軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2012年危機に備えよ!


PCを更新したが、XPから7になっただけで、操作に戸惑っている。立ち上がりも変換も今までとは打って変わって迅速なのはいいが、画面やウインドウのデザインが変わっているので、画像の整理や取り込みがうまくいかない。PCの前に座っている時間が変わらないので、家内から「変化がない」と嫌味を言われる始末。
まるでF−86Fから、ファントムに機種転換した時の戸惑いを思い出すが、乗りこなすことができたのだから、いずれそのうち!と気長に構えている。そんなありさまだから、ミスはご勘弁を!


海保?のVTR流出“事件”で、本質を見極めることができない政府は、やはり「犯人追求」に乗り出した。今朝の「正論」に、遠藤浩一・拓大大学院教授が書いているように、「尖閣ビデオ封印のほうこそ」問われねばならない。だれの利益のために、封印したのか、それが問題である。
日本国民のためよりも、隣国?いや、自分らの政権維持のために民意を無視し、まるでゲシュタポを使ったナチスのような執拗さで「犯人」探しをしているようだが、やがてブーメランのように矛先は自分に向かってくることになるだろう。

おめでたい、ノーベル賞受賞者の表彰式に出席するな!という、信じられない「中華思想」を押し付けてくる独裁国家のどこに魅力を感じるのか知らないが、安保闘争、学園紛争はなやかなりしときにゲバ棒をふるって国家権力に歯向かい、仲間を殺しあった連合赤軍のような人間性を疑う連中に投票した有権者は、改めて悔やんでいるだろうが、時すでに遅し!
支持率急降下程度でたやすく政権を投げ出すような連中じゃないのである。昭和の大東亜戦争開始前の世相によく似てきたと私は感じている。今は“デモ”程度で済んでいるようだが、案外、またまた恐るべき“事実”が流出して、息の根を止められるのではないか?
それ以外に≪チェンジ≫の可能性はないように思われる。


今朝の産経に≪「警告!」「2012年問題」に備えよ≫という「SAPIO」の広告がでている。
≪2012年、中国では習近平体制が発足し、北朝鮮では金正恩世襲します。さらにアメリカ、ロシア、韓国で大統領が、台湾では総統選挙が行われます。東アジアを中心に世界が激変する、それが2012年です。この大きな変化のうねりは、否応なく日本を飲み込もうとしています。危機とチャンスは迫っています。だから、サピオは警告します!「2012年問題」に今から備えよ、と≫


たまたま、2000年9月以降、日中安保対話で毎年中国と討論してきた私は、講演会など、ことあるごとに「2008年危機に備えよ!」と次のような表を掲げて訴え続けてきたのだが、SAPIOのこの広告を見て、やっとメディアの一部にも危機感が出てきたか、と感慨を覚えた。もちろん2008年以後は、私も同様な危機を訴えていたからである。私の危機説がSAPIOと違うのは、それに巨大な「天変地異」の危機が加わっている点だが…


「2001年から唱えていた私の危機説」

すでにご承知のことだが、2008年危機は、日本にとってまさに「危機的結果」に終わった。
1月の台湾立法院選挙に始まる台湾総統選挙では、国民党の馬英九新総統が誕生し、台湾の民主化は途絶した。
2月のロシアではメドベージェフ大統領が誕生し、プーチン大統領が“首相”になって院政を敷いた。
7月の洞爺湖サミットは、「あなた方とは違う」総理が主催したが、何の効果もなかった。
そして8月、軍隊を総動員した“華麗な”北京五輪開会式で大会が始まり、「大成功」のうちに終了した。そしてわが同盟国・米国の大統領には「チェンジ!」と叫んだ、バラクフセインオバマ氏が選ばれた。あれから2年、熱狂的な嵐の中で誕生した初の“黒人”大統領が、今度の中間選挙で大敗するとは、だれが予想したであろうか。

そして2010年の上海万博も終わった。予定では2012年に“武力”を用いてでも台湾を併合する!と中国は豪語している。

しかし、それはあくまで脅かし、実際は2012年の総統選挙を巧みな「間接侵略=工作」で籠絡し、馬政権を存続させる代わりに、「台中平和条約」を締結するだろう。
SAPIOが言うように、2012年には「中国では習近平体制が発足し、北朝鮮では金正恩世襲し、さらにアメリカ、ロシア、韓国で大統領が、台湾では総統選挙が」行われる。

現政府は、VTR流出“犯人探し”などにうつつを抜かしている暇はないのにこの体たらく。
真偽は定かではないが、こんなメールが届いているからその一部を紹介しておこう。


≪中国語ニュースで「死亡者はいない」を「死亡者がいる」と、翻訳を間違えた話がある。
香港の最初のニュースでは死亡者は1名と報道、2名が海に落とされて(1名は途中で船が揺らいで落ちてしまったらしい)、そこをめがけて、中国船は襲ってきたという。
一人は船員から落とされた状況で、すでにだめ、みたいだったらしい。中国“船員”はとどめをというつもりで銛で突いたのか。
その後、一人は谷岡、もう一人は佐川という方らしいと言われている…≫


次は、殉職した方々の名簿が流出するのじゃないか?そうなったら、菅政権の誰一人として国民は許さないだろうから政権が崩壊するのは当然だが、私はむしろそれを知りながら国会で「答弁」していた海保長官のほうが許せないと思っている。

仮にこの情報が真実だと判明したら、私は部下の死を黙殺した海保の組織上の最高責任者のほうが許せない。
何はともあれ、次々に迫ってくる危機から、国民を守るために、自覚ある行動をとれ!と叱咤しておく。

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