軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

良いお年を!

 平成18年も最後の日を迎えた。イラク紛争、北朝鮮騒動に振り回された一年だったが、フセイン大統領も処刑された。あとは金さんだが、それも長くはないだろう。

 来年は、いよいよ激動の2008年を前に、国際的な政治状況が流動化することだろう。2008年2月に台湾の総統選挙、5月に新総統就任式、ロシアではプーチン大統領が権力固めに憲法改正して3選か?韓国のノムヒョン大統領は田舎に引っ込むための自宅建設中とか。そして8月には北京オリンピック開催、この間、北京政府は身動きが取れない・・・。もし失敗すれば、政変が起きる。胡錦濤主席に対する海軍のクーデター?計画もあったようで、必ずしも彼は軍部を掌握しきれていない様だ。
 災害が続くインドネシアのユドヨノ大統領も再選の時期、そして11月にはブッシュ大統領が引退する・・・。
 この状況を前にして、北朝鮮の金さんは、来年中にも2回目の“核実験”を実施するかもしれない。
 我が国周辺状況はこんな様相なのに、我が国の政治家たちの呑気さにはあきれてものも言えない。県知事や市町村の長たちだけでも何人が「不適切行為?」にまみれて引退したことか。
 国会議員たちも、ワイドショーでは元気がいいが、本来の仕事はどうも苦手らしい。国の諮問機関の「先生たち」も、言う事とやることが一致していない。
 しかし、国民の多くは、ここ数年でかなり「危機管理」に目覚めたように思う。
我が国では「備えあれば憂いなし」という言葉はすでに死語になった感があったが、北朝鮮問題、拉致問題イラク紛争などで、「備えなければ斯くの如し」であることを国民自身が実感したからだろう。
 さて、このブログも開設以来一年7ヶ月、延べ370万もの熱心な読者の方々から、色々と教えられることが多かった。
 一年間の熱心なご支援・ご指導に感謝すると共に、読者の皆様が良いお年をお迎えくださるようお祈り申し上げる!
 来年も、思いつくままに、軍事的考察を主に書き続けて行きたいと思っている。