軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

今時珍しい少年!

このところ、次期上梓予定の原稿書きで、更新が遅れてしまったが、その間いろいろな事件事故が多発した。

とりわけ嬉しかったニュースは、「北海道男児不明」事件が無事に解決したことだ。実父が≪しつけのために置き去りにした≫と報じられた時は、皆一様に父親の無謀さに怒りが集中したが、その理由が「車に石を投げたこと」だったというから、私は父親も“ブチ切れた”のだろうと考えた。
他人の財産を傷つける行為はたとえ小学生でも許されないからだ。
父親は何度言い聞かせても従わない者に対しては、やむを得ないお仕置きだと考えたのである。
唯最初に単なる行方不明と発表したのはまずかった。

其の昔、戦闘機操縦課程学生を教育中、何度言い聞かせても修正しない者、事前勉強不足の者、危険行為を反省しなかった者に対しては、教官は罰として「飛行場一周」を命じたものだった。体で覚えさせるのである。
尤も大和君は7歳と未熟だから、お仕置きの仕方はいろいろあっただろうが…。


行方不明になって6日後、捜索圏から外れていた自衛隊の演習場で見つかったのは幸いだった。
大和君は、5月28日に行方不明になってから6月3日に保護されるまでの間「誰にも会わず1人きりで、何も食べなかった」というから、精神力も大したものだと思う。すぐ自殺する“一部の年長者たち”に学んでほしいほどだ。

 ≪平成26年5月、東京、埼玉、山梨にまたがる雲取山(2017メートル)に向かう途中で遭難し、8日後に保護された経験のある東京都東久留米市の画家、鈴木信太郎さん(66)は、「山の中で1人で過ごす孤独感、恐怖感は想像以上に大きい。小さい子が、本当によく我慢した」「風雨を防ぎながら、じっとしていたことが結果的に体力の消耗を抑え、生存につながったのではないか。我慢強く、知恵のある子だと思う」と話す≫と産経は書き、≪演習場は捜索範囲には入っておらず、発見は偶然だった。廠舎に立ち寄った自衛隊員たちは、雨が降る中でミーティングをする必要があったため、急遽予定になかった廠舎に向かったという。

 大和君を発見した陸自第28普通科連隊第1普通科中隊の掛川勇一陸曹長(52)は「廠舎(に向かう)車中に、捜索に加わっていた隊員がおり、『大丈夫かな』と話をしていたので、すぐに大和君と分かった。やつれてはいたが、無事でよかった。自分にも6歳の息子がいるので、ほっとした」と話した≫と書いたが、今回の保護は偶然が重なったというが、この子の対応を見ていると必然だったのではないか?とさえ思う。
天は自ら助けるものを助けるのだ。

≪おにぎりを食べる大和君=インターネットから≫


これから大和君には、このサバイバルという貴重な体験を大切にして、逞しく成長してほしいと思う。


今回の“事件”に対する感想を良く表しているのは、次の産経抄子のコラムだろう。

≪【産経抄】「礼儀・作法」がなっていない国会議員は自衛隊体験入隊

 日ごろはニュースにとんと関心のない小学生の愚息が、テレビ画面にくぎ付けとなり、「お父さん」と確かめるように問うてきた。「この親、本当にひどいよね」。北海道七飯町の林道で両親に置き去りにされた小学2年、田野岡大和君の件である。いつも叱られている身として、全くの人ごとだとは思えなかったのだろう。

 ▼5月28日から行方不明となっていた大和君は幸い、合同捜索本部が解散し、捜索が打ち切られる直前の3日になって無事見つかった。国内のみならず、海外の報道機関も速報で伝えた誰もが喜べる稀有なニュースだといえる。

 ▼「本当に行き過ぎた行動だった」。林道で車から大和君を降ろして立ち去っていた父親は、こう深い反省を示している。置き去りの理由は「しつけ」のためだというが、取り残され、独りで6夜を過ごした子供の心細さはいかばかりか。

 ▼翻って日々の新聞紙面を思うと、事件を起こすのも醜聞のネタとなるのも恥ずかしい言動をさらすのも、みんな大人である。辞書によるとしつけとは、礼儀・作法を教え込むことだが、世は厳しいしつけが必要な大人たちであふれている。

 ▼中でも、国民の範となるべき選良たる国会議員らの立ち居振る舞いがみっともない。英紙の風刺画に描かれた別人を、安倍晋三首相と勘違いして首相の主張を「捏造」だと批判する者、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の経済資料の英文を誤読して首相の「情報操作」だと決め付ける者…と枚挙にいとまがない。

 ▼ちなみに大和君が見つかったのは、陸上自衛隊演習場の施設内でのことだった。そこで思いついたのだが、特に礼儀・作法がなっていない議員らは自衛隊体験入隊させ、しつけてもらってはどうだろうか≫


全く同感である、が正直に言わせてもらうと、議員らに体験入隊されて困るのは自衛隊の方だろう。

純真な「操縦課程学生」ならいざ知らず、こんな欲と手あかにまみれた議員連中には“お仕置き”さえ通じまい。口ばかり達者で実力のない議員らには、大和君保護のような奇跡は通じない。
初めから「○○の露」と消える方が世のためになる。


私も毎年支払っている都税納付先の長の無様さがそれを良くあらわしているではないか。
産経のインターネット版には舛添都知事の亡き姉の次のような“予言”も出ているから少し長くなるが紹介しておこう。


≪●生活保護の姉の扶養要請を断る
・・・「あんなにウソばっかりついて他人を傷つけて、いつか要一は手痛いしっぺ返しを食らう。5年前にそう言い残して膵臓がんで亡くなった、母の予言通りになりましたね。ずっと詐欺のようなことをしてきたのですから、同情の余地はありません」

 舛添氏の姪がそう語る母とは、11歳年長の長姉のこと。4人の姉を持つ末っ子として八幡市(現在の北九州市)で生まれ育った舛添氏は、中学2年で父・弥次郎さんを亡くした。戦前は炭鉱を持ち、戦後は市場で八百屋を経営していたという父が死んでから、舛添家は教員資格を持つ長姉と、長姉と結婚した会社員の夫が大黒柱になった。成績優秀な舛添氏を東大進学で東京に送り出した長姉夫妻は、年の離れた舛添氏を我が子のように可愛がった。東大の体質を批判して1989年に教員を退官、国際政治学者としてテレビの討論番組に出演するようになると欠かさずビデオ録画して応援していたという。

 母親のユキノさんの面倒を長年見てきたのも、長姉夫妻だった。ところが舛添氏は98年に出版した『母に襁褓をあてるとき─介護 闘いの日々』を出版、認知症が進む母の介護を巡って長姉夫妻を悪しざまに罵った。その後もあらゆるメディアで介護体験を自慢して名を売り、「母」「介護」「痴呆」などのキーワードのタイトル本を少なくとも9冊も著し、2007年の第1次安倍政権で厚生労働大臣の座を射止めた。

 長姉夫妻は長年沈黙を守っていたが、同年、週刊文春が3回にわたって掲載した「舛添要一『消せない過去』」で重い口を開き、「要一が本で書いている内容は、全部反対の話だと理解してもらったらいい」と当時、取材した筆者(大平)に語った。

 このシリーズでは、長年生活保護を受給していた4番目の姉を扶養するよう北九州市が要請したにもかかわらず、断ったことも報じた。92年ごろのことだ。当時、売れっ子の国際政治学者だった舛添氏は、バブルを謳歌していた。講演だけで一日300万円、多い年で年間3億円を稼いだ。北海道白老町に建てた別荘で女優たちと温泉に入ったり乗馬を楽しんだり、都内にも複数のマンションを所有して、世田谷の自宅は3億円で購入したなどと、インタビューで臆面もなく語っていた。その一方で、実の姉に救いの手を差し伸べようとしない理由が、「冷血」以外奈辺にあるのか問い質そうとしたが、舛添氏は「ダメです。不愉快です」と意味不明の対応で取り付く島もなかった。

 さらに、片山さつき参院議員や、フランス人女性との結婚だけでなく、片山氏と結婚していた88年当時に愛人Xさんに男児を産ませて後に認知、さらに91年と95年には別の女性Yさんに2女を産ませた後、96年に現在の妻と結婚したことなども報じた。Yさんは婚約不履行を理由に訴訟で慰謝料を請求、Xさんも出産した男児が重度の障害を抱え、ここまでの生活は並大抵の苦労ではなかったという。

●お金出せない人と付き合わない

 これだけではない。県立八幡高校時代からの親友だったFさんには四つ年下の妹Zさんがいて、舛添氏は彼女との結婚をほのめかして土建業のF家からも多額のカネを引っ張った。それでもFさんは舛添氏を支援したが、母の介護を巡って実情を知るF家とは疎遠になった。Fさんは6年前に亡くなり、Zさんも現在末期がんの床に伏せっている。

 長姉にも、後を追うように同じ年に亡くなった義兄にも、Fさんに対しても、舛添氏からは何のお悔やみもなかったという。

「あの人は、お金が出ない人とはお付き合いしません。私は、もう関わりたくありません」≫


ところが産経さえも人物を見誤っていたのだ。
これは平成7年4月24日付の産経「正論」だ。論者は「国際政治学者」の同氏である。タイトルは「オウムに見る戦後50年問題」だが、サブタイトルは「基本的な人間研究欠いた若者」とあり、書き出しの小見出しには「興味深い≪高学歴≫集団」とあるから笑える。

≪平成7年の「正論」≫

≪よく言うよ!≫とは私が当時書き込んだ落書きだが、≪高学歴・無教養≫そのままではないか?
こんな“有名な”学者らに読者は騙されているのだが、それも時間がたたねばわからないというのが世の常だ。


そんな彼に辞職勧告さえできないような与党・自民党は、かって彼を「除名した」のではなかったか?そんな“傷物”をかばう自民党自民党だ。
だから私は純粋な集団である自衛隊の施設内に、こんな穢れた議員らを≪体験入隊≫させてはならないというのだ。自衛隊が穢れるからだ。

自衛隊は国民の共通の財産であって、一部政党の集票マシーンでは絶対にないのだ。
次の漫画はいつもの後輩の作であるが、庶民の意思を良く表現していると思うから掲載しておく。






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