昨日は予想に反していい天気になったから、家内と近所のアウトレットに出かけた。園芸店は大繁盛、花や野菜の苗木を求める人で賑わっていた。虫も人も、暖かくなると自然に活動が活発になる!
ベンチに腰掛けておにぎりを食べていたら、一羽の鳩が馴れ馴れしく足下に来たからご飯づぶを分けてやったら、余程お腹が空いていたのだろうか、美味しそうに啄ばむのが気に入った。ところが仲間が近づいてきたら、途端に襲い掛かって追い返すのである。鳩は「平和の象徴」だそうだが、独占欲と闘争心は旺盛である。そんな姿をコメントにあった「平和ボケした」人間たちに見せたかった・・・
さて、19日の産経新聞は面白い記事に溢れていたので寸評したい。
1、NHK海外向け放送「国益主張は当然」
一面トップ記事だが、経営委員会の古森重隆委員長発言である。朝日が「国益」という言葉に「(NHKは)国の宣伝機関ではない」と批判しているようだが、「チョウニチ新聞」だけあって、日本の国益には懸命に反対するようだ。そんなことよりも、次期株主総会と、古紙問題のほうを心配したらいかがか?『国益』よりも『社益』が大事だろうに!
2、善光寺「リレー出発地辞退」
善光寺は「文化財保護と参拝者の安全確保への懸念に加え、チベットの人権問題」を理由に挙げたそうだが、同じ仏教徒として当然である。人間性と宗教を認めない国の行事には、宗教者としては当然そうあるべきであった。最も、政教分離に従っていない政党議員が、テレビで「政治と五輪(スポーツ)は分けて考えるべきだ」と話していたのには笑ってしまったが、新興宗教を隠れ蓑にした政党という正体がばれている。真の宗教団体ならば、善光寺と共に行動すべきであろう。「葬式坊主」が増えた、と仏教の衰退を嘆く声が聞こえる中、石原都知事が善光寺の僧侶を「仏教徒として立派、むべなるかな」と評価したことに同感である。
3、聖火リレー、有森さん「私は走る」
「チベットに対する非人道的な問題に、善光寺として抗議の意思を表明したということだろう。これも一つの権利だが、私がどうこう評価する話ではない」というところだけ読むと彼女の意思は読めないが、次の「騒動は走者や選手には厳しいかもしれない。でも、チベット問題に多くの人が興味を持ち、人々が平和を願う声をつなげていけるなら、このリレーは素晴らしいことだ。私は世界の平和を願って走りたい。ただ、中国の聖火警備隊はいらない。五輪は開催国のものではなく、全ての人の平和の祭典だ。中国のものと考えているなら、その考えは間違っている」と訴えたという記事を読むと彼女の発言はしっかりしている。彼女を改めて見直した!
4、妨害阻止へ警備増強「4000人厳戒・機動隊伴走」
警察庁と長野県警は、過激派などと結びついた暴力的な支援組織や右翼団体などの妨害を阻止するため、全コース沿道に警察官を配備し・・・管区警察局や近隣県警の機動隊にも出動を要請・・・機動隊員だけで2000人、全体では最大4000人態勢も想定」しているという。
なんとも連休前の忙しい時期にお気の毒に思うが、それだけでかかる費用は一体いくらになるのだろう?高々「聖火リレー」如きで、多額の税金が浪費されるのが気にかかる。 最も、長野はじめ、近隣県などで、この期間に“アジア系外国人”などによる犯罪が多発しなければいいのだが・・・そのほうが心配!各々方、ご用心ご用心!
5、「中国人留学生ら2000人動員か」
中国人留学生で組織する「全日本留学生学友会」(李光哲会長)が、26日に長野で行われる聖火リレーを盛り上げるため、「中国人留学生ら2000人を動員することを計画している」という。「当日はバス30〜40台で留学生らを各地から長野に集結させる」「参加者に朝食と昼食、飲み物を提供し、日中両国の大小の国旗や五輪の旗、そろいのTシャツを配布」「参加費は一人2000円。不足分は企業などからの献金で賄う」そうだが、たいした資金力と機動力である。彼らに対する協賛企業名が知りたいものだ。
この記事を読んで、何よりも、平和でのどかな春の日差しを楽しんでいる日本国民は、一旦緩急あれば、このくらいの「人員が動員」出来る外国人団体(それも体力気力が充実した学生?)が身近に存在していることに注目すべきだろう。
世界各国のリレーを見て、既に日本だけではなく、世界中にそんな「団体」が存在していることを改めて知った人も多いだろうが・・・
ちなみに治安要員たる警察官は約24万人、海上保安官約12000人、自衛官は約24万人(毎年削減中!)、外国人滞在者は200万人を越えるという。危機管理体制は十分か?長野聖火リレーを機に、改めて考えてみるのも良かろう。
6、チベット×中国「支持者の衝突回避へ仲裁」、「売国奴」とネット糾弾
米ノースカロライナ州の大学で、「チベットを支持する学生グループと中国政府を支持する学生グループとの衝突を回避するため、仲裁に当たった中国人女子学生が、その後、インターネット上で『売国奴』と糾弾され、言葉の暴力などの深刻な被害を受けている」とニューヨーク・タイムズが伝えたという。
「しかしその翌日には中国人学生向けサイトに女子学生の顔写真や連絡先、中国の実家の住所まで掲載され、顔写真の額には『売国奴』と中国語で書かれていた。『帰国したらお前の死体は細切れになるだろう』といった脅迫メールも送られてきた」というのだからなんともおぞましい。流石は「南京大虐殺」の本家である!
その上「中国の実家にも汚物がまかれ、女子学生の両親は安全のため、別の場所に避難した」というから凄まじい。おとなしいチベット人が怒り狂うはずである。
ところで当の女子学生は「『売国奴』が中国に害を与えたいと思う人の事をさすなら、私はそうではない」「(しかし)これからもずっと売国奴といわれるのだろう」と心境を語ったというから、なんとも悲しい国である。
7、『中国配慮発言相次ぐ』
そんな中、我が国の指導的立場にある方々の意見がいまひとつすっきりしないが『河野洋平衆院議長は18日、楊外相との会談で、チベット問題については『中国の主権の範囲で問題が解決されることを望む』とあたかも中国の『内政問題』かのごとく話したという。会談相手の楊外相は当然『日本がチベット問題を中国の内政問題ととらえていることを評価する』と歓迎する姿勢を強調したそうだから、流石は河野“傭兵”と言われただけあって、自国首相の『靖国参拝問題』が中国の重大な内政干渉であることはおくびにも出さないところがすばらしい!!中国全人代の議長にとお声がかかるのではないか?
ところが伊吹自民党幹事長も「中国の立場がメディアを通じて正確に伝えられていない。常に(中国がダライ・ラマ14世との)対話のチャンネルを開いていることをマスコミに良く分からせる必要がある』と中国側を擁護したそうだからあきれてものも言えない。何を根拠にそういったのか?CNNでもBBCでも、勿論日本のTVニュースでも、中国の女性報道官はそんなことは言ってはいない。きつい顔をして一方的に『ダライ・ラマ』を分裂活動家、暴力活動家として非難しているだけではないか?。
日本の政治家がこんな腰抜けでは『毒ギョーザ問題』が、正しく解決されるはずはない。
8、台湾総統府を移転?
馬英九次期台湾総統が17日、台湾総統府を郊外に移転する構想を示唆したという。
総統府は「植民地の歴史を示す旧跡だ」というのがその根拠らしいが、彼は尖閣諸島の領有権も主張している。その昔、韓国の反日大統領も「植民地の旧跡」たる総統府をぶっ壊して、植民地支配から“解放”されたと強調したことがあったが、一事が万事とは言わないまでも、日本政府はぼんやりしていないで、これを機に南西方面の防衛体制を検討すべきではないか?
馬英九新総統が、対中国政策にどんな戦略を持っているかは知らないが、チベット問題で明らかになったように、中国政府は「全て自分の物」と意識しているのであり「台湾人民も中国人民であり、台湾も中国領土である」といって憚らない。
馬英九氏は米国の後ろ盾を頼りにしているそうだが、それが怪しくなった時点で台湾も「赤く」なるのではないか?
最も、河野氏のような方が日本政治のトップにいる様では、その頃日本も「ピンク」になっているのかもしれないが・・・
「しっかり目を開け!日本の政治家よ!」と言いたくなる。
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