軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「真珠湾攻撃」は忘れ去られた!

  連日、『パー券』問題でにぎやかだが、一犬虚空に吠えれば、番犬これに従う、の感が極めて強い気がする。

 第一、この問題は何も今始まったことではないのじゃないか?

 どこの党でも、いつも「平然と」やり続けていたものだろう。

 死亡した「安倍」氏の集まりだけが異常だったわけではなく、とびぬけていた?のだろうが、そうなるとこれは金が集まらなかった党派の恨みじゃないか?

 政治資金規制法なるものがあるのだから、この手の行き過ぎを監視していたはずなのに、それが利かなかったのだろう。それにしてもこの国にはどこか奇妙な現象が続いている。

 考えてみると、「一億総ざんげ」して大東亜戦争の「真摯な反省」がなされなかったからかもしれない。反省しないまま、占領軍に「報復」として憲法を改悪され、かっての敵国の言うがままに「安閑として」飯を食ってきたからだろう。

 産経新聞のオピニオン欄に【「真珠湾攻撃の日に」に考える】という記事が出ていた。戦後生まれが全人口の9割を占めるようになった現在、おそらく日本人にはこのタイトルに??が付いたに違いない。どこが攻撃したのか?などと…

 世界の他の国では、テロがあると「真珠湾攻撃…」だとか「特攻…」などと例えるが、肝心の日本人には伝わらないのかもしれない。

「岸田首相も「歴史に学べ」と記事にはあるが、無理だろう。「敗戦国」は、歴史を抹殺されてきたのだから…

【「今こそイデオロギーを排して、「歴史」を振り返りかっての失敗を直視して現代に生かさねばならない。日本が再び「敗戦国」とならぬために、「12・8」を日本と世界のこれからを考える日にしたい】と記事は結んだが、岸田首相もさることながら、大方の日本人には理解されないだろう。こうして「世界の歴史物語」は積み上げられていくから、その真実を知らない世代の人間が「これが歴史の真実だ!」と思い込んで他人に教えていく。だから「戦争はなくならない」はずだ。

 つまり、人類が間違った理屈を知り、教え、覚えていくのだから世界は良くならないはずだ。

 現実に起きているウクライナ戦争も、イスラエル戦争も、やがて勝った方が「いい加減な歴史を作り」自国民初め、世界に宣伝する。それをさらに「不勉強な輩」がメディアを通じて訳知り顔で宣伝する。

 

 同時に、「戦後処理は終わっていない」と題する記事が出ている。

 

 戦後処理も終わらせず、「パーティ、パーティ」と「国民に選出?された」政治屋どもはうつつを抜かしてきたのだから、戦後の国情が良くなるはずはなかった。

 しかし、どうやらそれも終わりに近づいてきたようだ。

 

 1953年に、当時副大統領であったニクソンは、わが国を訪問して東京の日米協会の昼食会の演説で、『日本の非武装は、46年時点では正しかったとしても、53年の時点では間違いではなかろうか?」と説き、憲法の改正をほのめかしたが、当時は誰一人としてそれに同意しようとはしなかったのだから、その後、延々と「パー券販売」に精をだし続けていたのだろう。

 余談だが、その後彼の国務長官として誕生したキッシンジャー氏も鬼籍に入った。彼を評価する説は多いが、私は北京で聞いた話以降、彼を信じることはしなかった。「やはり…」と感じたのである。

 米中和平?を成し遂げて、毛沢東に「何でも欲しいものを上げる」と感謝された彼は、提示された「広大な土地」を断り、現金、しかもちゃっかりドル建てで受け取ったというから、シナでは「さすがユダヤ人…」と評判だったらしい。そんな男が評価され、偉人化される世の中はどこかおかしい、と思う。

 それが「人の世であり世の中だ!」と言ってしまえばそれまでだが・・・

 とにかく「真珠湾攻撃の日」は遠くなってしまった。【新生日本人】に期待する以外はなさそうだ。