産経新聞によると，訪中した自民党の武部氏と，公明党の冬柴氏に対して，胡錦涛主席は
『日本には近年目にしたくない動きがある．具体的にはＡ級戦犯が祭られている靖国神社への日本の指導者の参拝と教科書問題，台湾問題だ』と述べ，小泉首相の靖国参拝中止を要求したという．
目にしたくなければ『目にしてもらわない』方が良いのだが，目にしようとしまいと『文句を言ってくる』のが彼の国だから，この台詞は言いがかりに過ぎない．
そんな、毎度の「言いがかり」よりも、つい最近、中国で起きた「反日暴動」で、わが国に多大の損害を与えた行為にまず陳謝するのが、国際儀礼というものであろう。
『謝るに憚ることなかれ』などという，道徳的言葉を知らないお国柄だから，こちらもそんな要求には『馬の耳に念仏』でいれば良いのである．今更『Ａ級戦犯の定義』を持ち出しても，靖国神社の文化的意義を解説しても，教科書問題が朝日新聞という，中国寄りのメディアが強調して流布する『誤報』だと証明して見せても，なんの解決にもなるまい．
実は数年前の事だが，中国を訪問した時，中国政府関係者に『日本の首相の靖国参拝』『李登輝元総統の訪日』について質問した事がある．彼は政府発表どうりに答えたから、私は『日本には日本の考えがある．首相が靖国に参拝し，李氏の訪日を認めたら，貴国は何をする？。対日経済制裁でも発動するか？』と聞くと，『冗談ではない．そんな事したら困るのは中国です』という．
『じゃあどうするか？』と聞くと，『何も出来ません．それで終わりです』と言ったのである．
『勿論，暫くは，お宅のチョーニチ新聞と一緒に騒ぎますが・・』
『そうだろう。なにも出来るわけがない。内政干渉も良いところじゃないか．ついでに聞くが，ヤオハン事件もひどいもんだ，まるで強盗団のようなやり方で乗っ取り，平然と営業しているのには驚いた．やり方が汚いではないか？』と言うと，これには彼は血相を変えてこう言った．
『先生！我々はヤオハンが店を出す前にいろいろと事情を説明した．彼は我々の助言を聞かずに営業を開始した．ところがやはり我々が言ったとおりに倒産した．彼が我々の忠告を聞かなかったことが倒産した原因だ．あの社長は馬鹿よ！』とはっきり言った．
中国人と日本人とは、生活，文化，歴史の違い…などなどいろいろ言われているが，結局中国人は「日本人に抵抗し，反対し，恨み？を晴らすことに快感を覚えているだけではないか？」と思ったものである．そして彼は最後にぽつりと私に言った．
『先生，私達は日本に悪いことしてないよ．日本人の方からいろいろ言ってくるから，そうしているのよ．中国に来る日本人の話聞いてやって，持ってくるもの貰って何が悪い？』
これを思い出すたびに，今回もまたなんで政府要人達が「ノコノコ」と、中国の要人に「内政干渉してもらいに」行くのだろう？と不思議に思えてならないのである．
