軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

謹賀新年

 平成19年の年明けは、ここ多摩丘陵地帯では実に穏やかに明けた。ただ残念なことは、日の丸を掲げている家庭が極端に少ないことだ。
 昨年の天皇誕生日に我が家の国旗を見た近所の主婦が、『何年ぶりかしら!』と驚いたのでこちらが驚いた。他の主婦は『やはり日の丸はいいですねえ、でもこの一帯ではお宅ともう一軒だけかしら』と言った。
 どうも私たちは『外国に移住したらしい?!』

 さて、元日の産経新聞を見て噴出した。第7面に「安倍首相初夢すごろく・・・憲法改正への道」が大きく出ているのだが、その「道中」がなかなか面白い。
 1月・伊勢神宮参拝。通常国会召集。そして途中に「週刊誌が、自民党幹部の女性スキャンダル報道(振り出しに戻る)」とある。19年度予算成立。4月・統一地方選挙。ここでは「勝利して2マス進むか」「苦戦して4マス戻るか」選ぶことになる。「防衛問題で閣内不一致・2マス戻る」ところもあり、「通常国会会期末に野党が不信任案乱発・1マス戻る」ところもある。次が「必ず止まる」マスで、「北朝鮮が2度目の核実験」対応を誤ると3マス戻り、毅然と対応すれば1マス進む。
 7月・参院選。ここでは「与野党過半数割れ」に当たると次からは茨の道、「与党過半数維持」に当たると「政権運営順風満帆」の道に行く。どちらにせよやがて「北朝鮮がミサイル発射実験」に進み、「危機管理能力欠如」に当たると2回休み、「安倍首相を中心に迅速に対応」すると2マス進む。やがて「自公関係に亀裂」。10月・秋の例大祭靖国神社参拝に進む。
 他にも面白い「マス」があり、例えば「昭恵夫人と夫婦喧嘩・女性の支持率低下2回休み」「閣僚の失言で内閣支持率低下2回休み」「小泉前首相が再登板に意欲政局混迷10マス戻る」・・・などなど。
 こうした苦難の道を乗り越えると「上がり・・・憲法改正への道開ける」となるのである。このすごろくの解説には『安倍信三首相にとって平成19年は試練の年になりそうだ。天下分け目の戦いともいわれる7月の参院選だけではなく、その前哨戦となる4月の党一地方選、海外に目を向ければ、北朝鮮の核実験問題など難問が山積。5年以内を目安に憲法改正を成し遂げたいとしている首相だが、この1年でその基盤を作れるかどうか。正念場となる今年をすごろくにしてみた。あくまでも、正月の遊びということで、あまり真剣にならずに楽しんでください」とあるのが憎い!。
 産経新聞の大方の読者は「真剣にならざるを得ない」ように感じたのだが・・・

今年もどうぞよろしく。