軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

覇権争いは始まっている

昨夕は、36年間もご薫陶を受けた奈須田敬氏の「お疲れ様会」に出席した。
外務省に出向していた昭和50年に先輩に連れられてお会いしたのが最初で、その後は機会あるごとに「政軍関係」についてご指導をいただいた。
氏も今年御年90歳、月一発行の「ざっくばらん」を休刊されたのでその慰労会である。
栗栖閣下がいわゆる≪超法規発言≫で金丸長官から首にされた時、氏は敢然と栗栖閣下を支持『統幕議長が総理に呼ばれる時』などを上梓された。あれから40年弱、少しも政軍関係はよくならないばかりか、むしろ悪くなっている。
会場には錚々たる方々が多数集まったが、時間がないのでお土産に頂いた著書と文の一部をご紹介するに留めたい。


産経の君塚陸将インタビュー連載は終わったが、最後に心を打つ指揮ぶりが紹介されているから、これも紙面をそのままご紹介したい。
缶詰食による口内炎の発症、レトルト食品による便秘などなど、飽食の時代ならではの人体実験?の話が面白い。
世はダイエットブームだが、食の専門家に聞かせたい記事である。さらに東北人の真骨頂も語られているが、現地情報によるとその良き伝統を崩すかのような団体が避難所などに入り込んでいて、あちらこちらで物議を醸しているという。
意図的工作だとしたら許せない。


奈須田氏の会場には、岡崎元大使も出席しておられ、22日の脱原発に関する「正論」記事に対して「FAX・電話などをパンクさせてやる」などという反原発派からの≪脅迫まがい≫の伝言が来たという。御本人は気にもしていなかったが、私はこのような「非民主主義的行動」が許せない。
名も名乗らず、陰で陰湿な妨害行為をする卑怯さが、一般国民から敬遠されることに気が付いていないのである。彼らには君塚陸将の爪の垢でも飲んでもらうべきか?!


≪産経から≫


ところで東北に関して知人から本が届いた。著者の高山氏は存じ上げないが、ドイツ文学者である、故種村季弘先生に師事され、専門は近世史で、東北出身でも東北史が専門でもない分、≪東北に対し偏っていないバランスの取れた筆致になっている≫から是非一読を、というのだが、昭和46年群馬生まれだというから、新進気鋭の研究者でもある。

東北人の「アイデンティティー」や「美意識」に関して、“よそ者”だから感じる新鮮な分析で確かに一読に値すると思う。

私事だが、三沢に3年、松島で2年過ごし、かつ両親の故郷が福島県伊達郡(伏黒・保原)。伊達に残る小野家の菩提寺住職から聞かされ話(中央政権から派遣された征夷大将軍坂上田村麻呂が苦戦しているとき、追加派遣されて蝦夷平定に貢献した小野春風が先祖の一人)だと聞き、いやがうえにも興味をそそられ、その後UFO初め、ミステリアスな話を東北各地の方々からふんだんに聞いたせいか、つい引き込まれてななめ読みした。このような若き歴史学者が育っていることは欣快に耐えない。近現代史も含めて、若者たちにわが国の光輝ある歴史に興味と関心が広がることを期待したい。

総和社から届いた本≫


ところで、今朝の産経一面トップ記事がこれである。


“和製ヒトラー”の去就に一喜一憂している間に、周辺事態は予断を許さぬところまで来ている。2012年危機を前に、米国も台湾も、次期大統領選出モードに切り替わっている。もちろん朝鮮半島でも北と南はそれぞれに備えつつある。
特に北は、後継者に対する評判がよくなく、何が起きてもおかしくない状態が起きつつある。韓国も同様、下手すると、北の暴発を防ぐことはできないだろう。

中国は経済危機と国内人民の不満が高じて各所で暴動が起きており、それに拍車をかけるように天変地異が連発している。
世代交代さえうまくいくか疑問になってきた時、この国はそのはけ口をどこに求めるか?多分、台湾に焦点を絞り、目の上のこぶである沖縄、米軍に対して威嚇行動をとるだろう。この記事からはすでにその前哨戦がうかがわれる。
さすがにしたたかなロシアは、軍事の常識として“トモダチの国”にも常に警戒行動を怠らない。
その強硬な行動に対して、海軍力増強で気を良くする一部指揮官が、威嚇行動をとったというのだから面白い。陸軍は国内対処最優先、だとしたら動けるのは海軍である!しかしやがてシナ海に浮かべようとしている「中国初の空母」は、事もあろうに威嚇したロシアのスクラップだろうに!
“中国海軍意気高し!”とでもいうところか。


ところで国内では“人気”がないのに“任期”を伸ばし、マスコミの意思通りに動かない“和製ヒトラー”は靖国神社に参拝するだろう。
現に23日の沖縄慰霊祭で、遺族からそう要請された。彼はこれにヒントを得て「シメタ!」と思っているに違いない。最善の?延命策、うまくいくと名首相になれる!
毎年靖国神社に参拝した小泉首相後の4人組は、誰一人として参拝せず、国民の期待を裏切った。前任者のルーピイさんも当然参拝しなかったから勿怪の幸い。四面楚歌の“ヒトラーさん”がとる手段はこれ以外にはない。
尤も8月15日以前に“異変”でも起きれば別だが…

今日も都心で会合、帰宅難民になりたくないから、都心への移動は避けているのだが、今日は責任がある。
そこで画像中心の手抜きブログでお許しを。

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