軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

スーダンから邦人退避完了!

内戦が激化するスーダンから、邦人を救出する作戦が実施され、準備時間は少なかったにもかかわらず、見事成功した。実働部隊はこうでなければいけない。

参加した隊員たちはもとより、計画に携わった関係者の労を多としたい。

 

かなり以前になるが、北朝鮮に拉致された被害者をいかにして救出するか、という命題に有志とともに取り組んだ事があったが、北朝鮮内に隔離されている被害者たちに、どのように連絡して、空港、または港湾に終結させるか?というのが一番困難であった。

今回ハルツームから約700㎞離れたポートスーダンに陸路脱出し、ポートスーダンで出迎えた空自機に無事収容することが出来たのは、事前の情報と各国の連携が上手くいったのだろうが、比較的近いジプチにわが自衛隊の”活動拠点”があったことが大きかった。

以前の“天下泰平”だった頃よりも、国際情勢が緊迫してきていて、日本人各人がそれなりに「緊張感」を持って行動するようになったことも大きな要因だったろう。

しかし私は、政府が輸送要件を「安全に実施できる場合」から、「危険を避けるための方策を講じることが出来る場合」に改めたことが大きかったと思う。

なぜか知らないが、今まで政府は「わが子の手足を縛ること」に嬉々としていて、子供の能力を十分発揮させようとはしなかったから、“子供”としては切歯扼腕していたものである。それは政治家自身が「わが子の能力を知らない」か、「自分の子を信用していないのか」「はたまたメディアのご機嫌取りに興じていた」からなのかわからないが、今回ようやく数々の“教訓”を学んだのだろう。いずれにせよ我々には「質の悪い”いじめ”に感じた」ものであった。

素人が玄人に意見するより、餅は餅屋に任せる方がよい。元論外交などの苦労も「餅屋に任せる」べきである。今回は時間がなかったせいもあり、くだくだと意見を言う暇がなかったからか、現地の行動と救出活動がうまくいった例であろうが、私らが「拉致被害者救出作戦」を立案したころとは数段状況が変化したと思う。あの頃は友好国?であるはずの韓国の“妨害行動”(韓国内での自衛隊機の行動は許可しない。自衛隊機に燃料補給もしないなどなど)で作戦が実施できないと判断したものだった。

今回はスムーズに実施できたことを喜こぶとともに、作戦に参加した隊員たちの無事を喜びたい。

 

さて、統一地方選挙の後半戦は、「投票率が過去最低水準」で、市長選47・73% 市議選44.26%であったという。

前半戦は9つの知事選挙は46・78%、41道府県議員選が41.85%、6政令市長選が46.61%、17政令市議選41.77%と、いずれも過去最低レベルであった。

投票率であるから、候補者の獲得票はさらに半分近くになるだろうから、有権者10人中3人程度の得票で“議員様”や、“県知事様”が誕生することになる。尤も「長年“不倫を続けていた男も再選”されるご時世」なのだから、いやはや厚顔無恥(厚かましくて恥知らず)なお方が、選ばれるという事実には変わりはないから、論評にも値しまい!

これで”多数決”をもとにした「真の民主主義が保たれている」というのか?

私が前回、こんな選挙では「合法的にヒットラー政権が誕生する!だろう」と危惧したのはこのことである。

 

届いた書籍のご紹介

====================

Hanada6月号

やはり高市議員は、”サルの小西”に引っ掛けられようとしたのか!

「財務真理教」も面白いが、「稲田朋美の裏切り」には考えさせられる。

 

WILL6月号

「仕組まれたか”高市つぶし”」は面白い。高市議員が「応援、励まし有難う!」と書いているのも面白い。

昔から「男は敷居を跨げば七人の敵あり」と言われたものだ。高石議員は”女性”だが、負けずに対応してほしいものだ。岩田温氏の「野党の愚か者め!」も読ませる。