軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

防衛論より、政治の浄化を最優先すべき

コロナ禍からオミクロン禍?に振り回されたこの1年だったが、その発生源であるシナ大陸では、相次いだ台風と洪水、土砂崩れで広大な農地は「更地」になり、農民は住めないので、日雇い労務者になって都心に集中した。しかしシナは経済成長が行き詰まり、人民は困窮し暴動が起きかねないから、今、世界中のオミクロン禍を利用して、こっそりと食物を世界中から買いあさっているらしい。14億人を食わせられなくなる恐れが出ている。そうなれば”中共”も終わりだ!

来年は夏ごろから飢饉が襲うだろうと思われるが、やがてそれは世界中に拡散するだろう。

 

年末になり、優れた国防論が散見されたから、少し意見を書こうと思っていた矢先、何の何の、厚顔無恥な輩が、相変わらずバッジをつけて「ブローカー」として私腹を肥やしていたことが判明したので、国家防衛論よりも、政治屋らの「浄化こそ最優先」だとキーボードに向かわざるを得なくなった。

落合道夫氏は12月27日の「宮崎正弘の国際情勢解題」に投稿し「日本の政治は腐りきっている」と慨嘆していたが、今朝の産経は現職国会議員、それも“与党”の元財務副大臣のスキャンダルを報じた。こんな輩が「副大臣」とは大臣の質も落ちたものだ。

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これが政権政党にコバンザメのように食いついて、「違法ビジネス」で私腹を肥やしている「国会議員」の実像である。

大半は「国会議員秘書」という名刺をちらつかせてあくどい‟ビジネス”をする輩が大半なのだが、今回は本人が先頭に?立ってやっていたらしい。徹底的に議員の‟浄化”が望まれるが、“議員”たちは、手厚く“保護”されているらしく、議員を辞めたくてもやめられないというから不思議である。

 まるで中国の故事「死せる孔明、生ける仲達を走らす」じゃあるまいに、『死せる議員、血税をむさぼる』と同じじゃないか!

 維新の会の片山議員が、体調不良で議員活動ができないと申し出ても、「議員の地位は重い?」から認められないのだという。摩訶不思議である。

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 莫大な通信費の使用も、与野党議員一致して「なあなあ」で胡麻化し、ついに改正されなかった。こんな体たらくだから、バカほど議員になりたがるのだ!

しかも記事には「公明痛手『時代エースに傷』」とある。

 一般的なエースの意味はトランプで一番強い「A」のほか、各界の第一人者、最上の存在。「エースパイロット」などと、戦力の中心になる存在を言うから、公明党にはこの種の「エース」が多まだまだ多いのだろう?!さて次にどんな”エース議員”が捕まるのだろう。楽しみだ。

 12月26日の「宮崎正弘の国際情勢解題」に、元陸上自衛隊調査学校副校長だった矢野義昭元陸将補が次のような所見を書いていた。

 

【・・・自衛隊には、何を守るかについての究極的な回答はありません。

 自衛隊の主たる使命は、他国の軍と同様に、直接及び間接の侵略に対して、国家の主権と独立を守ることにあります。しかし、その使命は、国家存亡の危機においては、自衛官あるいは軍の将兵が、生命を投げ出してでも戦闘任務を遂行することなしには、完遂できません。

 将校なら、部下を死地に赴くよう命じなければならないこともあります。自ら死地に行くよりも、ある意味でもっと過酷な任務です。そのような時に、我々は何のために命を賭けるのか、何のために部下に対し、命の危険を冒しても任務を達成するように命じるのかが問われます

 しかし、自衛隊においては、個々の将兵の命を犠牲にしてでも守り抜くべき、日本国固有の価値について、納得のいく答えは与えられていません。戦後占領軍に与えられた民主主義や自由のために闘うのでしょうか? 任務に赴く自衛官には、自らの人権も選択の自由もないのです。それでも守るべき大義に回答がないとすれば、それで国防が全うできるのか、だれが本気で国のために闘う気になるのか、そのような疑問を禁じえません。(中略)

 現代の政財官学の指導者たちは、真正保守のやまと心を学ばずあるいは忘却してしまっています。このままでは、日本の行く末は危ういと思います。近代主義グローバリズムを超克し、真正のやまと魂を再発見しなければなりません

・・・】

 

私も現役時代を通じて同様な疑問を持ち続けてきた。

岡本隆司教授は新聞に喝!欄に「…国家って何?」とこう書いている。そして「改めてメディア・新聞をはじめ、根底から考えなくてはならない時期だろう」と結んだ。

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紙数が尽きたから、12・24の正論織田元空将の論文「核論議タブーにしてはならない」についてはいずれ書こうと思うが、大学構内リンチ殺人事件を書いた「彼は早稲田で死んだ」について、ジャーナリストの高世仁氏が「非暴力でどう戦いえるか」と書評を書いている。

印度のガンジーじゃあるまいし、非暴力で凶悪な暴力に対してどう対応するのか? 政治家らは考えもしなかろうから読者方にはご一読いただきたい。

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ついでだが、退官後私も矢野君と同様な観点から一冊青林堂から上梓したが、時の「安保法制論議」に影響されて「安保法制と自衛隊」というタイトルになったから、真意は伝わらなかった。内容は、

序、国家とは、国防とは何か?

第一章、自衛隊は「何から何を守るのか?」そして第六章で「自衛隊を真っ当な軍隊にするための提言」をしておいた。ご参考までに。

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