軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

陸自ヘリ、5人発見・・・

今月6日午後に、下地島空港と交信後、行方不明になっていた陸自ヘリが、海底で発見され、乗員の5人が発見され、うち4人は引き上げられたという。

普通、事故が起きると、当該隊員は写真入りで公表されるのだが、今回は全く公表されない。一部の氏名は発表されたが、何か理由があるのだろうか?

今日の産経は「主張欄」で「平和の守り手を追悼する」と次のように書いた。

しかし最後に「今回の悲劇を乗り越え、国民を守り抜いてもらいたい」と結んだが、「服務の宣誓」をして、任務に邁進している自衛官よりも、政治家たちに言う事ではないか?と私には思えた。

 

伝えられているように、わが自衛隊員は、どんどん募集難に陥っており、欠員だらけである。しかも今回は、師団長自ら犠牲になっており、同行していた「高練度者」であった幹部たちも、簡単に補充はできまい。第8師団はここ当面かなり不自由な行動を強いられるだろう。時が時だけに防衛省自衛隊は猶予があるまい。

ご遺族方の悲しみは当然ながら、一刻も早く対面して、しっかりと供養して差し上げることを祈り、気分を引き締めて師団の再編成に取り組んでいただきたい。

精鋭・第8師団の一日も早い戦列復帰を期待する。

 

そんなさなか、和歌山の魚市場で、選挙の応援に駆け付けた岸田首相が、青年におそわれ手製の爆弾を投げつけられるという事件が起きた。首相以下聴衆に被害が出なかったからよかったものの、一歩間違えば「惨劇」を招いていたかもしれなかった。その中で、同じ場にいた漁師が、容疑者につかみかかり、第二の被害を回避したことは特筆に値する。

今は、イノシシが出てきてもサルが出てきても、「おマワリさ~ん」と逃げまわり「怖いですね~」と傍観しつつ騒ぐ大人が散見されるが、やはり『日本の男だ!』と取り押さえた漁師を心強く思った。

この手の“犯人像”は警察でもつかめまいから、警備は困難である。今後の捜査に待つ以外ないが、それにしても「若者教育」に問題があるように感じられて仕方がない。

安倍元総理事件当時と、今回の警備体制は、少しは変わっていたように思うが、いずれにせよ「単独犯」の行動だから、周辺の屈強な大人たちの協力は必須だろう。

自衛官も人手不足だが、警察官も人手不足なのだ。この国は「実働型」の人員が不足し、「金儲けに集まる」「虚業型?」の”大人たち”が多くて、それが詐欺師を生んでいるように思われる。

「強きをくじき、弱きを助ける」森の石松清水の次郎長は、今や「語り草」になっていて、「侍」という語もまるで「野球用語」の一つになった感がある。

今や戦後の大人たちは「平和」を唱えるだけで「戦い方」を忘れてしまっていて、「国の軸線」が狂っているように感じられてならない。やはり「平和憲法」の弊害は計り知れないと思われる。