平成の御世も今年4月で終わりを迎える。
次の御世がどのようなものになるかは判らないが、個人としても終焉の時期に備える必要がある事を痛感し始めた。いわば“終活”だ。
先ず書斎にある500冊以上の書籍を処分し、ついでに新聞や雑誌などの切り抜き資料を処分する。幸い書籍の方には良い貰い手が見つかった!から、是から順次発送していくつもりだ。
新聞、雑誌の切り抜きの方は、「防衛」「政治」「社会」「教育」「歴史」「米ソ関係」など、スクラップブックに整理した分もあるが、その後は「ボックスに」投げ入れてきたから、膨大な量になってしまっていて、見つけ出しにくくなってしまっている。つまり、活用しにくくなった。
今、暇を見つけては読み返し、不要??と思うものからどんどん破棄しているのだが、時には捨てがたいものが出てくる。
今回紹介するものなどがそうだから、これからのブログには、感想をつけてそれらの古い資料を紹介していくことにする。
まず第一回目は産経新聞から、日本政治の“変遷”についてご紹介しよう。
「猪突妄言」欄。タイトル「勘違い政治家増えた」 萩生田光一氏(43)
【何だか最近は勘違いしている政治家が増えたような気がしますね。私は地方議会出身だからつくづく思うけど、政治というのは地味な仕事だよ。地元の意見や悩みを地道に吸い上げて国政に反映させる。安全保障や外交でも本当に重要なのは地味で根気のいる作業でしょう。
それが、首相や閣僚でもないのにテレビでペラペラしゃべって「政治」をやっているでいる気分になっている議員が増えてしまって・・・。政治家は評論家じゃない。目立てば選挙に勝てると思っているんですかね。
自民党青年局長を務めている都合で地方を回る機会が多いですが、みんな地道に党を支えているんです。市会議貝をやったり、家業を手伝ったりしながら、ポスターを張り、徹夜で宣伝カーの場所取りをやって、『いつかは国政を』と頑張っている人もたくさんいる。
そういう人たちが、本当の苦労も知らずに当選した「小泉チルドレン」のはしやいでいる姿を見て応援しようと思いますかね。多くは面白くないはずですよ。
自民党は船がでかくなりすぎて、船底で櫂をこいでいる人たちに昼飯を配ることさえ忘れてしまっている気がします。
4月には統一地方選があり、7月には参院選もあるけど相当厳しい。市町村合併で地方議員か約1万7600人も減っているんですよ。その7〜8割が自民党系議員。統一地方選で負ければ、参院選で誰が自民党の選挙運動をしてくれるんですか。そのへんを真剣に考えないと大変なことになる。
政治に派手なパフォーマンスはもういらない。国民は飽き飽きしていると思いますよ。
もちろん必要な改革はやるべきだけど、改革をお題目のように繰り返すのはやめた力がいい。復党問題だって、自民党内までも「木を見て森を見ず」だった。首相が支持率低下を覚悟の上、復党させたのはなぜか。誰が自民党のために汗をかき、今後も国益のために働いてくれるかを考えたからでしょう。
逆にそういう人たちを自らの支持率のために切り捨てたら、保守層はますます離れていきますよ。そもそも国民が安倍晋三首相に期待したのは何ですか。 若いのに明確な国家観を示したからですよ。別にパフォーマンスを期待したわけではない。戦後60年でこれほど豊かになったのに、日本は大事なものを失ってきた。家族は崩壊し、歴史、伝統、文化、豊かな地域社会が失われていった。外国の言いなりでカネを出し続け、決して尊敬はされなかった。
そんな中で「日本らしさ、日本人の誇りを再び取り戻すべきだ」と真っ向から訴えてきたのが首相だった。小泉改革よりもずっと太くて大きい課題なんです。
だから教育改革を進め、任期中の憲法改正をぶち上げた。自民党は自主憲法を制定するために昭和30年に保守合同で誕生したんです。自民党内に憲法改正慎重派がいること自体がおかしな話じゃないですか。
ただ、首相も就任後はやや安全運転に徹しすぎた感じがしますね。自分らしさをなかなか出せなかった。
首相官邸に入ると、外の空気が分かりにくくなってしまう部分もあるんでしょうか。
だからこそ、今年は自信を持って『安倍らしさ』を出してほしい。批判を恐れず、堂々と国家を語り、堂々と靖国神社に参拝してほしい。それが保守本流の王道というものです。 (聞き手・杉本康士:平成19年1月11日付産経新聞) 】
あれから12年過ぎた。萩生田氏が初心を忘れてはいないことを期待したい。
勿論安倍晋三首相の決意も不変であることを信じたいが…。
資料に目を通していて感じるのは、世の中(特に言論)と言うものは年年歳歳、この程度のもので、変らないものなのか?と嘆息を禁じ得ない。
少なくとも、これを読んでもわかるように、政界の様子には全く変化が見られないからだ。むしろどんどん劣化していっている。実に虚しい…
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早いものではや3月号である。
特集は今話題の「F−35Bといずも」である。
今回改定された防衛大綱は思い切った計画だが、憲法を改正しない限り絵に描いた餅で終わりそう…
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