光市の母子殺人事件は、死刑がほぼ確定した。常識が生きていることを実感したが、公判を傍聴した本村さんの心境は如何ばかりだったろうか、と思う。
「これまで9年間も歳月がかかりましたが、遺族が求めてきた判決が下ったと思います」と語ったそうだが、その間の本村氏の一貫した忍耐心には頭が下がる。亡くなったお二人もこれで成仏できることだろう。心からご冥福をお祈りしたい。
それにしても、差し戻し裁判で被告側の弁護人を勤めた安田義博弁護士が、別件の強制執行妨害罪に問われ逆転有罪が言い渡されたというのは興味深い。
彼は「死刑廃止運動の中心的存在」だそうだが、産経によると逆転判決後の記者会見で「検察のメンツを立てることしか考えない。これが今の東京高裁の現状で、ばかばかしくて笑うしかない」などと高裁を批判したそうだが、前日に広島高裁が死刑判決を言い渡した山口県光市の母子殺人事件では、元少年の主任弁護人として、記者会見で烈しい裁判所批判を繰り返したが、自身が被告になったこの日は一転、判決後の会見を欠席した」という。こんな弁護人がこの国に存在すること自体、裁判制度の意義を疑いたくなるし、弁護士の権威を損なうことに他ならず、国民としても「馬鹿馬鹿しくて笑うしかない」といいたくなる。とまれ、今回の差し戻し審でようやく正義が貫かれたと見るべきであろう。
一件落着したあとの本村氏のご自愛を祈りたい。「天網恢恢、疎にしてもらさず」であり、久々に気分のいいニュースであった。
昨日午後は都心の研究会に出席して「台湾情勢」を勉強した。その後浦和まで出て「防衛漫談」をしてきた。埼玉自衛隊本部を支援する団体が結成されたその発会式の講師に呼ばれたのである。一時間話をした後、夕食会場は大いに盛り上がったが、安全保障・防衛問題に関心が高まっていることを実感した。私は医者から「禁酒」を宣告されているので、旨い酒が酌み交わされているのを横目に、聊か“不本意”なところはあったが、実に愉快で時を忘れ、東京の西外れにある自宅に帰る時間を見積もり損ない、危うく終電になるところだった!
今日は再び埼玉まで出かけ、「あけぼの」の発行人・門脇翁の話を仲間と共に3時間拝聴してきた。主題は周辺情勢、特に台湾情勢の見通しと、大陸の今後に関する分析で、門脇翁の鋭い見通しは大変有意義だった。いずれご報告したいと思っている。
4時過ぎに辞去したが、東北線、高崎線等、この方面のJR車内には、中国字新聞を読む青年男女の多いこと!携帯電話の話し声も「中国語」!勿論白人も目立つから、埼玉県、東京北部の“国際化”には目を見張らされる。明日の長野の聖火リレーが注目されるなか、彼らからも“動員”されるのだろうか?大いに興味がある。
ところで、この日曜日に、インターネット契約会社からサービスで使用中の25メガのモデムを120メガのモデムに交換するとのことで、新機材が届いたのでセットした。
ところが偶然にもその翌日から奇妙なメールが入りだした。メールアドレスは知らないが、間違いなく私の知人の実名で、各種情報が届くのである。ところが「開けよう」としても開けられない。主として官庁からのメールで、いかにも「安全保障上の情報」らしく、興味があるが開かないのでは仕方ない、と思って無視していたところ、今度は私名義の論文が「私に対して流れる」という不思議な現象が起きた。
岡崎研究所の肩書きと表示された命題は、一昨年北京の研究所と、上海の研究所に提出した私の論文に間違いないから、それが「自分宛」に流れるのは「その論文を知っている者の悪戯」か「ウイルス?」以外に考えられない。
夕方遅く帰宅してみると留守電に何件もの電話が入っていて、問い合わせメールも溢れるばかり、真面目な友人が多いので、一生懸命「開け」て私の論文を読もうとしたが開かないので問い合わせて来たのである。中には内容表現と私のアドレスに不審を抱いた方から「おかしいと思ったので開けませんが、気をつけてください」と云う忠告もあった。
思いもかけず、多くの方々に大変御迷惑をおかけすることになったことをこの場でお詫びしておきたい。
先ほどから直ちに「逆探」を開始したが、発信源は予想どうり中国の天津であった。相手の会社名も掌握したが、悪戯している本人には「中止勧告」はまだ“厳命”していない!推察だが、チベット問題等、私の普段からの中国に対する言動に不快感を持った人民?の工作かと思われるが、それだけではあるまい。メールの内容やアドレスから見て、主目標は官庁はじめ関連会社で、それぞれの組織にサイバーアタックがかけられているに違いない。私ごとき一OBと喧嘩しても何も得はなかろうから、一連の攻撃の過程で、得られたアドレスから連鎖反応的につながったのだと思われる。添付されている書類は実に稚拙なもの(白紙状態)だったから、案外若い?青年かと思われる。
私は折角「真の日中友好」の実を挙げてやろうと本音でトークして努力をしているのに、親の心子知らずである!しかし勘ぐれば、中国政府の情報統制にも「隙」があるのではないか?勿論意図的に流失させ、サイバー攻撃させているのかもしれないが、こちらの応じ方次第では、大陸側を逆に混乱させることだって可能であるから、騒乱を恐れる中国政府がこんな稚拙な“攻撃”を放任する筈がない、と私は思う。
とにかく、武器を使わない「戦闘」が開始されているように思え、各々方、油断めさるな!と警告を発しておきたい。勿論PCの“洗浄”は終了したが、久しぶりに、充実した「対情報訓練」になったしよい体験になった!
- 作者: 水谷尚子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
- 作者: イワンコワレンコ,加藤昭,清田彰
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/11
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
- 作者: マイケル・ダナム,Mikel Dunham,山際素男
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 118回
- この商品を含むブログ (63件) を見る
- 作者: 江畑謙介
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 1998/05/23
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: GIJOE
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 32人 クリック: 340回
- この商品を含むブログ (82件) を見る
- 作者: 浜田和幸
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2000/08
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (4件) を見る