軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

メディアの正体がばれた年

26日から3日間、恒例の墓参りと神社のお礼参りに東北を旅した。
今話題の「高齢者運転」そのままだったが、総走行距離は1010KM、予定通り無事に走破できた。
しかし、地上を走るより空中の方がよほど安心で安全だと感じる。
車の性能が上がっているのに、運転者の能力がついていっていない状態が散見されるからだ。
特に車間距離が決定的に少ないトラックの行列は、いったい何を考えているのだろうか? これじゃ巻き込まれる恐れが多分にあると危機感を覚える。

運転手は車体にかかる風圧がいかに大きなものか、また、エンジンの性能限界を計算に入れているのだろうか?と気にかかる。


帰宅して一息ついた時、北茨木で大きな地震があった。
神社では宮司さんから、3・11の時のように、多くのUFOが飛来していて急降下していくから、また地上に異変が起きるのかも…と言われた。
その通りになったから驚いたが、今年は「人」心の乱れが「天」の乱れを呼び、「地」に異変を招いた年だったような気がする。

更に加えて宇宙天体観測技術が向上したせいか、天体の動きにかかわる情報が、主としてNASAから発表された年でもあった。さて来年は…?

“お告げ”によると、来年はアジアを中心にシナの黒い雲が一面を覆い、半島では騒乱の相があるという事だった。現実の国際情勢に一致しているから気にかかるが、それに対する我が国の備えの方が非常に気がかりである。


28日早朝福島の宿で目を覚ますと一面の雪景色だったので驚いた。露天風呂を遠慮し、テレビをつけたら、ちょうどハワイで安倍首相とオバマ大統領がスピーチを始めたところだった。

75年目の日米和解というところだろうが、首相のスピーチの内容が、女性のスピーチライターが書いたのか?と感じるほど、少し「情緒的すぎた?」感じがしないこともなかったが、“恩讐の彼方に”双方が一層理解を深める誓をしたわけだから、来年の国際情勢を考慮すれば適切な出来事だと言えた。


日本人はこうして「過去を水に流す」ことができる民族だが、同じ海洋国らしく米国にもそれが感じられて有意義だった。

それに比べていつまでも過去にしがみつき、相手をののしり続ける国もあるが、矢張り大陸国であり、虐げられた半島国という、地政学的特性が表れていて面白い。
シナは何時までも劣等感にさいなまれた国柄だが、朝鮮半島の国が戦勝国の一員でもあるかの如くふるまうのは笑止の沙汰だろう。この国とはいい加減付き合うのをやめたらどうだろう。
矢張り友好関係は「海洋国」と結ぶべきだろう。英国も「EUという大陸国」から離脱するのは馬が合わないからではないのか?
遅かれ早かれ、来年にはその結論が出そうだが…。


ところで、今年は世界中の政治が混乱と変化の中にあったが、その大元は世界の情報を牛耳るメディアの情報がお粗末だった、というに尽きるだろう。
国際的な大メディアといっても所詮は“企業”に過ぎず、儲からなければ存続できないから自分に都合が良いように物事を“解釈”して、いかにも真実らしく報道する。

≪ニューズウイーク12・27号=独裁者が悪用するSNSの「暗黒面」。民主主義をむしばむフェイクニュースの驚異・特集号≫


SNSだけではなく、メディア全体がその傾向にあるのだが…=ニューズウイークから≫


我が国の大手銀行幹部が「銀行の仕事は“慈善事業じゃない!”」と訓示したと記事に出ていたが、彼らもまた「利他」ではなく「利己」に徹しているのである。
メディアも自分に都合がいい政治家を囲い、儲けを追求するから記事の内容などどうでもよくなるのだ。

朝日新聞の“南京大虐殺”や“慰安婦問題”の虚報がそれをよく示している。にもかかわらず、会社は存続しているのだから、相変わらず害毒を垂れ流しているという事になる。もう騙されていてはいけないのだ。脱皮すべきなのだ!

国際的有名メディアもそれと少しも変わらない。
今年の大きな現象は、トランプ現象と英国のEU離脱現象だが、いずれも“有名なメディア”は的外れの記事を垂れ流していた。そして責任は取らない!

≪ニューズウイークが描いた今年の情勢・見事に描いている!≫

産経は今年の10大ニュースを報じたが、それは読者、市民にとっていい教訓に満ちている。

そのほとんどが「国際政治」関連だが、いかに政治が乱れているかもすぐわかる。こんな修羅場を、お人よし日本国の首相がたった一人で切り抜けることなど土台無理な話だろう。
挙国一致、あるいは国民が全幅の信頼を持って彼を支える以外にはないのだ。
来年は「勝負の年」になるだろう。

≪産経から≫

愈々トランプ新大統領登場の年である。メディアや“有識者たち”が全く予想できなかったのだから、彼の施政がどうなるかなどわかるはずはない。
来年こそは、一方的で偏った情報に惑わされることなく、冷静に分析したいものだ。と言っても公開される情報のほとんどを既成メディアが握っていることも事実だから我々市民には情報を入手する手段がない。
しかし、現在は清濁合わさっているとはいえ、インターネットという情報源がある。盲信することなく、起きている現象を冷静に見つめつつ、諸情報を的確に分析することが大事だろう。


そんなさなか、わが国の企業人のモラルが頽廃していることも今年の大きな社会問題になった。独断と偏見に基づけば、そのほとんどが大陸に利潤を求めて進出した企業だというところが面白い。
東芝もシャープも三菱さえもが外国企業の“軍門”に下り、幹部らが雁首揃えて株主に謝罪する姿は、日本人としては何とも歯がゆい限りだ。


更に「蟹工船」的企業体質も、今や企業の規模の大小にかかわらず、一流企業、零細企業など無関係に起きているのも老兵には理解できない。

その典型的な例が、メディアを取り仕切って、わが世の春を謳歌していた電通の例だろう。
こんな企業が取り仕切っている下品なコマーシャルなどからして推して知るべきだが、将来ある若い命が断たれたことが無念でならない。
今朝の産経抄子は「『昭和の常識』に絶望した電通の新人社員、高橋まつりさん」と題してこう書いた。


ロンドン五輪で、柔道男子は金メダルゼロの惨敗を喫した。選手が練習をサボっていたわけではない。むしろ合宿や試合は、多すぎるほどだった。その結果心も体もボロボロになり、本番に万全の態勢で臨めなかったことが原因とされた。

 ▼やがて、指導陣の女子選手へのパワーハラスメントが発覚する。危機に瀕した柔道界は、新体制のもとで練習方法を見直した。リオデジャネイロ五輪で過去最多のメダルを獲得したのは、周知の通りである。それに比べてビジネス界では、いまだに多すぎる労働時間を是とする文化が生き残っている。

 ▼広告大手、電通の新人社員、高橋まつりさんが過労自殺に追い込まれてから、1年が過ぎた。長時間労働問題は、石井直(ただし)社長の辞任表明にまで発展した。高橋さんの残業は月130時間を超え、徹夜に近い勤務も続いていた。

 ▼問題は労働時間の長さだけではない。亡くなる直前には、業務に関係のない忘年会の準備にまで駆り出されている。男性上司からは、「女子力がない」などと、言葉の暴力も受けていた。

 ▼元金融アナリストのデービッド・アトキンソンさんは、新著『新・所得倍増論』で、日本人の生産性の低さに警鐘を鳴らしている。世界で27位、先進国では最下位である。日本企業の社長も務めるアトキンソンさんは、労働者の勤勉さ、潜在能力の高さには賛辞を惜しまない。「やるべきことをやっていない」のは、「昭和の常識」から抜けきれない経営者である。

 ▼石井社長は会見で、社員が時間を際限なく費やすのは「業務の品質」を高めるためだった、と説明していた。聡明な高橋さんは、そんな「昭和の常識」の誤りに気づいていた。だからこそ余計に、絶望が深かったのではないか。≫


企業内における上司の部下いじめは、小学校のいじめより悪質である。そんないじめ常習犯がいることを更にその上の上司が見抜けないことが組織として問題なのだ。
そして電通の石井直社長の辞任のような結果を招く。
それはおそらく社長自身が平時からごますりを周辺にはびこらせて、ひとりご満悦だった結果だといえるだろう。

今や、バブル時期に入社していい思いをした輩が上層部を占める時期に来ている。彼らは実力よりもへつらい方しか学んでいないらしい。社長たるもの、そんな状況を普段から警戒していれば、優秀な部下の自殺という悲劇は防げたに違いないのだ。

若いころ、いい思いしかせず、事業の本質を理解せぬまま歳だけとって組織のトップに上り詰めた孤独な男の無残な姿を彷彿とする。
しかし、高額な退職金をもらえるだけましだろう。苦しんで自殺した若い部下、高橋まつりさんには何の報酬も与えられない。社長は自分の報酬を香典に回したらどうだ?


来年は、本物と偽物が区分され、偽物は駆逐され始めるだろう。そうにでもならないと、まじめに一隅を照らしてるだけで、何ら報われることのない青年たちにとっては生きる目標が立てられないからだ。

来年こそは本物と偽物とが区分され、自分に都合がいい者を政治家に選定して、うまい汁を吸おうとしていたメディアのような、打算的で利己的な態度を続ける者に天罰が下ることを期待したいものだ。


一年間ご愛読いただき感謝します。来年も、天変地異と紛争やテロや暴動が多発するでしょうが、どうぞ読者の皆様方にとっては充実した年になりますようにお祈りします!

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