軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

韓国事情

今朝,友人の軍事ジャーナリストから,韓国の実情報告と,私の5月29日付日記『ミンダナオ島生還』について問い合わせがあった.
まず真っ先に私の日記の訂正をしておかなければならない.
日記の中で,ベトナム独立に貢献した旧軍人達の活動を書いたが,その際,私はベトナム軍の『グエンバンチュー将軍』と書いたが,井川氏の講演で私が書いた『メモ』の記入ミスで,正しくは『グエン・ソン将軍』である.「井川少佐は,グエン・ソン将軍を校長とする陸軍中学設立に貢献,中原光信少尉は,人民軍総司令官ボー・グエン・ザップ将軍側近の軍事参議官として活躍した」と言う.いずれ井川氏が著作を出版するであろうから,正確な記録はそれに待ちたい.

さて,友人のジャーナリストは,板門店の風景を「韓国軍兵士はまるで北朝鮮軍兵士と変わらぬ態度だった」と言ってきた.
私はとうとう韓国軍もそこまで落ちたか!と気が重くなった.
実は2000年8月に、韓国空軍を視察した時,彼らは一様に「今回の金金会談(金大中金正日が”歴史的”会談をした事)以後,軍内に亀裂が入るであろう.これで緊張が緩和される!と喜ぶ一派と,北の戦術に騙されてはならないとする愛国派である。しかし50年も緊張が続いているのだから,この『風潮』は止められないだろう]というものであった.
私はその際,6月の『金金会談の目的』を聞いたのだが,韓国の学者達が一様に「金大中大統領のノーベル賞受賞と言う個人的目的です」と言った意味がわからなかった.
やがてそれがはっきりしたのだが,この程度の感覚しかない指導者に率いられた国家が,隣にあるということを忘れてはならないと思う.
軍事国境線?は「38度線」ではなく「対馬海峡」である事を日本国民は再認識する必要があろう.