軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

小泉首相は「制裁効果」を自覚せよ

今日は雨、新聞がびしょぬれで読めない。いくら言っても配達員は濡れない様に配慮してくれないから嫌になる。郵便受けからはみ出すと全面びっしょり、仕方なく広げて乾かしているのだが、読めるのは午後になるだろう。配達後に雨が降り出したのなら我慢できるが、当初から分かっている時ぐらいはなんとか「サービス」して欲しいと思う。新聞は「紙」を配達するのではない。文字、つまりニュースを配達するのであるから、判読できなければ意味がない。もっと配慮して欲しい。
そこでテレビを見ていたら、あの野田聖子議員が信念を曲げて?時の流れに「身を任せる?」ことにしたという。辛い決断だったとかなんとか語っていたが、それでは一票を投じた有権者を裏切った事になるではないか。無所属だと何の「メリット」もないので寝返ったのだろうが、まあ、この際女性だからそれ以上の追及は「ワイドショウ」に任せておく。
ところで、この行為に走らせた「自民党本部」の「強攻策」が効を奏したことを誰もが認めているにもかかわらず、気がついていないらしいから指摘しておこう。つまり「圧力=制裁」の効果である。北朝鮮拉致問題に関して、小泉首相は「状況によっては制裁=圧力を加える」と宣言したが、未だに実行していない。制裁を加えれば「何をされるか分からないから?」のようだが、ならばその様な「かっこいい発言」をするべきではなかった。
「止まれ!撃つぞ!」と警官が叫んでも、日本の警察官は「絶対に」発砲しないから、犯人、特に外国人犯罪者は平気で逃げた。だから日本の警察官が腰に下げている「拳銃」は全く効果がなかった。万一発射すると、「合法的か否か」で新聞・テレビが警察署長を責めて「強盗」に味方した。そこであとが面倒なので警察も発砲を控えたから、犯罪はどんどん増えた。日本のマスコミは犯罪行為を助長し推奨したのである。こうして凶悪犯罪が増えたから庶民の犠牲は増加した。凶悪犯罪が増加し犠牲者が増えると、『犯罪に対する怒り記事』と、『犠牲者に対するお涙頂戴記事』が増えるから新聞社やテレビ局は儲かった!「犠牲になられた方にお悔やみ申し上げます」などと喪服を着たキャスターが偽善を地でいく芝居をして、視聴率離れを防いだ!
北朝鮮による極悪非道な「拉致事件」も同じ手口である。「犯罪司令塔」である万景峯号は依然として平気で新潟港に出入りしている。6カ国会議では我が外務省だけが「コケ」にされている。つまり、「犯罪国家」に「日本は口だけ、実力行使は絶対にしない」と読まれているのである。
ところで自民党政府は、国内では、郵政法案反対議員に対して執拗に実力行使をして、あこぎな戦いを展開したが、それでも有権者の支持を受けて立ちあがってきた「抵抗勢力」に対して、今度は兵糧攻めで「敗残兵?」にする事に成功した。兵糧攻め、つまり「圧力=制裁=脅迫??」行為は、絶大である事が証明されたのだが、この手を「ならず者国家」に全然使おうとしないのはどうした訳だろう?
前回、イスラエルの船会社社長に対する対応振りについての疑問を書いたところ、多くのコメントが寄せられた。いずれ機会を見て続きを書いてみたいが、日本政府も明らかに「弱者に対しては威張るが、強者に対しては尻尾を巻く姿勢」が見受けられる。これは果たして私だけの思い過ごしだろうか?「強きをくじき、弱きを助ける」のが「鞍馬天狗=白鳥の騎士=正義の味方=勇者」だと我々は子供のころに教わった。どうもこの国には偽善的「内弁慶」が多過ぎる。
改めて小泉首相に申し上げる。
今回、言う事を聞かない「謀反者」に対しては、兵糧攻めが極めて効果的だと実証されたのだから、自信を持って速やかに北朝鮮に対する「制裁行動」を発動して欲しい。
小泉首相に残された期間はあと1年!国内だけではなく、外交でも成果を上げられたら、まさに歴史に残る偉大な宰相として後世に伝えられる事間違いなしだと思うのだが…