軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

北朝鮮で何が?

 16日は史料調査会の勉強会。アフガンネットワーク・幹事の柴田和重氏による「不透明なアフガニスタン再建の行方」を聞いた。パワーポイントを使った丁寧な解説で明快だったが、アフガニスタン域内の情勢はとても簡単には理解できなかった。
 ただ、1885年の外交議定書でパシュトゥン人を分離した擬似国境線確定等、“帝国主義”国の犯した影響はすこぶる大きい。2009年は選挙の年、この国に“西欧型民主主義”が定着するのかどうか?不透明感が漂っている。

 17日は早朝から夕方まで、家内の「薔薇友」ご夫妻と山梨のバラ園を見に行った。
 途中、東京のチベットと称せられる奥多摩街道、桧原街道、奥多摩湖、大菩薩ラインを通ったが、ヘアピンカーブが続く峠道は、バイクでツーリングを楽しむ若者達が多く、登坂道で道を譲ると、軽く手を挙げて追い越していく。国道の“暴走族”達とは違ってマナーがいい。 パーキングで話しかけても外見に似合わず?若者らしく実に爽やか、大いに見直した!

 武田信玄公の「恵林寺」を見学し、昼食に名物「ほうとう」を食したが、量が多いのに驚いた。観光客は少なかったが目立ったのが中国人団体客で、彼らに「風林火山」の意味が分かるのだろうか?などと思った。
 土産物屋で“山梨で一番美味しいソフトアイスクリーム”をほおばる姿には、食の不安全大国から来た彼らが一番安心できるひと時とだという、至福の表情は見られたが・・・


 さて、国会では民主党の長島議員が「海賊対策」について実に良い発言をした。麻生総理も「海自艦艇の活用を前向きに検討する」と答弁したが、これが国会審議のあるべき姿だろう。今後速やかに現地へ派遣され、わが国の船舶の安全を確保して欲しいと思う。海自「特警隊員」たちも、仲間ではなく海賊どもを思いっきり!ぶん殴って欲しいものである! 
 ところで明日20日北朝鮮国内で何が起きるか、と話題になっている。「自国外交官の亡命阻止」なのか、それとも「指導者交代?」なのか興味深深だが、後者だったとしたらブッシュ政権、ライス長官とヒル次官補は手玉に取られたことになる。『死せる孔明、生ける仲達を走らす』か?確か武田信玄公も遺言で「自身の死を3年の間は秘匿し、遺骸を諏訪湖に沈めよ」と遺言したはず、CNN、BBCを楽しみにウォッチするとしたいが、若しそうだったら、ライス長官たちにも『三国記』を読んでもらいたいものだ・・・


 ところで18日の産経3面に、ロシアのサハリン知事が「北方領土開発」で「日本に秋波」を送っている。「人口減に苦しむサハリン州の生き残り戦術」と産経は書き「日本はこの地域で地政学的にも、歴史的にも優位性を持っている」と知事は強調、ただ、領土問題については「政府レベルで考えるべきことだ」と言葉を濁したという。
 米国大統領選はいよいよ大詰めを迎えているが、今のところ民主党オバマ候補が優位である。万一民主党政権になると、米新政権は日本よりも「中国」に接近する可能性がある。そうなると「反米・反中?」のロシアは日本に接近し、日米離間を策するだろう。そんなことを考えていた時だったからこの記事に大いに興味を引かれた。そこで以前チャンスがあれば、とお断りしていた「樺太体験記」を順次掲載してみようと思いついた。
 いささか長くなるので恐縮だが「中国漫遊記」同様、気軽にお目通しいただけると幸いである。