年が明けてはや10日、今日は成人の日だ。コロナでお祝いが遅れていた一部の若者たちも嬉しそうに1年遅れの成人式に参加していた。
ところで今朝の産経新聞を開いて見て一瞬驚いた。
2018年4月9日から6月11日まで、フジテレビ系て放送されたテレビドラマ『コンフィデンスマンJP』の全面広告で、「素直とは疑うこと」とタイトルにある。書き出しは「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で、何が嘘か」・・・「私たちの周りに“真実”は溢れ返っている。」と続く。そして「誰かが言うことに染まるのは素直ではない。自分の心を覗き、世界を斜めに笑顔で疑うことこそが素直なのだ」と結ぶ。
私はこのドラマを見たことはないが、現役の間、この精神で世のなかの事象を“疑い”続けてきた。私の部下だったものは覚えているであろうが、「自明の理を疑え！」と至る所で話をしてきた。勿論“軍隊”だから上官の命令は“絶対”であるが、必ずしも上官が“正しい”とは限らないからだ。
もとより旧軍のように‟上官の命令は朕が命令”であるはずはない。防大では槇校長から「理性ある服従」を説かれた。理性を殺す必要はないのだ。日本は“全体主義国家”ではなくなったのだから、独裁制に従うことはない。
幹部教育に使い始めたのは、ある日世田谷の三軒茶屋交差点を渡ろうとしていた時、連れていた子供が「パパ、目の悪い人がどうしてこのボタンを見つけるの？」と素直に聞いてきたことに始まる。横断者用交差点の電柱に「盲人用信号機」があり、「盲人用押しボタン」と表示されていたのである。私ははっとしたが、すぐにはわからず、子供の質問に答えられなかったのだ。
その後「シルバー信号機(役人の考えそうな名前だ)」と改名されたが、小学に入ったばかりの息子が「目の悪い人が押さずに、横断歩道が青になったら“とーりゃんせ”の歌でも流すようにすればいいのに…」と言った。
事程左様に、子供は素直であり、大人の思考はズレている、と反省させられたのであった。
当時の講演資料から
世の人々は「新聞は嘘を書かない。ＴＶはウソつかない」と思い込んであるようだが、それは真っ赤な“嘘”である。今、特に米国の報道の信ぴょう性が問われているから、大方の常識ある大人たちは新聞を疑っているだろう。新聞の余命はあと一年だと思われる…。オチャラカ番組を流し続けて、如何にも「ニュース」を報じているように装っているＴＶ番組もそう長くはあるまい。
勿論最初からウソを真実のように伝えるどこかの国の政府も、長くはもつまい。
平成9年5月、私の講演資料から
今日は成人の日、続いて産経抄氏は、若い世代の台頭に期待する記事を書いた。
青年弁論大会で「土光杯」に輝いた東大の松下天風さんが「誰とも会えない孤独感、やりたいことができない閉塞感・・・。コロナ禍で様々な経験が失われていることを指摘『失われた出会いの場』の工夫などを訴えたと報じている。
コロナが終わった？ら、次はオミクロンの蔓延？だと専門家やメディアは大騒ぎしているが、素人には医学的判断が付きにくいから従うだけになる。
報道によると、ドイツの学者はオミクロン株を「コロナを終わらせるクリスマスプレゼントだ」とまで主張しているし、日本の医学界にも、例年のインフルエンザの蔓延だ、と唱える医者もいる。どこかが間違っているのじゃないか？
五輪を抱えている北京政府は、相当慌てているようだが、この国は医学的根拠や科学的根拠よりも、「中国共産党が絶対無謬の存在」なのであるから、憲法よりも科学的根拠よりも中国共産党の決定のほうが上位にある国には”ダー子”が期待するような「素直な人民」は育たないだろう。
いずれにせよ、手洗いとうがい、マスク、人込みを避ける着意は欠かせそうにないが・・・
届いた書籍のご紹介
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軍事研究2月号
どれも甲乙つけがたいが、時代の趨勢としては【陸・海・空・宇宙の無人兵器】は興味深い。
人口減少時代に入るから、焼き殺してしまう旧式兵器よりも、生物兵器や化学兵器の再登場が企図されるだろう。
民主主義国にとっては、戦死者の増加は、反戦活動に結び付き遂行が容易ではなくなる。日本も考えておくべきじゃないか？
