軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

フレームアウト、ステルス化に成功!

 大波乱に備えよ!などと粋がった自分が年頭から大波乱!
 4日夜、「防衛漫談」の収録帰りに途中でフレームアウト(エンジン停止)してしまった。何とかタクシーで帰宅し翌日入院、一昨年と同じ出血性十二指腸潰瘍だったが、今回は3箇所にクリップで止血。医学の発達は大したもの、内視鏡で処置できるのである。昔のように「3枚に下ろされず」にすんだ。

 9日まで断食で点滴のみ、その間あまりの空腹で“幻覚”を見た!映像が実にリアルだったから、折を見て御紹介しようと思っていはいるが、信じてはもらえないだろう・・・


 入院中は厳密な看護体制と食事コントロールで、断食の後は流動食から徐々に粥食、そして今朝やっと普通食に辿り着いたところで無事退院できた。前回は八日間だったが今回は約二週間、特にやることもないので後半は読書を楽しんだ。

 
 まず青木直人氏が昨年贈ってくれた同氏の著「米中同盟で使い捨てにされる日本」を精読したが、アジア情勢の動きを的確に指摘していて実にためになる。経済ジャーナリストの視点は実に鋭いと思う。ご一読いただきたい。続いて「竜馬になりたい!(PRESIDENT MOOK)プレジデント社」を読んだが、改めて維新のころの若者の行動力に驚く。


 次に家内が「軍事ばかりではなく、たまにはこんな本を読みなさい!」といって持ってきてくれた本は、「シャーマンの弟子になった民族植物学者の話(マーク・プロトキン著・屋代通子訳:築地書房)」の上・下で、これは実に刺激的だった。久しぶりに軍事を離れた知識吸収のための良い勉強になった!

 その中のシャーマンの写真にくぎづけになったのだが、その風格は現代日本人を寄せ付けない。日本人が戦後失った「威厳」がこもっていて「風格」がにじみ出ている。それに比べてわが国の「高学歴」な方々の表情には・・・。シャーマンの風格はむしろ坂本竜馬に似ている様に思う。現代には無理だが、過去には威厳ある同胞がいたことを思い出して少し気がラクになった・・・。同書と週刊文春産経新聞から写真を貼り付けておくのでご覧あれ。ご自分で比較なされば改めて私からの解説は不要だろう・・・。




 読みかけで退院したが「チベットの生と死の書(ソギャル・リンポチェ著・大迫正弘・三浦順子訳:講談社)」にも大いに啓発された。「死ぬという事」の項を読んでいると、何と無く断食の時に見た“幻覚”が、臨死体験に思えてきた・・・


 新年早々、突然「ロスト」したので周りにご心配をおかけしたが、本人はいたって元気で「70過ぎても青年将校気取り」だからご安心あれ。何しろ、前回は8日間で体重が8Kg減ったが、今回は12日間でたったの3Kg減である。点滴は前回同様約18リッターだったが、血液は依然として“赤い!”
 但し、連絡途絶や、原稿3本ドタキャンしてご迷惑かけた方には申し訳なかったと思っている。お許しあれ!


 年末に「大祓え」で精神が清められ、続く今年は長期断食で体内の汚物が一掃され、肉体までもがも清められた!
 排泄物がなくなると、人間の肉体も「ホヤ」と同じような単純?なものだな〜、食べなければ出るものも出なくなる!と感心した。人間はホヤとは違って複雑な「器官」がついている分だけ故障しやすくなるのは止むを得ない。


 このような次第で、ようやく戦線復帰したものの、本調子ではないからのんびり再開するので今しばしお許しを。今年はお互いに「健康第一」で行きましょう!


 後輩諸君、今回のロストポジションは、フレームアウトして急降下、レーダースクリーンから消滅?したように見せかけて、実は「ステルス化実験」に成功したようなものとお考え戴きたい!
 コメントも多く寄せられているようだが、帰宅したばかりなので、後ほどゆっくり目を通してから再開する所存。

金正日は日本人だった

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自衛隊エリートパイロット 激動の時代を生きた5人のファイター・パイロット列伝 (ミリタリー選書 22)

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米中同盟で使い捨てにされる日本

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龍馬になりたい! (プレジデントムック 賢者は歴史に学ぶシリーズ 1)

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シャーマンの弟子になった民族植物学者の話〈上〉

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シャーマンの弟子になった民族植物学者の話〈下〉

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チベットの生と死の書

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