軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

恩讐の彼方に

大相撲は、大の里の初優勝で終わった。日本古来の「神技」である大相撲が、本来あすべき姿に戻りつつあるのを感じたのは私だけではななかったろう。見ているものに感動と力強さを与える大の里の姿に、大方の日本人は唸ったのではないか?

今までは土俵に「神が宿っていること」を忘れていたのである。大の里関、おめでとう!

今朝の新聞記事でもう一つ感動したことがある。

戦時中、我が国を爆撃しに来た「米軍のB29が撃墜され、副操縦士であった米軍中尉が落下傘降下したものの捉えられ、渋谷の捕虜収容所に週案中、皮肉なことに米軍の空襲で焼死したが、父の顔を知らない娘(ドナさん)が来訪して、父と再会?したというのである。

慰霊式で父親らの写真を見つめるドナさん(左)と井出さん(右)=富士宮市で© 東京新聞 提供

 記事には【太平洋戦争中の1945(昭和20)年1月、静岡県内上空で、米軍の爆撃機B29「ウェアウルフ」号が日本軍の戦闘機に撃墜された。搭乗員は富士宮市などに墜落して多くが死亡、捕虜となった人も4カ月後に東京の刑務所内で米軍の空襲を受け、計11人全員が死亡した。刑務所内で亡くなった搭乗員の1人の遺児が今月、初めて来日。顔を見ることもなく異国で亡くなった父親の足跡を、万感の思いでたどった

 来日したのは、米ニューヨーク郊外に住むドナ・ブロイヤーさん(79)。父親でウェアウルフ号の副操縦士だったユージーン・レディンジャー中尉は、撃墜時にパラシュートで脱出し一命を取り留めたが、捕虜として収容された東京・渋谷の陸軍刑務所で45年5月、米軍の空襲を受け死亡した。ドナさんは45年3月生まれで、父親の顔を知らない。

陸軍刑務所跡で感極まった表情を見せるドナさん(左)。空襲の犠牲となった捕虜たちのことを調べているバートン・ブルームさん(右)が付き添った=東京都渋谷区で© 東京新聞 提供

 渋谷駅近くに今、当時の陸軍刑務所の一部とされる赤いれんが造りの壁が残る。陸軍刑務所は二・二六事件に関与した陸軍将校らが処刑された場所で、そばに事件の犠牲者や処刑者を悼む慰霊像がある。

 24日、この場所に案内されたドナさんは、感極まった表情で天を仰いだ。空襲では、ドナさんの父親を含む米軍の62人は全員が焼死した。一方で日本人収容者約400人は救出された。ドナさんは多くを語らなかったが、「今の気持ちを言葉に表すのは難しい。でもここに来られて良かった」と涙をぬぐった。

 25日は、ウェアウルフ号の尾翼部分が落下したとされる富士宮市の城山公園を訪れた。井出徹也さん(70)ら市民約10人が迎え、慰霊平和塔前で慰霊式を行った。井出さんはインターネットを駆使して史実を掘り起こし、約30年にわたって電子メールなどで戦闘の詳細な状況などを伝えてきた。

 式で井出さんは「11名の皆さま安らかに眠ってください」と述べ、亡くなった搭乗員11人の名前を読み上げた。ドナさんは感無量の面持ちで献花し、父親らの写真を手でなぞり、父親の遺品の結婚指輪を指から外してそばに置いた。「ここに来たいという夢がついにかなった。撃墜された彼らを市民が痛めつけることはなかったと聞いている。感謝している」と静かに話した】とある。

少し長くなったが、東京新聞記者もいいことを書くじゃないか!

この出来事を「恩讐の彼方に」というが、同じ民族?の大陸は、台湾をどうしてもいじめたいらしいから、あの民族には「人間の心が伝わらない」らしい。

さて本題は我が国の選挙である。補欠選挙始め、東京都知事で選挙も近づいた。静岡知事選挙で、リニアに反対??する野党の鈴木氏が当選したので、自民党補欠選挙「全敗」となった。

有権者もなかなかやるね~と思うが、漏水事故が起きたというリニア建設だから、またひともめあるのじゃないか?

舞い上がっている今の「自民党」ではおそらく先は暗いが、それでも気が付かないようだから、次回総選挙は「自民」ならぬ「自滅?」になるのじゃないか?そして恐るべき「野党が社会をかき回して」、大方の国民が不幸になる~という線引きになりそうだ。

3・11の再現になるのじゃたまらないが、しかし「本人たちが気が付かない」のでは話になるまい。この際徹底的に懲らしめる、ということだろう。

 

今日の産経抄氏は「政治に金がかかるならかかると正直に言えばいいじゃないか。破綻の危機にあるこの国を再生するビジョンなき者は、議事堂から去ってもらいたい」と‟控えめ”に書いたが「先に与野党泥仕合は見たくない」と断ってある。

おそらく大半の有権者も同じ気持ちだろう。

問題は「国会議員の質をどう判定するか?」にあるのじゃないか?どこの“馬の骨”とも知らぬ「変人が、翼をつけて電話ボックス上で騒いで」いる様は見苦しい。これも一応「政党」らしい。

 

郵便受けに「政党って…ほんとにこのままでいいの?思想、信念もなく政策もそっちのけ=選挙直前のドタバタ劇、政党助成金(税金)目当ての員数合わせ…」と政党、選挙に関する提言を書いたチラシが入っていた。

産経抄の内容は良かったが、そのすぐ上に谷本真由美女史の「政治的な『多用性』の祭典」という、各国の外交を皮肉ったコラムが出ていて、最後に「お笑い芸人」の「裸芸に頼る以外、欧州に対し影響を及ぼすことが出来ない(日本の外交)というのは情けない限りだ」と結んでいる。

どこもかしこも「人間性の欠如」であり、「品性下劣」に陥っているのだろう。知的生命体に絞られそうだ!

 先述の「B29パイロット」の例と言い、4年に及ぶ大東亜戦争で戦没した我英霊方に、全く申し訳が立たない気がする。

届いた書籍のご紹介

==========================

HANADA7月号

総力特集「国難に立ち向かえ!」

総力というから相当力をいれたのだろう!しかし、肝心な国民にはどのくらい「国難という意識があるだろうか」

経済的にこれほど”国難”が続けば、毎日が「国難だらけ」だということになるのじゃないか?

WILL7月号

こちらの「総力特集」は岸田政権の命運ということになろうか?私にはそれよりも「移民・難民おそるべし」の方が読ませる。しかも「中国崩壊」と来た!それでなくとも、しっかりと”ライン”は引いてあるというのに…