軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

内輪揉めしている場合か!

 北朝鮮では、国連決議に猛反対する「10万人集会」を開き抗議した。韓国軍は、北朝鮮が3度目の奇襲攻撃を加えてくる恐れがあるという緊張の中で、黄海で訓練を実施した。米韓は、北の3度目の核実験に備えて厳重な警戒態勢を敷いている。
 同様に警戒しているロシアは「地下核実験の準備が鈍化している」とし、「準備を整えたか、あるいは休止したか」と発表した。ロシアも厳重に監視しているという証拠である。

 ヘイデン米副大統領は「北東アジアを非常に不安定にしている」と北朝鮮のミサイルや核実験を非難した。
 そんな最中、上海協力機構を主催する中国は、ロシアで開催された首脳会議で、金融危機以降、明らかに中国が存在感を増してきており、資源確保に融資攻勢をかけているという。

産経新聞から
 中国の「アキレス腱」といわれる中央アジア地区で、中国が指導権を確立したら、東方の北京に近接する「第2のアキレス腱」である「北朝鮮問題」にも本腰入れて立ち向かうことができるであろう。それまでは対米カードに過ぎない。

 この首脳会議にはいつもはオブザーバー出席していたイランが今回は出席していないが、それは国内の大統領選で混乱しているからであろう。今日の産経第8面には、これらのニュースが一面に集約されていて面白い。
 イランの大統領選では、集計に不正があったとして、ついにまるで天安門事件を彷彿とするような国内暴動が発生している。世界中からメディアが取材に来ていたときだったから、暴動の有様はBBCなどで世界中に生々しく放映されているが、日本国内ではそうでもない!


産経新聞から

 
 ところが国内では専ら、多発する殺人事件と厚労省現役局長逮捕が中心である。その落差の大きさは今に始まったことではないが、生命と財産を預けている我政府の不甲斐なさに、国民は不安と動揺を隠せない。

産経新聞から

 私のメールには、彼女に関するいろんなデーターが寄せられているが、報道やニュースを素材にしたインターネットニュース情報だけを見ても、何とも厚労省の人事には「いい加減さ?」が付きまとっている気がしてならない。

 例えば彼女のご主人は、同省の審議官だという次のようなニュースである。
「ディーセントワーク(労働の尊厳)の提唱者として著名なファン・ソマビアILO事務局長が立会人を務めた。また、日本からILO日本代表の厚生労働省の村木太郎統括審議官をはじめ、連合と経営者団体のILO理事も来賓として訪れた。当日はUNIの世界執行委員会も開催され、世界各地から集まった産別労組幹部からも盛大な賞賛の拍手を浴びた」


 ところでこの3月に、経済面の片隅で高島屋デパートの労組がGFA協定に参加したという記事があったが、協定の正式名称は「グローバル枠組み協定〜企業の行動規範に関する労使協定〜」(GFA=Global Framework Agreements)といい、「流通、金融、通信などの労組で作る国際的産業別労働組合組織であるUNI(ユニオン・ネットワーク・インターナショナル=世界140カ国、900組織、1,500万人)が推進する国際協定」のことだという。
「グローバル・コンパクトの原則なども包含しながら、企業として環境・人権・労働の分野における社会的責任を追求する枠組みの構築を規定しているもので、とりわけILO(国際労働機関)の中核的労働基準である団結権の保障・結社の自由、強制労働の排除、児童労働の廃止、雇用・職業における差別の撤廃など労働CSRの観点を中心にした協定となっている」という解説がついているから、この部分だけを読むと、何と無く「1920年代のコミンテルンと同じような雰囲気」を感じるが、それはさておき、ここに登場する村木太郎審議官が彼女の夫だというのである。


 その昔、外務省に出向していたころ、同省内での結婚(いわゆる職場結婚)はかなり規制されていて、どちらかが他省庁に異動させられるのが暗黙の?了解事項になっていた。そういうわけで、特に中級職の女性が移動してきたことがあったが、何でそこまで・・・などと“民主的環境下に育った?自衛官”の私は理解できないこともあったのだが、特殊な官僚の世界においては職場環境がそれを許さぬところがあったように思う。
 人事はじめ、情報共有などで障害があるから、といった幹部もいた。外交官にも夫人が外国人である場合が多かったが、これも相当配慮していたから、「そこまで気を使うか!」と、私のような戦闘機乗りには伺い知れない世界だと思っていたものである。


 その後自衛隊にもどんどん女性が進出し始め、職場結婚が広がり始めると、人事担当者が頭を抱えだした。同じ職場に夫婦で勤めさせるのも些か問題があったし、同じ基地であっても、若い隊員たちの恰好の話のネタになりやすかったからである。かといって、夫は千歳、妻は沖縄のように、『生木を裂く』様な人事は実行上難しい。まして今や『人権人権』である!下手をすると外部から『応援団』が入ってこないとも限らない。

 今回の村木「局長」のご主人が「審議官」という関係は、そういう意味では想像もできないほど不可解?である。昇任人事に何か不明朗なものを感じるが、部下たちはいろいろと苦労したことだろう。

 それにしても、水俣病、薬剤問題(HIV)、それに社保庁、インフルエンザ、今回の郵便料金不正問題と、まるで伏魔殿のような「不正の総合商社」会長に就任した舛添大臣にはお気の毒としかいいようがない。とんでもない「貧乏くじ?」を引いたものだが、その舛添大臣は「有能な女性だ・・・」と彼女をかばっている。しかし、有能か無能かは、仕事の内容によって評価されるものであろう。今回の件が事実だとすれば、とても『有能』という基準には入るまい。『有能ではなかった』と判定されれば、今度は『女性蔑視?』だと騒がれるだろうが、海千山千の“男ども”に、扱いやすい『女性』という立場を利用されただけではないのか?いまや男女ともに『損得勘定』で動く時代になってしまった感があるが、昔は男性は「理性」で、女性は「感情」で動くといわれた時代もあったのだから・・・

 不祥事が起き易い「会計職」などには、同一人物は3年以上置かない、という内規もある。これは業者などと癒着が生じやすいからである。今度の村木夫妻には業者どころか「政治屋」の影が付きまとう。既に労組主体の民主党の“大物の”名前が挙がっているが、まさか『女性専用車』を作るようなわけにもいくまいから、政治屋どもの名を借りた?『不正乗車』が絶えないのである。
 いずれ週刊誌が詳細を伝えてくれるのだろうが、四国に住むある友人が、高知大学は「以前総連系と思しき在日教授(農学系)が居ました。彼は宮崎県の空自基地周辺地域に居た過去があり、ここから何人か反戦自衛官が出たことを覚えておられますか?。この大学では『中国と総連系の機関誌(プロパカンダ誌)』も出しています」といい、「お恥ずかしい話ですが高知は、あのコミニスト山原健次郎を生みだした土地ですので、昔から自由民権の歴史がある。そのリベラルな風土が●●に付け込まれた事で県の経済も苦しいものがあります」といってきた。


 なるほど、明治維新で活躍した壮士も四国に目立つが、もともと「革新気風」が強いところか!と納得がいった。全部が全部でないことは当然だが。


 ところでこの国は、どうして世界の動きが緊張している時に限って、国内でこんな低次元の大問題で政治が混乱するのだろう?私には、どうにもどこかの手が回っているようにしか思えないのだが・・・

 コメントにもあったが、メディアの次元の低さはいつものことで救いようがないが、今この時期に首相を下ろして日本政治を混乱させることによって、一番得して喜こぶのはどこのどいつか?と考えれば、一目瞭然だろうに。
メディアを含めて、日本国内で「内輪揉めしている場合ではない!」

蠢く!中国「対日特務工作」マル秘ファイル

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対日工作の回想

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北朝鮮「対日潜入工作」 (宝島社文庫)

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姿なき占領―アメリカの「対日洗脳工作」が完了する日

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