漸く『海賊対処法案』が成立した。「海賊対処法案は、海上警備行動では日本関係船舶に限られている護衛対象を拡大、ソマリア沖の海賊対策で自衛隊による外国船の護送が可能になる。政府は7月下旬に派遣する交代部隊から派遣根拠を切り替える方針で、他国艦艇と連携した国際貢献に踏み出す(産経)」という。
麻生総理は「国際貢献の意義を強調した」そうだが、外国船も護送可能だということは、集団的自衛権問題解決に大きく一歩前進したのだ、と私は解釈するのだが、それでいいのだろうか?法案の内容を読んだ限りにおいては、「自衛官に海上保安官の武器使用の基準を準用する」などという、何と無く「保安庁」なのか「海軍」なのは判別しにくい点がある。戦後民主主義の典型?らしく、物事の進歩は極端に遅いが、そのうちに半島情勢は信じられない状況になると予想される。ついに“アノ忍耐強い”中国でさえも堪忍袋の緒を切ったようで、北の孤立化は必至である。
さて、連日、北朝鮮の歴史に関する書籍などを「乱読」していると、金王朝崩壊近し?という“妄想”が浮かんでくる。万一、半島で異常事態が起きれば、一衣帯水のわが国のみならず、極東アジアにどのような情勢変化を齎すか?
早速朝日新聞が北朝鮮の「後継者問題」で“ミソ”を付けたようだが、恋焦がれて従ってきた“親分”から、「まるで007を読んでいるようだ!」と酷評されては面子が丸つぶれだろう。一連の記事をスパイ小説にたとえ「彼らは、どんな続編を書くのだろうか」と秦報道官は語ったそうだ。
今朝の産経8面下に、北京の伊藤正記者が「朝日新聞に汚名そそぐ責任」と題して解説しているが、「要は事実関係の有無にあり、いずれ白黒ははっきりする。一連の記事は「両国を往来する金総書記に近い筋」などが情報源とされる。
朝日新聞が中国側の否定を無視、自信を示しているのは、情報源を信用してのことだろうが、このような極秘情報に落とし穴はつきものだ」とし、「報道を『007』と侮辱されて黙っている手はない。朝日新聞は、世界中に流れた虚報の汚名をそそぐ責任があると思うが」と結んだ。
しかしながらおそらく朝日にはそれはできまい、と私は思う。若し「虚報の汚名をそそぐ」としたら、今回の“007”はその序の口で、教科書誤報、南京大虐殺、従軍慰安婦・・・など等、今までの報道の殆どを『訂正』しなければならなくなるからである。
今まで信じきっていた“親分”から、とうとう『チョウニチ新聞』呼ばわりされたのは、NHK同様、社内に不良記者が蔓延っているからだろう。週刊新潮が「阪神支局事件」で同様な虚報を掲載した時、「週刊新潮」に居丈高に食って掛かった時の勢いが、今回の朝日にあるのかどうか、大いに注目している。やがて非を認めて「週刊新潮」は謝罪・訂正したのだが・・・。
はじめに書いたように、金王朝出現時に遡って「勉強」していると、アノ国の今後の流れが「おぼろげながら」見えてくるような気がする。
28歳の次男正哲氏ではなく、26歳の「正雲氏の後継は確実だ」と中国の「環球時報」が報じているが、この情報源の「ある国の大使」は「007」ではないらしいから信憑性がある?。
後継者問題がこじれると、北の国内情勢が悪化し、中国には相当数の難民が流れ込むだろう。三人の息子の「怨念」がぶっつかり、それを支援する「派閥」が、生き残るための壮絶な戦いを展開する可能性がある。そして「決着」がつく前にそれぞれの派閥から、首謀者達が「亡命」を試みるのではないか?さて、そうなった場合に、彼らはどこに落ち延びる?今回は、デズニーランド見物、などという次元ではない!
しかもアノ国はミサイルは持っているし核もあるらしいから、収拾がつかなくなれば、一挙に半島情勢は不穏になる。
韓国の李大統領は、それを察していち早く米国に飛び、米国の「核の傘」の信頼性を取り付けた。
産経新聞から
一方、“平和憲法”に守られている日本では党首が揃って「漫画談義」を楽しんで?いるし、官庁は郵政、農政、献金問題で連日ご多忙の様子で、その落差にはあきれるしかないが、6月25日、8月15日が半島にとってどんな意義がある日かすでにお忘れのようである。
上海協力機構でロシアと手を握った中国は、イラン情勢を見つめつつ、半島情勢に備えている。
政府の皆さんに言っておきたいが、今度飛んでくる北のミサイル?は、前回とは違って「事前予告無し」であることを肝に銘じておいて欲しい。予算減、人員減で悲鳴をあげている?自衛隊に「万全の体制を取れ」と命じるのはあまりにも酷だということを、現役諸君はいえないだろうから、OBの私が代わって「防衛大臣」に具申しておく。
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