軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

地球外生命に“期待”したい!

今日の産経トップは、「地球外生命『発見近い』」と言う「新時代」の連載「第8部宇宙の攻防」が飾った。

確かに、地球上(特にわが国)の人間性に欠ける事件に関する記事には正直飽き飽きさせられているから、これからの地球の新時代は地球外生命に大いに期待したくなる!

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地球外生命体、つまり宇宙人と言っても、一般的に考えられている「グレイ」のような人体を持つものばかりではなく、生命体=波動=電磁波の集合体も含まれると言う。

火星の地下には、爬虫類に似た生物が存在していて、探検に来る地球人に抵抗しているのだ、と言う話を聞いたこともある。

有名なスティーブン・ホーキング博士は「この宇宙に地球の様に生命体が存在し、進んだ文明を保有する天体は300万ある」と答えている。そして『そんなに多くの進んだ文明を持つ星があるのなら、どうして宇宙船なり宇宙人は実際に、この地球に到来しないのか?』

と問われると「地球並みに文明が進むと、そうした星は自然の循環が狂ってきて宇宙時間からすると瞬間的に自滅し、生命体は消滅してしまうからだ」と答えている。

いずれにせよ、NASAJAXAなどの研究結果によって、事の真実が確かめられるときがくる事だろうが、問題はその時、知的生命体と地球人は、どんな手段で交信するのか?と言うことだ。

サリバン氏によれば『思念伝達』で可能だと言う。

 

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2015年3月29日深夜、サリバンさんと共に山梨県の某所でコンタクト!した知的生命体と思われる物体

 

処で、宇宙では《文明が進むと自然の循環が狂ってきて瞬間的に自滅する》そうだが、地球上では一見文化が進んでいるように見えても、表面だけであって全く進化していない国もある。

だから「瞬間的に自滅」できずにしぶとく弊害を世界中に流し続けているのだろうが、このところ、そんな人種が我が国に入ってきて、悪さをし続けている気がしてならない。

茨城の「あおり運転加害者」などもその類であり、こんな連中程「瞬間的に自滅」してほしいものだがそうはいかない処が何とも不都合である。

処が私にとって驚いたのは、中野区で窃盗容疑で逮捕され、怪我の治療で警察病院に収監された男が、まんまと脱走したという報道である。

記事には「男は韓国籍の住所・職業不詳、佐藤沅基こと金沅基容疑者(64)・・・」とあったからである。こんな韓国籍の男が、我がご先祖様の「佐藤」を勝手に名乗っているいかがわしさに驚いた。

しかも国籍は韓国である。いったい、どのような生活をしていたのか、彼を管轄している役所はどうしていたのか?という疑問が湧いてくる。

確かに国会議員の中にも韓国人なのに、通名で、日本人?として活動しているものがいるが、わが国は、いささか彼らを野放しにし過ぎているのじゃないか?”祖国に誇りを持っている”のなら、通名をやめてほしいものだ。

 

名古屋における“反日活動展”もそうだが、いたるところで『反日活動』が許されている。何が「言論の自由」か!この国はどこかおかしい…

県民を代表する知事の見識を疑いたくなる。

今朝の産経一面は、「新時代」欄に並んで「大韓航空、日本便を大幅減」と大きく出ていたが、願ってもないことだ。汚らわしい文化を運んでくる航空便の減便は非常にいいことだ。

 

今日は、4面下段に「週刊新潮」と「週刊文春」の広告が出ている。

8月29日号のこれらの記事を裏読みすれば、今話題になっている方々の素性問題が浮かび上がってくるのじゃないか?

 

早く地球外生命体に来てもらい、穢れた地球を浄化してほしいものだ。

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NASAが公開した銀河系

宇宙戦争を迎える前に

昨日に続いて「宇宙戦争」について書いておこう。

今朝の産経一面トップは「月へ火星へ大国の野望」と題して「資源」と「領有」にらみ米中が覇権争い中だと書いた。

わが国が、地上の争いにも無関心で、ひたすら「諸国の公正と信義」に頼っている間に、宇宙では覇権争いが始まっているのである。

我が国には「JAXA」がある!と言うかもしれないが、これはあくまで純粋に科学的研究を主にしているものであり、その意味では世界に冠たる研究が進んでいると言えるが、“彼ら”特にシナは研究とは名ばかりで、常に南シナ海がそうなりつつあるように、「俺の物は俺のもの、他人の物も俺のもの」と言う思想に凝り固まっているから、今度は宇宙全部を私物化しようとしているのだ。

例えば、自国周辺のウイグルチベット、モンゴルを占領し、資源をあさり、台湾や香港までも自国の物だと断じて憚らない。こんな厚顔無恥な民族に宇宙を支配されては堪ったものじゃあるまい。

しかし、我が国はじめ愚かな経済活動家らが、人件費を安く上げようとして大陸に工場を移転し、支那人を雇って利益を上げようとした結果、粗悪品が世界中に流れたほか、自らも墓穴を掘って、技術を奪われ巨大な損失で動きが取れなくなりつつある。

そのうえ、国外“脱出”さえもままならぬ有様。

身から出たさびだが、その結果、シナは経済的に世界第2にまで上り詰め、軍事力特に宇宙戦力を増強して、米国に追いつくまでになった。

そして今度は月や火星をチベット化しようと言うのである。

恐らくその段階で、宇宙に存在する知的生命体がそれを阻止することを期待したいが、宇宙にも、自由主義とは相いれない生命体が存在していないとも限らない。

地球のみならず、宇宙でも「善と悪」が対立しているのかもしれない。友好的な宇宙人だけとは限らないかもしれない…

何せ、たちの悪い地球人が自分たちのテリトリーに侵略してくるのだ。傍観しているはずはない。

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話は変わるが、同じ産経の一面トップに、昭和天皇のご発言が出ている。初代宮内庁長官「拝謁記」の一部だが、そこには、「侵略者の無い世の中になれば武備はいらぬが、侵略者が人間社会にある以上軍隊はやむを得ず必要だ」と語っておられる。

明治大帝は「四方の海皆同胞」と詠まれ、日米開戦を前に昭和天皇もそれをお読みになられたが、やはりそれは「人類の希望を語った“徳目”」だったことが読み取れる。

それにしても、戦後間もない時期に天皇御自らこう語っておられたにもかかわらず、時の政府以降、首脳陣の誰一人としてその御意志をかなえることをしなかったのはどういうわけか?

やはり昭和天皇は、君側の奸に取り囲まれておられたと言う証拠か?

既に戦後74年経過した。今の政府には何も期待できそうもない、と言うのが真実なのかもしれない。

こんな状態で、宇宙時代を迎える人類の混乱期に立ち向かえるのかどうか気掛りである…

 

届いた雑誌のご紹介

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今月の特集は「進化する第4世代戦闘機」である。見出しには「半世紀ぶりの戦闘機大乱世!?」とある。

一時期『ステルス』が持てはやされ、ステルスでなければ戦闘機にあらず、という状態だったが、ステルスにも”陰り”が見えて来たらしい。

それはそうだろう。電波に映らなければ映るようにするのが科学技術力であり、開発技術力だから。

だからスパイ合戦が苛烈を極めるのである。なかなか示唆に富む論文である。

産経新聞が「宇宙戦争」を警告!

今朝の新聞一面を見て驚いた。「宇宙戦争」の文字が飛び込んできたからである。

退官後、講談社の編集者から頼まれて、現役時代に仲間たちが目撃した「UFO」現象をレポートして「自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO」を上梓したのだが、その後靖国神社で「UFO~」を取り上げた講演会などを通じて、多くの“専門家”方とおつきあいすることになり、新分野が広がった。

その後、JCETIのサリバン氏から、宇宙との交信などについて家族一同、直接体験させてもらい、現代の最先端科学は「科学者たちの目に見えるもの」以外は、非科学的分野だとして押しやられていることを認識させられた。

丁度、コペルニクスが唱えた地動説が、権力を握る反対学派によって抹殺されたようにその時代時代の≪学説≫は時がたつと変化していくものであることを思い知らされた。

今、ケーブルTVのヒストリーチャネルで、「古代の宇宙人」が盛況であり、米空軍が1960年代に実施した「プロジェクト・ブルーブック」が映画になって好評を博している。

人類の宇宙への夢は果てしなく広がりつつあるのだが、恐るべきことは、そんな夢を「己の私利私欲のために」独占開発しようとしているのが中国なのである。

米国はとっくの昔にこれに気が付き、中国の宇宙資源独占を阻止しようとしているのだが、それは「宇宙を制する者は、地球を制する」ことに繋がるからである。

共産主義と拝金主義に凝り固まった“大国”に、独占支配されては人類の滅亡につながる。しかし、なかなかそれに気が付かない国が多い。とりわけ我が国は救いようもない。

いい機会だから、私の書籍の“宣伝”も兼ねて、今朝の産経新聞記事を紹介しておくことにしよう。

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記事には、「日本も遅ればせながら対応を本格化させた・・・」とあるが、地球上の紛争さえも解決できていない(する気もない)のに、どうして宇宙に手が届くものか!

ロシアは今遅れているようだが、レーガンゴルバチョフ時代は、SDI構想問題で、サシに渡り合っていた実力がある。

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何よりも、「宇宙での武力攻撃について、どんな時に自衛権発動の要件にし得るのかを、整理しておくことが大事だ」と有識者がコメントしている段階じゃ、宇宙事業に突き進んでいる大国から、トラック3周以上の遅れた立場にある。

 

世界はどんどん進化している。宇宙事業に進む前に、わが国は、地上に吹き荒れている「限りない不都合」な真実を整理することの方が先だろう。

 

2017年5月、講談社から上梓したこの本で、「知的生命体が戦争を好む地球人に発した警告」として、第7章、第8章に「地球人が始める宇宙戦争」として取り上げてある。

関心がおありの方はご一読あれ。

ただし、ソフトタッチで表現したので、靖国会館で私の軍事学講座を聞きなれた方には物足りなく思われる方もいるかと思うが…

 

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さて、15日の靖国神社境内でのフォーラムの中で、感銘を受けたのは沖縄出身の我那覇真子女史の言葉である。

当日の画像を紹介しておくから、よく吟味してほしいと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=d7Cr4JDH_Ls

令和元年靖国我那覇真子氏の演説

資料から:スパイ活動は続いている

終戦記念日は、大型台風の”来襲”で大荒れになったが、被害が少なかったことは幸いだった。何よりも、靖国神社の参拝が、滞らなかったことがよかった。首相はじめ閣僚の参拝はなかったが、むしろ英霊方はすっきりされたのではなかったか?

 

ホルムズ海峡初め、カシミール地方、それに自由を求める香港市民のデモ行進に対して、いよいよ中共軍がスタンバイ状態に入った様子。

志方先輩の言ではないが「火薬庫の前で平気で花火する」人たちが増えているようだ。何ともきな臭くなってきたものだ。

ところで資料の中から、いくつかスパイ活動の記事が出てきたからご紹介しよう。

今、米中経済戦争で話題になっている「ハーウェイ」に酷似しているのは、その昔のソ連技術スパイ網であった。

コード名が「フェアウェル」と、どこか[ハーウェイ]に似ていることも面白い。シナが真似ているのだろうが…

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昭和61(1986)年1月28日サンケイ新聞

 

スパイ活動の”主流?”は美人女性である。わが国では、某首相がとっぷりのめりこんで、国税を投入したこともあったが、お咎めなしであった!俗にこれを「ハニートラップ」という。

しかし悪いことはできないものだ。江沢民が初訪米した時、”国家機密”に属する二人の裸の写真をブッシュ大統領にプレゼントしたらしい。大統領は”無視”したが、ブッシュ夫人は敬虔なキリスト教信者だったのでたまらない。

以後、彼は相手にされなくなったという。シナにとってはこのハニートラップは大成功だったといえる。

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この連載は、同61(1986)年5月13日から5月20日まで、読売新聞で4回にわたり、「マルガレーテの背信」として掲載された。見出しが面白い。

②「彼女はマル秘を見てしまった」③「化粧っ気ない地味なOL」④「≪寝物語≫を体系立てると・・・」

大抵は女スパイの最後は不遇だが、中にはこんな大物もいた。

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同(1986)年3月11日サンケイ(夕刊)

 

我が国は今でもスパイ天国、そして戦争はなくならない。

平成7年、当時フランスの哲学者アンドレ・グリュックスマンは、産経のインタビューに対してこう答えている。

北朝鮮は次々とミサイルを発射、韓国大統領は描いた『統一の夢』は無残に打ち砕かれた。自棄のヤンパチになる方が、もう一人近所にいるのに、何とも我が国は”穏やか”である!

矢張りこの国の政治家らは、人間的にも進歩どころか退歩の一歩をたどっているようだ。

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 平成7(1995)年10月29日産経

創設150年を迎えた靖国神社

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13日の靖国神社共同通信社

 

終戦の日を迎える2日前の13日に、共同通信が「靖国神社が昨秋、当時の天皇陛下(現上皇さま)に2019年の神社創立150年に合わせた参拝を求める極めて異例の『行幸請願』を宮内庁に行い、断られていたこと」が取材で分かった。「靖国側は再要請しない方針で、天皇が参拝した創立50年、100年に続く節目での参拝は行われず、不参拝がさらに続く見通しだ。

 天皇の参拝は創立から50年ごとの節目以外でも行われていたが、1975年の昭和天皇が最後。78年のA級戦犯合祀が「不参拝」の契機となったことが側近のメモなどで明らかになっている」と報じた。

 

他方、朝日新聞デジタルは、【太平洋戦争の激戦地・パプアニューギニアで1944(昭和19)年2月に亡くなった愛知県清須市(旧新川町)出身の深見正雄さん(当時21)のものとみられる日章旗が13日、遺族の手に戻った】事を報じ、弟の利市さん(79)は「お盆に帰ってきてくれた。仏壇の両親に報告します」と語った。

愛知県遺族連合会(名古屋市)によると日章旗は【米アリゾナ州の人物がインターネットで入手。正雄さんの名前が大書され、故郷の人と思われる多くの名前も寄せ書きのように書かれており、(略)遺族を探した結果、利市さんらに行き当たり、・・・清須市役所で永田純夫市長の立ち会いのもと、利市さんや弟の正光さん(74)らに手渡された】

【利市さんは「母は寂しがり、ラバウルから帰還した元兵士たちに兄が亡くなった状況を聞いて回っていた。顔を撃たれたらしいが、あまり分からなかったようだ」と振り返る。遺骨や遺品はなく、死亡の連絡のほかは、現地のものらしい一握りの砂が届いただけだったという。

 戦争で、長男の正雄さんだけでなく、次男も亡くなったという。利市さんは「戦争で息子2人を亡くし、両親は、私たちを食べさせるために高齢になっても働いていた。難儀だったと思う。何と言っても戦争はダメだ。若い人がみんな死んでしまうんだ」と話した。】

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朝日新聞社 「深見正雄君」と書かれた日章旗を手にする(左から)弟の正光さんと利市さん、永田純夫・清須市長=愛知県清須市役所

 

帝国海軍の特攻の鏑矢として散華した関行男大尉は、郷里に母を残して米空母に突入したので、終戦までは『軍国の母』として母上も讃えられたものの、戦後は環境が一変し、草餅の行商で食いつないでいたという。

その後地元の石鎚村中学校の用務員に採用され、用務員室で暮らすようになり、子供らに慕われていたが、昭和28年11月9日に誰にも看取られることなく用務員室で息を引き取った。享年57歳であった。

母を遺して先に逝った行男大尉の心中はいかばかりであったろうか。私なら、三途の川を泳いで戻り、母をこんな目に合わせた連中に、必ず“仕返し”をしたであろう。

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大戦果を伝える朝日新聞

 

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軍神・関行男大尉の母

 

昭和37年、令和天皇の祖父、昭和天皇は「遺族の上を思いて」とする「忘れめや、戦の庭に倒れしは、暮らし支えし をのこなりしを」と言う御製を詠まれた。

 

現陛下は祖父の遺志を継ぐおつもりなのか?それとも憲法の言うがままに“政治的理由”で動く“君側の奸”たる役人の指図に従われるのだろうか?

 

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突入する特攻機

 

日本列島に接近しつつある大型台風10号は、英霊のことより、周辺の言いがかりを気にして参拝もしない、臆病な政治家や役人たちに振り回されている靖国の杜の様子を伺っているような気がしてならない・・・

明日は大荒れになるような気がする…

 

使命を果たした後の人生・・・

連日こう暑いと、体を動かすのも億劫になる。現役時代、暑さもものともせず、スクランブルで駆け上がり、空中格闘戦に血をたぎらせていたことが、信じられない。

昨日の産経新聞に、曽野綾子女史が「小さな親切、大きなお世話」欄に「使命を果たした後の人生」と題していいエッセイを書いていた。

曰く【私が80代の後半まで寝たきり老人にならないで済んでいるのは、心がけが良かったからではなく、普通の日本人が受けられる恩恵を、私も受けたからだ。つまり平和の中の生活の安定である。(中略)それに過去をふり返ってみると、私にはいつもささやかな使命があった。身近の人たちを、今日一日安全に、清潔に、暮らさせる方途を考える責任は、何十年もの間いつも私の肩にかかっていた。使命があるということは、疲れもするが光栄も与えてもらったということだ。それで私は最近大きな顔をして、閑さえあれば怠けて、目の前を過ぎていく時間を見ているのである

 

私はどうか?「我が国の空を護る」と言う使命があったはずだが、現役時代はそれを固く信じて一喜一憂してきた。疲れはしたが「光栄は与えてもらえなかった気がする…」

しかし私もすぐに傘寿を迎える。せめて使命を果たすのは後輩たちに任せて、「閑を見つけて怠けて、時の過ぎていくのを見護ることにしよう。焦ってもはじまらない・・・」

 

前回、井本勝幸・荒木愛子共著『帰ってきたビルマのゼロ・ファイター』をご紹介したが、8月6日の「一筆多論」欄に、岡部論説委員が「激戦地で聞いた『日の丸の歌』」と題して、75年前のインパール作戦の激戦地で、日本語で唱歌『日の丸の旗』を聞いたと言う感動的な話を書いている。

「白地に赤く 日の丸染めて  ああ美しや 日本の旗は

 朝日の昇る 勢ひ見せて  ああ勇ましや 日本の旗は」

と言う歌詞だが、戦後の「ひのまる」の1番は「白地に赤く 日の丸染めて  ああ美しい 日本の旗は」と修正され、2番は「青空高く 日の丸揚げて ああ美しい 日本の旗は」と改定された。

隣国大統領は『朝日の昇る』が『青空高く』に改定されて喜んだかどうか知らないが・・・

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令和元年8月6日産経

昨日の産経[オピニオン]欄には、斎藤勉論説顧問が「ウクライナ若き国士の警鐘」と題して、日本人の平和ボケに対する警鐘を書いている。

彼は「日本の“平和ボケ”が余りにも絶望的なので、(靖国の英霊に)何とかしてください、と祈っているのだ」と語っている。

ウクライナの31歳の青年から、ここまで言われても何とも感じない日本人は、日本人ではなかろう。

前回「週刊新潮」に呆れられた靖国権禰宜は、どんな顔をして参列するのだろうか?と気にかかる。汚れを祓ってきて欲しい…

グレンコ・アンドリー青年の爪の垢でも飲むがよい。

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令和元年8月11日産経

 

 

書籍等の紹介

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「教育へのまなざし:陣川桂三著・きょうせい出版」

 この書籍は、高校時代の同窓生で、満州から引き揚げた体験を持つ剣道部の主将だった陣川君の著である。

少し年代は古いが、福岡教育大学を出て、教育家一本で過ごし、県の教育長などを歴任した。先生時代に「教育新聞に連載したものを集大成した」ものだという。われわれの時代は、日教組の蹂躙を許さない雰囲気があったが、今は完全に仕切られている。

やがて8月15日を迎える。戦後の日教組による偏向教育を改める時が来ているのだが、アジア解放の偉業を成し遂げた、偉大な先人方をいつまでも侮辱する愚かな行為をやめるべきだろう。

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「軍事研究」9月号

巻頭言で志方先輩が、現状の国際情勢について「火薬庫の前で花火をする国が増えた1週間」と実に絶妙な表現で世界情勢を説く。

そして迫り来る世界危機を前に、わが国はどうするのか?自衛隊に「豚コレラ対処を支援する余裕は本当にあるのか?」と書いているが、おそらく政府要人には、ホルムズ海峡で自国船舶を護衛するよりも、豚コレラ対処の方が重要な「使命だ」と気にもしていまい。

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ジャパニズム50

働く気がない派遣社員を雇ったために、とてつもない言いがかりをつけられ巨額の弁償金を請求されている青林堂だが、その「ブラックユニオン」の実態に詳しく迫っている。彼らこそ「言論の不自由」をまき散らす組織じゃないか?

私には矢作直樹・並木良和氏の「宇宙から来た神様たち」が興味深い。私は「G20後の極東情勢の変化と日本の覚醒」を書かせてもらった。

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「地球の新しい愛し方:白井剛史著」

装丁が少し変わった本だが、宇宙時代の新しい生き方について示唆に富んでいる。

CS・TVでは米空軍が長らく隠蔽して来たと言われる「プロジェクト・ブルーブック」が公開され、話題になっている。そんな最中、米民主党のサンダース氏が、「UFO情報開示を公約」したと言う記事が出た。クリントンもヒラリーも、UFO秘密情報を公開すると公約していたが、落選したので沙汰やみになっていたが、今回はどうなる事やら、興味深い。

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何も残さなかった「日本のシビリアンたち」

8月4日の産経トップに「ただ乗り防衛、批判再び」と題する「ホルムズ海峡情勢を巡る護衛問題」が大きく取り上げられたが、記事の中で驚いたのは次の内容である。

【6月中旬、東京・市谷の丘にそびえ立つ防衛省庁舎の地下3階。「J3」と称される陸海空3自衛隊の運用を担う中枢部門で、中東・ホルムズ海峡情勢をめぐる対処方針が話し合われた。同13日に発生した日本企業が運航するタンカーヘの攻撃に対し、自衛隊がとり得る選択肢を精査することが主眼だった。

 原油輸入の9割近くを中東に依存する日本にとって、ホルムズ海峡は死活的に重要なシーレーン海上交通路)だ。その航路で日本に関係するタンカーの航行が脅かされた以上、対応策を水面下で練るのは自然な動きといえた。

 しかし、ほどなくJ3の検討は中止になった。「背広組」と呼ばれる防衛省内局官僚による指示だったと言う。

「『頭の体操さえするな』ということだ。7月の参院選が近かったことを忖度したのではないか」。

防衛省関係者はこういぶかる。実際に忖度があったかどうかは別にしても、政府が抑制的な態度に終始していることは事実だ。

「現時点で自衛隊へのニーズは確認されていない。本事案に対処するためにホルムズ海峡付近に部隊を派遣する考えはない」

 岩屋毅防衛相はタンカー攻撃から一夜明けた14日、自衛隊派遣の可能性を早々に否定した。トランプ米大統領が日本を名指しして「自国の船は自国で守るべきだ」と自身のツイッターで発信しても、いかに自衛隊を派遣する状況にないかと後ろ向きの説明を重ねた。】

 

その昔、昭和38(1963年)に自衛隊統合幕僚会議が極秘に行っていた机上作戦演習(正式名称は「昭和三十八年度総合防衛図上研究=シミュレーション)を思い出す。

これが当時の岡田晴夫議員にすっぱ抜かれ、『シビリアン・コントロール違反』として野党はじめメディアからたたかれ、その後の国会において防衛問題をタブー視する風潮を助長する契機となったものだが、岡田議員は1986年2月14日付「週刊朝日」紙上で、「資料は新聞記者が持ち込んだものだ」と得意満面に語っている。

 

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 1986年2月14日付「週刊朝日

机上から「盗まれた」3等空佐は処罰され、盗んだ記者は出世したのだから、「まじめに仕事すると損する」と言う自虐主義が隊内に蔓延した。

今回の「ホルムズ海峡情勢」を、自主的に検討していた「陸海空3自衛隊の運用を担う中枢部門」の幕僚たちも、やる気が失せたに違いない。これが、今も変わらぬ「シビル・アンコントロール」の実態である。

しかし国民の大多数は「護衛艦」は、何を“護衛する船か?”と素朴な疑問を抱えている。

目線=読者から≫には「自国船護衛は自立国家の必須条件」として多くの意見が寄せられている。しかし、防衛大臣らには、「必須の条件」だとは写っていないらしい。

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8月5日産経新聞

 

これは、「なんでこうなった?」と題して講演した、私の現役時代に“体験”した「歴代総理の仕事ぶり」の一部である(敬称略)。

防大生時代=石橋湛山岸信介池田勇人、その後佐藤栄作沖縄返還を実現)と続いたが、田中角栄が出現し金権政治が始まった。

外務省出向時代は、三木武夫で、連日NPT批准問題で揺れる国会に局長に随行して、国会(政治)の実像をこの目で確かめる貴重な機会を得た。

その後は福田赳夫ダッカ事件で「超法規」を打ち出し、大平正芳と交代、ついで鈴木善幸は、1000海里シーレーン防衛問題で日米同盟を揺るがした

中曽根康弘は日米同盟に貢献したが、中国のお先棒を担いだ朝日新聞記事を気にして60年8月15日の靖国公式参拝を中止すると言う軽挙に走った。

その後は竹下、宇野、海部、宮沢、細川、羽田という軽量級総理が林立したが、遂に村山富一が総理になると言う“珍事”が起きた

退官直前の沖縄は普天間返還をぶち上げた橋本総理であったが、彼はシナのハニートラップに引っ掛かり米国からスポイルされた。

民主党政権時代はばかばかしいので省略するが、これが我が国トップの“実像”だった。

今、池袋で多数を死傷させた元通産省技術院院長に対して、厳罰を求める活動が広がっていると言うが、出来るものならば、無策だった歴代総理の責任も追及すべきじゃないか?

 

平成30(2018)年8月14日の正論に、堺屋太一氏は「『何もしなかった』平成の日本」と題して書いた中で、「日本で継承されるのはむしろ人脈、得体のしれぬ人間関係で、息子や娘に権力や任期を引き継がせる方法」だとし、「嫉妬から逃れ豊かさの追求を」と中見出しをつけて「要するにこの国は、奇妙な人間関係の谷間で、資本主義体制になりきれなかったようだ」と書き、「政治家とそれを支持する有産有識の士に、長期の視野と思考を持って[平成後の日本]をじっくりと考えてもらいたい」と遺言し、2019年2月8日に旅立った。

 

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しかし、今回の参院選を見てもわかるように、どう見ても有産有識の士は現れず、嫉妬心の強い候補者が乱立していたから、平成後の日本の針路は、混乱だけが残って政治は何もしないような気がしてならない…。

国家に何の成果も残せず、英霊に誠も捧げずして叙勲だけを目的にしているような『品性下劣な』日本国の元総理に対して、国民が正当な評価を下すシステムがあってもいいのかもしれない。

単に落選させるだけじゃ国民のストレスがたまるだけだろう…。

 

良書のご紹介

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井本勝幸 荒木愛子『帰ってきたビルマのゼロ・ファイター』(集広舎¥1852+税)

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熱誠溢れる両氏の遺骨収集作業に、さすが「福岡県人」だと頭が下がる。何よりも「国には見切りをつけました!」と単身ビルマに乗り込む勇気が素晴らしい。九州朝日放送にもエールを送りたい。

私は「大東亜戦争は昭和50年4月30日に終結した(青林堂)」を上梓し、悲惨だったビルマ戦線には1章を立てたが、この「実録」には遠く及ばない。

この本を知ったのは「宮崎正弘氏の書評欄」であるから、以下、氏の書評をそのままご紹介しておく。

 

 スーチーが治めているミャンマーは民族的に複雑な国である。

 カレン、シャン、モン、カチン族が山岳地帯の各地に盤踞し、スーチー政権と抗争を繰り返し、中国製の武器で武装している。英国の植民地時代に、当時のビルマは過酷な支配を受けて主権を喪失し、王室は廃絶された。

 近年、ロヒンギャが70万人も逃げ込んだバングラデシュとばかりか、インド、ラオス、タイと国境を接する。とくに中国雲南省との国境は武装ゲリラが暗躍し、ミャンマー政府の統治が及んでいない。無法地帯とも言える。

ところが、その少数民族の共生地帯は麻薬のシンジケートが跋扈し、また翡翠の産地である。翡翠は中国に輸出され玉(ぎょく)として珍重される。

この地域にいまも眠る日本軍兵士は四万五千! 英霊たちの荒御霊は鎮まっていない。

 

 主人公の井本勝幸は単身でミャンマーの紛争地へ乗り込んだ。そして武装無法地帯に分け入り、ゲリラと酒を酌み交わし、全土の停戦に導く主導的な役割を果たした。その功績によって旧日本兵の遺骨の在処を知らされる。

 しかし遅々として動かない日本政府。井本は共著者の荒木に言った。

「国には見切りをつけました」。

孤独な戦いが始まった。九州朝日放送が密着取材を敢行した。

主人公の独白。「僕は掘り出されたご遺骨にぬかづいて手を合わせた。『御英霊の皆様、遅ればせながら只今お迎えにあがりました。長い間お待たせして、誠に申し訳ありませんでした。今の日本が果たして良い国になったのか。悪い国になったのかはわかりませんが、それでも神々しいほどに美しい山河や海辺の景色は昔のままです

 これから祖国日本へ帰りましょう』」。

 こういう熱血漢が日本にいたことに感動する。

 

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走錨の令和・小堀邦夫著・梅田出版¥1600+税」
靖国神社の前宮司・小堀邦夫氏の歌集である。

「走錨」とは船舶が海中に錨をおろしても、激しい潮流で流される状況を言い、従って「船も行方を失う」と言う意味を含んでいる。何か国の行く末を暗示しているような気がしてならない。

そんなところに週刊新潮7月25日号に「靖国神社」の神をも恐れぬ「ハレンチ動画」と言う特集が大きく出ていて、英霊に対する神職(祭儀課長=権禰宜)の不謹慎さに絶句したが、どうも神社内部が、弛んでいるようだ。

数多の英霊たちが眠る靖国神社。その社を支える神職は、日々身を律して神に仕えているに違いない――

そんな期待が木端微塵に打ち砕かれる醜聞が発覚した。同神社の幹部職員による数々のセクハラが明るみに出たのだ。これぞ神をも恐れぬハレンチ行為である。】とリードに大きく書かれた靖国神社は、英霊とご遺族方にどうお詫びするのだろうか? 

神職の白衣を付けただけで、事勿れの役人的だ!と言う声が昔からあったが、気にも留めていなかった。しかし、このとこと不祥事が続いているようだから、事実なのだろう。

神職」ならぬ「浸食」の気配がするが・・・あきれてものを言う気もしない。英霊方の怒りと祟りは免れないだろう。