軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「報道2001」

フジテレビのこの番組は示唆に富む番組だが,今朝の討論は特に有意義だった.
特に後段の『中国の反日教育の実態を明かす』は、時間が少なくて残念なほどであったが,冷静な桜井よしこ氏の発言はいつもの事として,司会者の黒岩氏が珍しく興奮するのが面白かった.

私は,戦闘機操縦教官を4年4ヶ月も経験したので,いつのまにか『人相学?』が身についてしまっている.飛行訓練前に,学生に『緊急手順』を言わせる.これは上空で何が起きるか分からないので,全ての手順を『暗記』し,その上で手足が動くほどになっていなければならないからである.上空で,マニュアルを取りだし,『項目別』にページを引き,事態に対処する項目を見ながら実施していては間に合わない.勿論民間機ではそうしているが,戦闘機は基本的に一人しか乗っていないのである.その上、ヘルメットと酸素マスクをつけ,両手両足はそれぞれの器材から離せないから,そんな余裕はない.だから頭に叩き込まねばならない.
うろ覚えの学生は,顔を見れば分かる.目玉が動くか焦点がボケるのである.顔全体が『憶えていない事』を表現する!そんな野郎と編隊を組もうものなら,必ずあの世行きだから,覚えるまで徹底的にしごく.いくら誤魔化そうとしても,ベテラン教官の目は絶対に誤魔化せない!
それは実は教官自身が学生時代に『誤魔化そう』と試み,失敗する経験を積んできているのだから,誤魔化し方の手順?は体験済み,当然分かるのである.そんな教官生活を4年以上もやってきたのだから,テレビの画面を見ていると,その人物の心の動揺が良く分かって面白い.
昔,海軍では,操縦者を選別するのに『観相学者』を立ち合わせたというが,それは間違っていないと思うことも多かったものである.

討論の内容に関しては,多くの読者がご覧だろうから置くとして,登場者の人相から,私なりにこのテーマに対する登場者の『心理』を解釈してみたい.
まず『桜井よしこ』女史.彼女は『満点』である.勉強の量が他の者と圧倒的に違う.経験がこれまたけた違いである.自信に溢れたしゃべり方が又良い.勿論『女性』である特権も輝いている.
こんな『学生』とだったら,毎日訓練飛行に同行したい!

次に民主党の「原口一博」議員。彼は若いからこれからだろうが,自国の歴史をもう少し幅広く勉強したら,きっと大物に育つだろう.戦後教育の弊害が時々出ているが,真剣な取り組み方が良い.『単独飛行』に出るのも間近い!と思われる.

画面でスタジオに参加登場した『野田毅』議員は些か『信念』が揺らいでいるように見える.中国批判になると,落ち着きがない.これは典型的な『自信欠如』の動きである.教範を余り読んでいない.原口議員が発言に『疑問を呈した時』、つまり,野田議員が中国側を弁護するので,原口議員から『中国側に言っている』と皮肉を言われたときである.その時の表情は,明らかに図星だったときの表情であった.私も野田議員の発言を聞いていて氏は日本の代議士を辞めて「中国全人代』の委員になるべきだと思った.このような落ち着きがない表情をする「学生」は,勉強不足なのか,それとも『教官に言えない』体調不良が原因である事が多い.少なくとも健康状態は良くないと思われる.飛行訓練は無理である.

もう一人の『王智新」宮崎公立大学教授は、論評に値しない.彼が学生だったら操縦教育以前にコース免になっている.緊急手順なんぞ,全く勉強する気がない上,ファントムではなくスホーイの教範を読んでいるようなものである.私は福岡出身だが,宮崎に「公立大学」がある事を始めて知った.公立だから,宮崎県が県民の税金で運営しているのだろう.王教授は,ここで「何を教えている」のだろう?日本人学生はここで王『教官』から「何を学びたい」のだろう?教授の資格はあるのだろうか? 万一操縦教育で教官資格もないのに教育していたら,学生を殺す事になる.文部省はこの程度の歴史認識しかなく,詭弁を弄する「教授」に,日本人学生を預けさせてはならないのではないか?.学生は間違いなく『殉職』する.
何ともはや,スパイ防止法のないわが国の現実を見せられて,背筋が寒くなる気がした.