軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

シナリオは誰が書いた?

イスラム“国”による人質事件は大詰めを迎えたようだ。
引き金は、捉えられた後藤さんの実母の会見だったといえる。
この非常事態をさっぱり認識していない実母とは思えない発言内容に、世界の記者はもとより、犯人どもも大いなる疑問を持ったとしてもおかしくはない。
風前の灯である“わが子”を差し置いて、地球や原子力の話をするなど、常軌を逸した?会見に、もともと人間性に反した行為を取る集団に理解できるはずはないからだ。

現役時代、舞台劇の脚本を担当される英文学教授から「作品のイントロと登場人物を見れば、結論はわかるものだ」と教えられたことがあった。
今回のイントロは書くまでもあるまい。定番の登場人物の中に、突如として参加したのは実母であったがそれ以前に正体不明?の人物が散見されていた。
今回の記者会見によって、民放各社に登場していた“関係者”、とりわけ以前同じ会場で記者会見をしていたイスラム“国”と太いパイプを持ち、北大生をリクルートしようとして家宅捜索された“教授”に結びついた。
そして実母の記者会見の「メモ」は、反安倍政権を唱える誰かの手になるものだとの印象を深めた。そしてメディアも気が付かない?ふりして反安倍政権の動きを取り始めた。
何のことはない、わが国内の反安倍政権らによる≪自作自演≫的様相が浮き彫りになってきたのである。


イラク戦争の時、変な若者3人がテロリストに捕まってこれと同じ状況を呈したことを忘れてはならない。これも反日行動であったが、彼ら彼女らが今何をしているかは知らないが、明らかに当時は政府の行動を制約して、日本政府に悪印象を持たせようとしたことは明らかだった。人呼んで3馬鹿トリオ、又は団子3兄弟といった。彼らも今や「ジャーナリスト」と称しているのじゃないか?

あの時も明らかに何者かに仕組まれたシナリオがあって、記者会見のために家族らは既に北海道などから上京していたはずである。

今回の事件にもこれと同様な匂いがするから、同思想を持つ誰かが、裏で糸を引いているに違いない。来週の週刊誌を見ればその全容が浮かび出てくることだろうから大いに楽しみだ。


多分、政府に“お墨付き”をもらって、例の教授らが中東へ行き、後藤氏を開放させて帰国後“英雄”としてメディアの寵児になり、裏では公金をせしめて、反原発活動を盛り上げようとしたシナリオだったに違いない。
文学や脚本には素人の私だが、登場人物を並べてみれば、そんな結論が見えてくる。


困難に立ち向かわざるを得ない安倍総理は、海外遊説から帰って休む間もなく獅子奮迅の活躍をしているが、体調管理と自らがテロに遭わぬよう、周囲には厳重な配慮をお願いしたい。


ところでこの事件を通じて、我々が学ばねばならないことは、戦後70年間、「…恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するものであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という憲法前文の“理想”が、全くの“空想”であったことが証明されたということだ。
首を切られんとしている“最愛の息子”を前にして「地球を傷つけるな、原子力はいけない、息子を返して…」と人類愛を唱えてみても、何の効き目もないことを、東京で学習塾を経営しているという実母は実感したのではないか?

こんな理不尽で理解困難な人間社会が、実は世界=現世の実情であり、ダチョウの平和を独り楽しんできていただけだったのだと思い知ったに違いない。


今朝のTVでは、さっそく安倍首相に対して「集団的自衛権」や、自衛隊の海外派遣と邦人救出に関して問い詰めている論説委員がいるが、馬鹿も休み休み言えと言いたい。

インターネット上で、日本人?ユーザーのパロディーと嘲笑に対して、「日本人よ、随分と楽観的なようだな。離れた安全な場所にいると思っているからか」などと反論されているというが、たがいに「顔と場所」を隠して罵り合う無責任人間らが、誤解と怒りを増幅して殺し合うことを、極楽とんぼに陥った日本国民は改めて知る必要があるだろう。「愛は地球を救わない」ことが多いのだ。
スーパーで食品に針を差し込みひとり悦に入っているような人間の屑どもこそ互いに除去する必要を少しは認識させられたのではないか?


自衛隊を豚や鶏の始末に駆り出して恥じない国民が、今更邦人救出などと話す姿は見苦しい。その前に、自ら自己責任を標榜して行動して捕まった連中よりも、政府が本腰でやらねばならないのは、北朝鮮に拉致された邦人救出ではないのか?

国内最大規模のサリン事件さえ未だに処理できず、その主犯はのうのうと安全な場所で、国民の税金で生き延びているような法治国家は、法治ではなく“放置”国家なのだ。

政府要人が「対外情報機関の創設が必要」などといっているが、その任務は外務省であって、今更別機関を作ればいいというものじゃなかろう。出先機関の防衛治安に関する機能を強化すれば済むことだし、新たな組織を作れば済むことでもない。≪備えなければ斯くのごとし≫であることを知るべきだ。

次に起きることは、こんな殺人集団の除去に関する≪有志連合≫の強化策だろう。冷戦後の世界において、民主主義を唱える米国が、「世界の警察官」の役割を果たしていた意義について、オバマ大統領がやっと気が付くに違いない。
そして参加を要請されることがあった時、極楽とんぼらは「集団的自衛権‥!」などと安倍首相を問い詰め、彼らのシナリオが狂ったことの責任を問い詰めるかもしれないが偽善である!。

そんな世迷い事こそ“放置”すればいいのだ。しかし、忘れてならないのは、第1次世界大戦に連合国側として参戦するかどうかの決断をした当時の日本政府の苦労だろう。二度と世界の評価を貶めてはならない。
凛とした安倍首相の決断に期待したい。


ところで、隣国は相当な混乱に陥っているらしい。特に習近平主席の軍部掌握方式があまりにも露骨すぎて反対派の抵抗がますます混乱を招く恐れがある。25日の香港紙によると、この7〜8月に予定されている抗日戦争勝利70周年記念日に向けて軍部の掌握を急ぐ主席は、7大軍区の主たるメンバー43人をすべて自分の腹心と入れ替えたらしい。つまり軍の“大粛清”である。
これは第2次世界大戦直前にスターリンが自分の反対派の赤軍高級幹部を粛清したことに似ていて、指揮系統の大混乱は軍の実力を大きく低下させることだろう。
以前書いたと思うが、中國発の空母「遼寧号」は、中共政府(最高指導部)の計画ではなかったことが明白になった。


≪中国軍の暴走か 初の空母建造「最高指導部の許可なし」 
大紀元日本1月23日】中国軍事力向上のシンボルとされる中国海軍の初の空母「遼寧」について、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは19日、1990年代後半に行われた未完成空母の購入背景を伝えた。この報道を分析する米専門家は「中国軍部が最高指導部の支配下に置かれていない」と軍の暴走を懸念している。

2012年9月に正式に就役した遼寧号は、旧ソ連の未完成の空母ワリャークから改造したもの。報道によると、船は中国海軍当局者の依頼を受けた元人民軍所属バスケットボール選手で実業家の徐増平氏が、ウクライナとの購入交渉役となり、海軍に引き渡した。

購入費用として、徐氏は香港の友人から担保なしで230万香港ドル(当時)を借り入れて用意した。いまだに支払いは続けている。船舶や中国へのえい航代などにかかった1.2億ドル(142億円)は「政府から1分(0.01元)も受け取っていない」と明かした。報道によると、1998年当時の朱鎔基首相は海軍の予算請求書に「空母の建造計画がない」と記され、購入計画が組まれていなかったことが示唆されている。

中国問題専門家の1人、米マイアミ大学のジューン・ドライヤー教授は、米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材で「海軍が最高指導部の許可を得ず重要プロジェクトを進めたことになる。軍が勝手な行動をとるのは可能だということは非常に脅威」とその驚きを話した。

またドライヤー教授は同様の事例を挙げた。2011年1月、当時の米ゲーツ元国防長官訪中の際、中国空軍は次世代ステルス戦闘機「殲20」の試験飛行を行い、軍事力をアピールした。長官は当時の軍トップ・国家主席胡錦濤氏との会談でこのことに触れたが、胡氏はことをまったく知らない様子だったという。

ドライヤー教授は「中国軍部のタカ派はとても好戦的でかつ挑発的。最高指導部を振り切って暴走しかねない」と警鐘を鳴らした。

一方、中国の軍事動向に詳しい、米シンクタンク「国際評価戦略センター」のリチャード・フィッシャー上級研究員も近い認識を持っている。「最高指導者の習近平氏は軍を大整頓しているが、いかに迅速に進めるかが正念場だ。反対勢力に反撃の余裕を与えてしまうと、失敗もありうる」≫


この一党独裁国の支離滅裂な政軍関係にはあきれるほかないが、これがこの国の特徴なのであり、暴走は止められないのである。

そして7月の上記記念式典には、世界各国の首脳を招待して、大観閲式を挙行するという。勿論ロシアのプーチンと韓国の大統領は出席するだろうが、欧米諸国はいかがなものか?安倍首相に招待状が来れば面白いのだが…

そこに次のような面白いものが届いた。


≪パリの風刺漫画:“中国人占領パリ”用黄禍形容中国人≫
「中国人は災いをもたらす(黄禍)、中国人にパリを占領された」という「FLUiDE GLACIAL(寒流)一月一五日号」誌の表紙。
これに対する中国人の反応…中国人観光客の女性(左端)は写真を撮り、中国の“土豪=教育を受けない農民出身の労働者など出身の低い中国人”はフランス人金髪女性(売春婦)を占領した(人力車の客)。フランス人男性は背広を着たまま人力車を曳き、フランスの犬まで車夫(フランス人)に「おまえはなぜ苦力をしているのか!」と吼える。
レストランの前にしゃがむフランス人は「我餓(腹が減った)」とプラカードを掲げ、レストランは五つ星(五星紅旗)の間に「杭州小龍包店」と掲げ中国語のビラを貼ってサービスする。左のレストランはパリでは有名なレストランだが、入り口に「春巻乳蚤餅」「黄豆条肋骨牛排」という中国料理のメニューを掲げている。そしてこの惨状をフランス人の老婦人が無言で眺めている…。
これは三〇年前、孤立していた中国とフランスは友好的に交流したので、シナで食い詰めた中国人が密入国して拡散していった。
そして今、中国の土豪は金持ちになり、集団でフランスに来て中国料理店、足裏マッサージ店、ホテル、マッサージ屋、売春宿、中国人とフランス人の結婚紹介所を設けて、ついにフランスを占領してしまった…という風刺である。


同じ運命をたどりつつある都内の数か所の歓楽街を思うと、五年後くらいにはこの手の漫画が日本にも氾濫するのかもしれない。
今年から始まるシナのバブル崩壊は、各地でその兆しが濃厚なのだが、平和?に浸っている日本人は、今回の“テロ事件”が示したように、わが身に降りかからないとピンと来ないものらしい。
その上、都内各所のデパートや電車内には中国語の看板が乱立し、今や地方の温泉街までが、シナ人熱烈歓迎のありさま。日本独特の素晴らしい清潔な「かけ流し」も、やがて「垂れ流し」になるのも気が付かない。
○○につける薬はない、というべきか。

しっかりとこのフランスの風刺漫画の表紙を見つめてほしいものだ。


次はすぐに消された事故の話。

≪内幕があるのか?:北京市内の事故≫
一月一三日午前八時ころ、中共中央指導者所有の高級車:アウディ北京市内の長安街東延線と秀水路への道で、突然猛スピードを出した。ナンバーは「京A8」だったから、中京指導者の車である。この車は電車と車などと衝突し、逆行してきた車と衝突した。数名の死傷者が出たが、この車の持ち主は誰か?とネット上で騒がれている。
しかしこの事故は直ちに処理されネット上からも消されたという。だから市民は外国人のネットなどでしか知ることはできないが、何か裏があるともっぱら評判らしい。


相次ぐ企業倒産で、給料がもらえなくなった労働者のデモが続発しているが、給料を要求していたこの女性労働者は一月一日に会社の前で警察に捕まり、殴られた末頭髪を踏みつけられ、その後死ぬまで殴打されて絶命した。国外ネット上にだけ流れているという。


中共の核部隊の将校だった祝洪章氏は一月一七日にウイグルウルムチ市の63650部隊前に「冤」というスローガンを掲げて抗議した。祖国の核実験(1964年)に参加し被爆したが国も軍も無関心だった。そのうえ給料もくれない。身分証明書などもくれない。さらに社会的地位もない。兄妹など親族も迫害されて上訴したが、誰も聞いてくれないし解決しない…などと訴えているというもの。



この手のデモや、請願が絶えないらしいから、習政権の先行きは不安定だといえそうだ。


要ははるか中東の事件も大切だが、身近に起きんとしている事件の方が要注意ではないか?ということだ。


「日本人ジャーナリスト悲劇物語」のイントロは言うまでもなかろう。そして登場人物、メディアも絞られてきた。後は結末が控えているだけであろう。


届いた本のご紹介
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「英霊に送る手紙:終戦70年、靖国神社遊就館特別企画¥1200+税」

英霊からの手紙は、数多くありいつでも拝観できるが、その英霊に対するご遺族らの気持ちはなかなか見られない。
靖国神社の一神官の発案で、この企画が出来たそうだが、584通が集まったという。その中から60通を書籍化したもので、「大東亜戦争終戦から70年、妻や兄弟、子や孫たちが、英霊に本当に伝えたかった言葉を手紙にしたためました」とあるが、家族の思いが伝わってくる。ぜひご一読いただきたい。



「女子会『憲法』サークル:近藤三津枝著:PHP¥1300+税」
ある会合で知り合った元衆院議員の著である。憲法改正推進本部の事務局次長を務めた時の思い出集だが、「老若男女あらゆる世代が、憲法条文をよく理解し、現行憲法と改正案とを比較して、憲法改正の国民と票の一票を投じてほしいと思います」と書く。実際は、憲法は「票」にならないというわけからか、熱心な討議が尽くされたとは思われないのだが、担当者たる著者は懸命の努力した跡がうかがえる。

いずれ今回の事件で間が覚めた、多くの有権者たちが、急ぎ改正に向かってシナのように「デモ行進」デモしてくれればいいのだが…

中国崩壊で日本はこうなる

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