好天が続くので、家内のバラの手入れにも熱が入っている。私も釣られて早朝に起き出し、気持ちのよい朝の空気を(といっても最近はやけに穢れきった“黄砂”が多く飛んできていて花粉症みたいになるが)吸いつつ視ているのだが、バーゴラに変な動きを探知した。見ると、ハトの若夫婦が巣作りを始めている。「お前たち、バラの棘が痛くないのかい?」などと最初は声をかけていたが、考えてみるとそんなところに巣作りされ、雛でもかえったら後が大変、頭の上から糞や虫が落ちてくる!
家内に“報告”すると気に入っている「ステラグレイ」がだめになる!とお冠。「お前たち、悪いけれど他に移動してくれないか?」といっても「どうしたの?」とでも言いたげに眼をパチクリするばかり。
目線が合うとなんとなくかわいらしく感じるから不思議である。そのうち飛び立っていったから安心していたが、昨日再び巣作り開始!
バラの枝の中に座っているメスを残して、オスがせっせと巣作りのための枝を運んでいるのである。
今時の人間のオスより立派だな〜などと感心して見ていたが、“司令官”が「また来てる!そこはダメ!追い出してチョーダイ!」と私に命令した。
そこで仕方なく「悪いがここじゃなく他に移動してくれ」と言いつつ、高枝きりの先端でそっとつついたら、ハトが豆鉄砲食らった様に眼を丸くして私を見て、オスは運んできていた枝をはき捨てて逃げ出し、やがてメスも後を追った。しかし、2羽揃ってそばの塀に止まって私を振り返って見ている。「どうしてイケナイの?」といわんばかりに・・・
今日バーゴラを確認したら、あきらめたらしく来ていなかったから安心したが、何か悪いことをしたようで落ち着かない。適当な場所を見つけて新たに巣作りし、かわいい雛を育ててほしいものである。
とまあここまでは自然界の中で、鶯や目白などの鳴き声に癒されている中で起きた野生のキジバト君追い出し物語だが、人間の鳩の方はそう簡単には追い出せないから面倒である。
バーゴラの上で、ハトが豆鉄砲食らったような愛らしい眼で私を見つめたキジバトの眼に比べると、人間の鳩の目の方は連日の抗議で生気を失っている。さぞやお疲れのことだろうとは思うが、自らまいた種、“しっかり”と決着をつける“思いでいっぱい”だろう。ぜひ自ら決着をつけてほしいものである。
中朝会談も終わり、金正日総書記は帰国したが、さて、どんな話が行われたのか?
韓国は、哨戒艦を“轟沈”されたとして北の責任を問う声が高まっているが“民族間”ではなく、“国家間”の問題である。よほどの動かぬ証拠を突きつけないと無理だろう。
竹島を不法占拠しているから海自の専門家に相談も出来まいから、もっぱら米軍頼りのようだが、さて、米国はどうこれを操るか?
金総書記と北京でハグした胡錦濤主席は今日はモスクワでプーチンさんとハグ、「対ドイツ戦勝記念日」に参列し、お二人で“対日戦勝”を祝っている。力を合わせて日本の軍国主義侵入を防いだのだとか。
コインの裏表、見方が違うとそんなものなのだろう。勝てば「官軍」である。
何度も書いたが、アジアの戦争を見ていくと、日本軍は確かにアメリカには負けたが、中国にはもとより、英国、フランス、オランダなどには負けてないないことがよく分かる。
米軍には本土の一部である沖縄を占領され、連日空襲を受け、ついに原爆を投下されて“対米降伏”はしたものの、「連合国」など気にもしていなかった。とりわけ中立条約を破り、不法侵入して我が同胞に塗炭の苦しみを味合わせたソ連なんぞ人道にももとる国柄であり、今頃彼らにヒトラーと同じように取り扱われるいわれはない!
ところでこの連休間、友人に戴いた、昭和16年に満州国警務総局保安局の内部資料として編纂された「漢民族社会実態調査=大観園の解剖(佐藤信一郎著:伊達宗義解説:島村和彦編)原書房」に眼を通したが、「漢民族とは何か」と現代中国の実情と共に考えさせられる。若いころ愛読した「風土(和辻哲郎著)」同様、隣国人民が備えている「本性」について現代日本人はもう少し気を配っておく必要がある。その前に西の空から舞い降りてくる「毒性の高い重金属を含む“黄砂”」で自滅しないようにせねばならないが・・・
今日は注文していた「帝国陸軍見果てぬ『防共回廊』(関岡英之著)」が届いた。斜め読みした段階だが、当時の帝国陸軍の大陸洞察眼は鋭かったと思う。当時の帝国、なかんずく帝国陸軍内には、中ソを含む大陸戦略が脈々と息づいていた。
昨年10月末に出版した拙著『金正日・・・』の取材と資料調べでも、「金策」こと「畑中理」のように、大陸に放たれた多くの軍人や間諜たちは、相手国人に成りすまして活動を行い、日本の共産化を防止するために懸命に動いていたことを知ったが、朝鮮半島を二分して北部に「偽金日成」率いる共産国家をソ連に作らせた米国は大失敗だったと思う。歴史が浅い国らしい失敗である。
それにしてもこれほどまでに大陸情報を集め分析し、共産主義の南下を防ごうとしていたわが国、特に陸軍が、何ゆえに矛を転じて資本主義国・米国と戦わなければならなかったのか?
「大東亜戦争の真実=東条英機宣誓供述書(東條由布子著)WAC」を読んでも、その背景は伝わってくるものの、書斎を埋める資料を濫読しつつ、いまだにそのなぞが解けずにいる。もちろん、『スターリンの謀略』と引っかかったルーズベルトらの“失策”にほぼ間違いないが、わが国ではこれほど大陸に専念していた帝国陸軍が、いともあっさりと太平洋の島々で米軍相手に孤軍奮闘しなければならなかったのか、その理由が私には分からないのである。
いずれにせよ当時も今もその背景には『政治の貧困』があったことは認めざるを得ないだろうが、今に比べればはるかに当時は賢者が揃っていたはずである・・・。今の政界は語るに落ちたが・・・
折角巣作りを始めたハトの若夫婦を、私はバーゴラから追い出してしまったが、出来たら人間の鳩も誰か追い出してくれないかな〜と思っている。
私ら夫婦はハトの糞害からは開放されたが、外国メディアに「Loopy」と言われて「確かにそうかも知れませんが・・・」とのたまう鳩に対する憤慨は解消しそうにない。
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