぶらしていた」(同級生)という。

≪犯人の山田、刑務所から出すべきじゃなかった…=産経から≫

山田容疑者は32歳だった平成14年にも、寝屋川市内で中学2年の男子生徒(14)に声を掛け、車で連れ回し、寝屋川市内の駐車場で粘着テープで両手を縛って放置するという事件を起こし、強盗と逮捕監禁などの容疑で府警寝屋川署に逮捕されていた。「あいつならあり得ると思った」。中学校の同級生の1人はそう語った。≫


九州の田舎の小学校時代、炭鉱街が多かったせいもあって、彼と同じような少年が徒党を組んでやりたい放題だった。私も帰校中に取り囲まれて肥後の守(小刀)を振り回されて脅迫されたことがあったが、翌日シナから復員した先生が彼らを集めて説教した。ところが彼らがふてくされていたので先生はビンタを食らわせた。
ある日、終業後の教室清掃時に率先して床の雑巾がけをしていた私は、突然後ろから尻をけられて顔面を床に打ち付け、強打して鼻血が噴出した。ついに堪忍袋の緒が切れた私は、長身の彼に飛びかかり、のど輪で壁に押し付けて下から締め上げた。
すぐに先生が駆けつけて彼を職員室に連れて行ったが、私は保健室で手当てを受けた後、先生に引率されて帰宅した。顔が腫れ上がった私を見た母は、少し驚いたが、教師の説明を聞き納得した。
しかし教師が去った後、意外にも母から正座させられて厳しく叱られた。そして「男の喧嘩は一生に一度、相手が死ぬか自分が死ぬかの時だけだ。それ以外は取るに足らない」と諭されたから、悪を成敗した私は当然褒められる?と思っていたので戸惑った。
彼は炭鉱夫の息子で札付きだったが、山田容疑者の性格によく似ていたから思い出した。多分学校では「事なかれ主義」の先生が統制できないので彼らのような輩がはびこるのだろう。

気になるのは彼が32歳だった平成14年にも事件で有罪になっていることである。昨年出所したらしいが、この時の裁判官は、彼が改心して出直すと考えたのか?
軽い罪状で再び世間に出て、今度は二人の子供を殺害したのだ。少しはオノレの無知を反省したらどうだ!と裁判官に言いたいものだ。
過去の判例から、その程度の科料にしたのだろうが、判断を間違えた責任があろうというものだ。
判例で決めるのならば、裁判官はいらない。法務事務官の方がよほど資料に精通している。猛省を促したい。


さて面白い情報が友人から届いている。例の五輪のエンブレム審査の裏話である。
東京五輪エンブレム審査員の浅葉克己は、民主党のロゴをデザインした人物で、審査員もすべて仲間内だと判明した」というものだが、やはりそうだったのか!と思った。彼についての情報はこうである。


≪2009年8月の第45回衆議院議員総選挙民主党が圧勝し、第一党となったことにより、ロゴマークの制作者として注目を集める。
1998年の民主党旗の制作意図は「二つの円は『民の力』の結合の象徴を表している。下側の円の輪郭線がガタガタになっているのは、円がみなぎる力で動いたり、育ったりして、生命体のように成長しつつ、融合して新しい形を生み出す様子を表しており、二つの円の形は無限大 ∞ の意味も含んでいる」というものだそうだが、鳩山由紀夫が新橋に開いていた居酒屋『トモト』(2002年8月〜2005年末・夫人の店じゃなかったかな〜)のロゴマークも考案している」という。モラル無き民主党政権がいかに恐ろしい組織に支援されていたかがやっと浮き彫りになってきたようだ。

東京五輪・エンブレム製作者とその仲間たち=友人から≫


≪そして民主党はその旗とともにこうなった!=産経から≫


さて、国外に目を転じると、半島はきな臭くなってきたが、どちらも世界の「気を引く」のが目的で動けまい。
シナは、天津大爆発の痛手をどう収拾するかだが、いずれにせよ習近平江沢民の争いは文化大革命を彷彿とさせる域に達した。
9月3日の「抗日戦勝?記念パレード」を成功させようと懸命のようだが、さて…江沢民の息がかかった軍部の中に、何か企んでいるものがいるのじゃないか? まだまだ予断を許さない。
ロシアはその隙をついて北方領の固定化を進めているが、竹島尖閣…と「国際紛争解決の手段としての軍隊」を持たない我が国が取れる手段には限りがある。優しそうな外相には何か妙案でもあるのだろうか?


政界は「自衛官のリスク」とか、防衛省統幕の資料流出で「アンポ法制」の事前準備だ、などと相変わらず共産党の小池議員らが騒いでいるが、“専守防衛”に徹する政府の対応には腹が立つ。
尻をけられて顔面を強打した“おとなしい”私でさえも、堪忍袋の緒が切れて立ち上がったのだったが、自民党には紳士が大勢いるようで、殴られようが蹴られようが、連合主催集会でシールズメンバーに首相が「バカか、お前は」「病院に行って辞めた方がいい」!と罵倒されようが、“平然”と受け流している姿勢がなんとなく異次元の世界に感じられる!


広報室長時代に某新聞記者から「貴様はアホだ、馬鹿だ!どこかに飛ばしてやろうか!」と40回以上罵られる喧嘩を売られた時、「やれるものならやってみよ!」とそれを買ったことがあったが、確かにその後後ろから弾が飛んできて「飛ばされた」のだから、公務員は“冷静”であるに越したことはない!!
しかし今回の小池議員の発言内容は別にして、どこからそのような“内部資料”が漏れたのか、ということの方が重大だろう。


其の昔、三ツ矢事件というのがあったが、この時は統幕事務室の担当官の机上から新聞記者が資料を“窃盗”して、社会党の岡田議員に渡して国会で問題にしたのだったが、この時も防衛庁は被害者の3空佐を処罰し、記者の窃盗を無視した。私の時も明らかな「公務執行妨害」だったが、これまた役所に無視された。
何ともメディアに弱い役所らしく、未だに無理が通れば道理が引っ込む、だらしない泥濘が続いているようで心配だ。

≪資料は記者の持ち込みだった!と得意げに語る岡田議員(当時)=週刊朝日から≫

今回はこれらを反省してしっかりと追及するのだろうな〜と思うのだが、防衛大臣は富士の火力展示で嬉しそう、しっかり頼みますぞ!中谷君!
今朝の産経に脇雅史・前自民党参院幹事長が、記者との対談で
自民党の迷走が目立った参院の「一票の格差」是正をめぐる選挙制度改革。自民党会派を離脱して改正公職選挙法に反対した脇雅史参院幹事長は、終始自己保身が目立った古巣を「参院自民党は死んだ」と痛烈に批判。最高裁判決を軽く見る参院執行部を「法の支配でなく『阿呆の支配』」とも皮肉る。参院自民党が3大派閥の重鎮に支配される構図など、来年の政界引退を控えた立場ならではの激辛トークを炸裂させた」という。
シールズメンバーが首相をバカ呼ばわりしたが、身内からも「アホ」と呼ばれないようにして貰いたいものだ。



陸上自衛隊の「富士総合火力演習」の視察に訪れた中谷防衛相(左手前)=23日、静岡県東富士演習場:産経から≫

中国 驚愕の性奴隷

中国 驚愕の性奴隷

月刊中国2015年7月号

月刊中国2015年7月号

中国人民解放軍の正体―平和ボケ日本人への警告!!

中国人民解放軍の正体―平和ボケ日本人への警告!!

自衛隊の「犯罪」-雫石事件の真相!

自衛隊の「犯罪」-雫石事件の真相!

戦闘機パイロットという人生

戦闘機パイロットという人生