軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

中東暴動=代理戦争

16日は桜井よしこ女史の「正論大賞」授賞式に出席して懐かしい方々とお会いしてきた。授賞式は産経で報じられたように大盛会。しかし、政治家の影は薄かった!

みな口々に「彼女の受賞は遅すぎる」と言っていたが全く同感。これからは男性よりも女性にがんばってもらわねば…。ますますのご健闘をお祈りしたい。



民間憲法臨調でご指導いただいた西修教授は今日でご退官、最終講義とお得意の「落語発表会」をするから来てほしいとパンフをいただいたが、依頼原稿の締め切りが迫っているし、今や世田谷を夜逃げしたので駒沢ははるか彼方!欠席させていただくのでお近くの方は是非ご参加ください。




17日は史料調査会の勉強会。川上高司・拓大教授による「オバマ政権後期の日米関係の行方」についてで、貴重な情報が多くいい勉強になった。ただ参加者のほとんどがご高齢者で、もっと若者に聞いてもらいたかった。

≪史料調査会出版の本…2013年で終了予定≫

その夜は別会合で「国際情勢・2012年危機」について話したが、皆さん危機感を持っておられる。しかし、軍事情勢の分析については「他人事?」の雰囲気。オフレコも入れて弁じたので少しは危機感を持っていただけたか?と思うのだが…。
ただ連夜帰宅が遅くなると、古希を過ぎた身だからかやや疲労を感じる。気をつけねば…



ところで、チェニジアから始まった「民主化デモ」は、私は単なるイスラム“革命”ではなく、裏に中国の影があるように思う。アフリカで利権を奪取しているのは中国であり、何よりもこの地域で反米活動を助長すれば、アジアでの覇権を奪えるのは中国である。バーレーンにある米第5艦隊司令部を取り囲み、イスラエルを危機に貶めれば、米国は動きが取れないだろう。その間に東アジアを…

産経新聞から≫



それに気が付いたのか?米国はイランに「逆デモ」攻勢をかけたようだ。イランは反米であり親中である。要するに、冷戦時代の米ソによるこの地域における代理戦争が始まったといえよう。
昔のソ連のやり方を見ておけば、中国のやり方が浮かび上がってくる。

しかしこれは中国にとっては諸刃の剣、パキスタン、インド、ネパール、ミャンマー…と続き、終着駅は≪天安門広場≫になりかねまい。

≪私の講演資料から…不安定の弧が動き出した?*≫



それにしても我が国の政情はいかんともなし難い。見たくもない顔のオンパレード。これじゃ国民の士気も上がるまい。
これが四国巡礼の旅をした方か?と思われるほど菅首相の往生際の悪さもさることながら、閣僚たちには世界情勢の動きが全くわかっていない。彼らだけに天罰が当たるのならいいが、国民全部が被ることになるのだからたまらない。ゲバ学生上がりは所詮ゲバ学生。永田洋子も消えたのに、まだあさま山荘事件赤軍派内ゲバが続いているように見える。

早く決着つけないと、取り返しがつかなくなるのに…


最後に手元に届いている書籍案内をご紹介しておきたい。なお、地方で入手できない、とおしかりを受けていた「実録〜UFO…」がおかげさまで増刷されたのでお詫びがてらお知らせしておく。


それでも中国を信用できない7つの理由

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ガンと戦った昭和史―塚本憲甫と医師たち (文春文庫)

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中国はなぜ尖閣を取りに来るのか

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誰も語らなかった防衛産業

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金正日は日本人だった

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実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

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