小惑星探査機「ハヤブサ2」が、小惑星リウグウの試料が入ったとみられるカプセルを無事に地上に向けて分離することに成功したあと、別の小惑星1998KY26に向かった。11年後に到達して探査を続けるという。
初代はやぶさは故障続きでハラハラさせられたが、JAXA担当者の見事な手腕で資料を地球に届けたあと大気圏に突入して「燃え尽きた」が、その最後の「いたいけない姿」は、多くの日本人の涙を誘った。
今回もまた、ひたすら任務に邁進する「はやぶさ2」の姿に感動させられたが、老兵の私が11年後の快挙を目撃できるかどうかはわからない。しかし、JAXA担当官たちの努力は必ず報われるにちがいないと思う。
12月6日、産経新聞記事
12月7日の産経新聞記事
それにしても私が感動したのは、今朝の産経抄に、チームの責任者である津田雄一氏の「験も担ぐし神頼みもします」という一言であった。最先端を行く科学者の「人間らしさ」に救われた感がしたのである。
ややもすると「科学者と言う優れた方々」の中には、信仰心のかけらも見られない(あるいはそれを意図して隠している?)方が多いのだが、所詮生身の人間、隠す必要はあるまいと思う。
その方が人類としては”不自然”だからだ。
今や宇宙は「開発競争」で揺れていて、それはJAXAのような純粋な科学的研究心と言うよりも、政治的野心と資源開発に偏っているという危機感を持ってきた。要するに先進諸国の「エゴと利益獲得」が優先されているからである。
そんな中で一人我が国は、生命の起源に迫ろうとしているのだが、これは世界に誇っていい事業であろう。
日本政府はイデオロギーに狂っている学者集団などに予算を割くよりも、町工場の技術に頼っている「低予算のJAXAに手厚い支援をするべきじゃないか?
メディアが今でも騒いでいる「新型コロナ(いつまで”新型”と言うつもりか?)」の対策よりも、全国民に希望と勇気を与えてくれるハヤブサの偉業の方をもっと高く評価してもいいと思う。
チームリーダーの津田氏の“祈り”がはやぶさに届いたのは、やはり古来から我が国は「浦島太郎」の神話を持ち、「竹取物語」を抱える国だからな~と感じる。
「浦島太郎物語」は、相対性理論に基づく異次元の存在を示した物語であり、「竹取物語」のかぐや姫は”初代月世界旅行者”なのだから・・・
何はともあれ、快挙をお祝いするとともに、ますますの検討を期待したい!