軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

10日は東京大空襲から76年、明日は3・11から10年目

あれから76年経ち、墨田区東京都慰霊堂で犠牲者を追悼する大法要が営まれる。コロナ禍で出席者は例年の10分の1だそうだが、法要が続けられていることが嬉しい。犠牲者も喜んでいることだろう。

 

”敵国”の指揮官だったルメイ将軍は日本の家屋が木と紙でできていること注目、対空防御網も手薄なことを知り、命中精度が上がる「低高度爆撃」方式を実施させて、我が国の非戦闘員を犠牲にした。

のちに原爆投下も彼が担当し実施させたが、これは当時のトルーマン大統領の直接指示だったと言われている。

その後、ルメイ大将は勲一等旭日大綬章を受賞したが、これには日本国民のだれもが複雑な感情を抱いている。当時の自民党政権佐藤栄作総理大臣と、防衛庁長官小泉純也小泉純一郎の父)と外務大臣椎名悦三郎の連名で「航空自衛隊創設に尽力した」との理由で彼に勲一等を上申し授与したというが、通常勲一等は天皇が直接手渡されるのが通例だが、昭和天皇は親授されなかった。

世論の反発を気にしてか、授与されたルメイ将軍が防衛庁を訪問した際、小泉長官は面会せず時の事務次官が面会している。自分の人気に影響があるような”いやなこと”は部下にやらせるのが政治家だ・・・

日露戦争時の乃木将軍とステッセル将軍の会談とは全く異なっているから「国民感情としてはいかがなものか?」と私も思うが、この”政治家原則??”は不変であるような気がする。つまり、習近平国賓招待問題に通じるからである。

やはりわが国の政治家には”信念と節操”がないという証拠だろう。

それはともかく、当時の状況を伝える写真が「日録・20世紀(講談社刊)」「朝日クロニクル・週刊20世紀)」に残っているから展示しておこう。

 

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「週刊20世紀(朝日クロニクル)」から

まるで3・11の被害状況に似ているが、76年前は都心はこうだったのだ。そして10万余の非戦闘員が犠牲になった…。

しかし、中にはこんな豪胆な写真もある。開き直っている男性の笑顔がなんとも頼もしい。

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東京のみならず、横浜も大阪も同様だった。

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大阪の惨状「朝日クロニクル」

 

しかし大阪でも近隣で助け合いが始まっていて、笑顔さえ見える。なんとも頼もしいではないか!

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「週刊20世紀(朝日クロニクル)」から

横浜も同様だった。猛火に追われて避難する人々。後ろの電線には紙切れや布切れが引っかかっている。写真では、熱が感じられないが、熱風が舞っているのだろう。息苦しかったに違いない。

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戦争は”人災”だが、天変地異は”天災”である。「空襲警報」も発令されないから突発的に襲い掛かる。

明日は3・11から10年目、今年は何が特異な事象が起きてもおかしくない雰囲気だ!

次は悲惨だった当時を私なりに振り返って見ることにしたい。

 

 

 

‟軍事忌避”の異常さ。憲法改正は急務だ!

昨日の産経抄氏は「日の丸ワクチン」の開発が遅れた背景を安全保障に対する意識の低さ、平和ボケがある」と書いた。

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今回の武漢コロナ蔓延の背景には、中共の「生物兵器開発」があるとみている私は、一昨年の秋にシナで行われた「世界軍人スポーツ大会」でシナ以外の参加国、特に米国選手を体調不良にさせようとして“試薬コロナ”を密かに散布したのだが、それが失敗したので、中共は世界中の華僑などを通じて消毒液やマスクを”爆買い”させるとともに、武漢の研究所から目をそらせる為に武漢市場を利用したのだろうが、同時に強権をもって市場を封鎖して北京への蔓延を防御した。

これらの動きを察知した台湾政府は、直ちに対策をとったから事なきを得たのだが、わが国では「国賓問題」を巡る「親中派の暗躍?」などで初動体制が遅れたことは承知のとおりである。つまり‟軍事否定憲法が招いた”災難だったといえるが、事程左様に戦後の我が国は「軍事アレルギー」に侵されていて回復の兆しは見えない。

森村誠一が「赤旗」記者と共に書いたとされる「悪魔の飽食」は、関東軍731部隊を扱かったノンフィクション作品?とされたが、正式名を関東軍防疫給水部と言う通り、この部隊は兵士の感染症予防のために給水体制の研究を主任務とすると同時に、細菌戦の研究・開発機関でもあった。そもそも1925年の生物兵器の「使用」を禁止するジュネーブ議定書をわが国は批准していなかったし、同条約では、生物兵器の「研究開発」や「生産」「保有」は禁止されていなかった。わが国が批准したのは、私が外務省に出向していた1970年である。部隊で人体実験を行っていた、と証言した当時14歳のS氏は、中国引揚組であるから、信ぴょう性に乏しい。私はこの作品も‟従軍慰安婦問題”などと同様「シナの情報戦」に利用された著しいフイクションだと思っているが、それはさておき先刻紹介した「雑誌正論4月号」は「軍事忌避の異常」を特集している。

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わが国の危機管理体制が全くと言っていいほど“ヤワ”なのは軍事意識が欠如した政治家らの無策にあるのは当然だが、特に顕著だったのは「阪神淡路大震災」と、まもなく10年を迎える「3・11」だろう。面白い事に双方に共通しているのは「社会党」と「民主党」と言う護憲派が政権を握っていたことだ。

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当時現地福島に飛び、貴重な3時間を浪費した「原子力の専門家!?」と自称した菅(かん)総理は、嫌い?な米国に救われていたのである。

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しかし産経抄氏が書いたように、ノーベル化学賞‟大国”であるはずの日本の医学会から、ワクチン開発の声が上がらないのはいかがなものか?

何か世界の医薬品製造メーカーからの圧力がかかっているのか?それとも我が国の中でワクチンに対する「自己規制?」か「製造規制?」がかかっているのか不思議に思う。

 

ちなみに北京での「世界軍人スポーツ大会」で罹患した多くの選手は「風邪の症状」だと思って適度な医薬品を飲んで回復していたらしいから、ワクチン騒動もなんとなく「金の亡者」による世界的な‟演出”に見えてくる。それとも”軍人”だから身体強健だったからか?

いずれにせよ神の意志なのか自然淘汰なのは知らないが、今回のパンデミックで世界人口の大削減?は避けられないだろう。

 

次からは軍事・・・よりも3・11で多く見られた精神世界に少し目を向けてみたいと思う。

海上警備行動は”不審船限り”に適用?

尖閣に不穏な空気が漂うと、「上陸阻止に危害射撃を加えることは現行でも可能」だと政府は強がりを言うが、現場に対して実行せよ!とは指示しない。

可能だが一応政府の了解を得てから」と言うのだろうから、単なる「自己満足」に過ぎまい。”敵”はとっくの昔にそのからくりを見抜いているぞ!

平成11年3月に、日本海に逃げた”不審船”を海保が追跡し、不審船近くの海面に向けて46年ぶりの威嚇射撃を実施したが逃げられた。

そこで政府は海自に「海上警備行動」を発令してP3Cなどで追跡させたが、停船命令を無視して逃走した。そしてロシアの防空識別圏に近づいているとのある幕僚長の進言で追跡をやめたので、まんまと逃走を許したことがあったが、その後ロシアの警備担当司令官は日本側の追跡を「黙認」する気でいたという。

当時海上を逃走する漁船を追跡するのに、なぜ「防空識別圏」が適用されるのか?と疑問を持ったが、政府は「引き際」を模索していたのでこれ幸いと‟進言”を採用したのだ、と後で聞いたが納得できなかった。

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平成13年12月に「九州南西海域不審船事件」が発生したが、不審船を海底 から引き上げてみた結果、北朝鮮工作船であることが判明したので、「九州南西海域工作船事件」と称されている。

この時は在日米軍の情報により海自機が喜界が島近辺海域で発見したものだが、この時も不審船は逃走を続け、排他的経済水域日中中間線を超えてなおも西進を続けたので威嚇射撃を実施したが不審船はいずれも無視した。そこで「船首を撃つから船首から離れろ」と警告した後射撃を行ったが、この際、発射された曳光弾が船首の甲板上に備蓄されていた予備燃料のドラム缶に命中したため火災が発生、これで不審船はようやく停船したが、その後抵抗した後自爆して沈没した事件である。

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時事ドットコムから)

有名な事件だから政府関係者はよもやお忘れじゃないだろうが、この時も武器使用に「及び腰」であったものの、相手が自爆したから証拠をつかむため不審船を引き揚げた。そして強力な”武装船”であったことが判明したので世論は緊張したものである。

 

しかしあれから既に20年余、領海警備の必要性は元の木阿弥状態に戻った感がある。それとも相手が「北朝鮮」だと実弾射撃をするが、人民解放軍もどきだと”躊躇”するとでもいうのだろうか? 対中行動は親中派議員の顔色で決まるのだとしたら、彼らは国会議員の姿をした「工作員」と言うべきかもしれない。

事程左様に、この国の政治家には勇気がない。飲み屋の女性たちの前では‟強がる姿?”を見せるのだろうが、そんなものは「内弁慶」のしぐさに過ぎず「真勇」とは言わない。

 

3月1日の産経新聞の「美しき勁き国へ」の欄に櫻井よしこ女史が尖閣防衛攻めに転じよ」と書いた。

そして「我が国の年来の受け身外交では眼前の安全保障の危機は乗り越えられない。あらゆる意味でわが国は攻めの姿勢に転じる必要がある。憲法改正を含めて、国家としての自立体制確立を原点とし、前向きの攻めの姿勢をとる時だ。菅首相よ、そのことを国民に語りかけよ。他国に頼りきりの国家の在り方の異常を、国民に向かって説け」と菅首相を叱咤して締めくくった。

森元首相からはいささか不適切な表現をされた感があるこの国の女性たち(一部の白服議員は除く)には芯が通っていて頼もしい。

男性たちよ、少しは桜井女史を”見習ったら”どうか?と思うのだが、戦後、玉抜きにされた男どもが頼りないのは「軍事訓練」抜きで育ったからだろう。

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今月の雑誌「正論」には「軍事忌避の異常」として特集が組まれているが、戦わない?戦えない?男どもがどうして生まれてきたか?に関してその一端が解説されている。

これじゃあシナのみならず、弱小国からも身勝手ないいがかりをつけられても「反論」も「反抗」もできないのは当然だというべきか!

まず自分は男だ!と言う自覚を持つことから始める必要がありそうだが、とにかく現状の”男社会”を見る限りでは頼りない国になり下がったものだ。情けなくて涙が出そうだから、今後は、ストレス回避のため、軍事評論よりも宇宙や精神世界に目を向けようかと思う。まもなく3・11から10年を迎えることだし・・・

尖閣接近。海警上陸阻止に危害射撃!?

今頃何を言っているのだろう?自国の領土に侵攻された場合には、「竹槍」でも阻止するのが国民としての自覚であり使命だろう。

2月26日の産経新聞1面トップの「政府見解=現行法で可能」と言う記事を見て慄然とした国民はいなかったのだろうか? そ~か、新聞は読んでいないから知らないか! 掲載しておくから御覧あれ!

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そういえば97年2月3日の朝6時半頃に20人以上の中国人密航者が鹿児島県下甑島に上陸、島民は恐怖を感じて自衛隊(レーダーサイトの隊員)に出動を要請したので、隊員30名が「野外訓練」と称して出動したら、「自衛隊が捜索活動に参加した」としてメディアが問題にして、当時の指揮官が首になりそうになったことがあったことを思い出す。

 

地上では警察が頑張っているから主役は警察だろうが、空中では空自は一手に防空を任されているから、1987年(昭和62年)12月9日に沖縄本島上空および沖永良部島・徳之島の上空を領空侵犯したソビエト空軍のTu-16偵察機に対してスクランブルしたことがある。パイロットは昆康弘2尉(当時)だったと思うが、気丈な彼は定められた規則通りに「自衛隊史上初となる実弾警告射撃」を行った

その後彼はF15に転換して小松基地に異動、88年6月29日に空中戦訓練中に小松沖で殉職した。

この時は「領空侵犯」に対する外務省の抗議によって、あの!ソ連が当該操縦者を飛行停止にしたと通告してきたことがあった。罪を認めたのである。

本当に処分したのかどうかは不明だが、この時は「外交戦」に一応勝利したといえる。

そのご平成8年10月に、台湾の国民党軍OB達が、「尖閣は台湾のものだ!」と息まいて、ヘリコプターで尖閣に着上陸して建造物を破壊する、と宣言した。当時は私が”責任者”だったから、三沢基地からE-2Cを5機呼び寄せ、ファントムで空中哨戒させる厳戒態勢を取った。当時の私の腹案は味方レーダー覆域と台湾空軍のレーダー覆域、それに(稼動していればの話だが)中国人民解放軍レーダーの覆域が重複する地点にSAP(空中哨戒)ポイントを設定、つまり、台湾空軍のみならず、大陸空軍へ「寄らば斬るぞ!」と「警告」したのである。従って、E-2Cには極力高度をとらせ、3方面のレーダーから捉えられることを狙った。

 こうして特に一九日から二一日までの三日間は、E-2Cは15回出動し、F-4は46回出動した。

幸い当時の李登輝総統が「ヘリの尖閣への飛行を許可しない」と発言したので、彼らの行為はしりすぼみになって沈静化したが、時の橋本龍太郎総理は、私に「武器は使うな!」と厳命した。そんな総理だから「敵」になめられるのだ。

ファントムはバルカン砲と、空対空ミサイルを搭載している。主権を守る為には武器は当然使う必要があるが、ハニートラップに引っかかった?総理は「相手を刺激するのが」嫌だったのだろう。

この時の経過は、退官後産経に公表されている。

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後輩の評論家である潮匡人君は、2月14日の産経に「緊急事態自分が良けりゃ、それでいい…」という一文を寄稿しているが、最後に「『専守防衛』と称するエゴイズム」と次のように結んでいる。

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それにしても戦後育ったお人よし?日本国民は救いがたいと思う。潮君が言うように「天罰」が下りそうな機運がますます強く感じられる…そうならないと目が覚めないのだろう・・・

JOCのドタバタ劇が終わったと思ったら、今度は政治家の接待問題!

森問題がどうやら片付いたと思ったら、今度は政治家と企業の”接待”問題で、政治は右往左往している。なんとも程度の低い出来事が続くものだが、しかしこれは「人間の性」と言うか「官僚の欲望の発露」とでもいうべきか、「倫理綱領制定」程度では収まらないだろう。

私の記憶にあるのは、平成10年に大蔵省のキャリアー職員らが銀行から接待を受け、中国人女性が経営する東京都新宿区歌舞伎町の「楼蘭」を頻繁に使っていたいわゆる「大蔵官僚たちによる”ノーパンしゃぶしゃぶ”事件」である。これほど国民を馬鹿にし、期待を裏切った事件はなかった。

当時私は松島基地司令であった。大蔵官僚と言えば右に出る者がいない「エリート中のエリート官僚」だとされていたから、これを知った時、やはり彼らも”生臭い人間だったのだ!”と妙な感想を抱いたものである。

しかし、街の床屋のおかみさんは違った。テレビのニュースを見ながら、「司令さん、この人たちは4年制の有名な大学まで進んだのに、何を勉強したのでしょうね~」と慨嘆したのだ。そして「家が貧しかった私は中学までしか進めなかった。しかし本が好きなので、高校に進んだ友人から教科書を借りて読み、巡回図書館からは参考書を借りて読みふけったのものだ。そんな私に母は『手に職をつけなさい』と理容師学校を勧めてくれた。そこで知り合ったのが主人で、今ではこうして幸せに生活しているがこの方たちはお上の裁きを受けるのでしょうね、気の毒な事…」と呟いたから、私はこういう連中を「高学歴無教養族と言うのです」と言ったことが忘れられない。

昨日の産経「主張」欄はこう書いたが、あれから20年、そのころ「ノーパンしゃぶしゃぶ」のおこぼれに与れなかった入省間もない若手官僚たちは、「キャリアー組はいいなあ~~俺もなりたい!」と羨ましく思っていたに違いない。それが今や最高幹部組に出世しているのだから”生臭い人間”たちが「いい思い」を忘れるはずはないだろう。こうしてお役所にはいつまでも「倫理❕リンリ!」と秋の虫が蔓延るのだ。

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国民全体の奉仕者などと自覚しているはずはない!のでは?

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”陳謝?”して済む問題じゃなかろうに・・・他に人(人物)がいないからだろうか?続投するとか…

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彼らも本気で謝っているとは到底考えられない。この日は226の日、やはり当時の青年将校たちも政治の”腐臭”を感じ取っていたのだろう。

 

今日は尖閣問題に触れようと思ったが、次回に譲ることにするが、心ある官僚若手組には次の「正論」を読んで、気を取り直してほしいものだ。

ただし、笹川氏は「会社の接待問題で、余りに清さを欠く総務省幹部の国会答弁を前にすると戸惑いも覚えるが」と断ったうえで「国家公務員諸君が自信と誇りを持ってこの国の発展に寄与されるよう祈っている」としていることを銘記してほしいものだ。

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要するに、我が国の官僚機構には、志を持った優秀な青年たちが上に立つことができない「人事制度?」があるのか、はたまた上に立つと「腐る」のだろうか?と不思議に思う。

 

届いた雑誌のご紹介

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Hanada4月号

「大メディアが絶対報じない森・コロナ・海警法」は充実している。

余裕があれば、親御さんたちには「スマホで子どもの脳が破壊されている」もご一読いただきたい。

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WILL4月号

「メディアリンチ」は一読に値するが、「蓮舫(議員)の長男が「決別宣言」は面白い。反対するのは政府与党だけではなかったようだ。

アメリカでリベラル病が猛威」は必読だろう。今や世界のリーダーであった面影は消えつつある。米国は伊藤貫教授の言ったとおりになりつつあるのだが、せめて私は「軍隊だけは健全であってほしい」と折っているのだが。

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航空情報4月号

空自の主力戦闘機であるF35にかんする記事は示唆に富む。ファントムライダーだった老兵には訓練シュミレーターにもついていけそうにない!明らかに時代は変わった!

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「丸」4月号

老兵にはこちらの方が適している。決戦機「疾風」戦闘機隊バトルリポートの記事の中に、静浜時代の吉良教官(当時1尉)が出ていたので感動した。当時の隊長は西原五郎3佐で、隊長もノモンハンで97戦で戦闘中、墜落した戦隊長を追っかけて強行着陸して救出してきたつわものであった。このように当時は大東亜戦の生還者が「レシプロ機」で指導してくれていたものだ。今は昔の話だが、当時は器材は米国製だったが、意気盛んな方々が多かった。とても今の男たち(女じゃない!)とは比べ物にならなかった!

「士魂」を失った日本社会

東京五輪組織委員会の森会長が「粗大ゴミ」同様「掃き捨てられた」が、その後もドタバタ劇が続いて、やっと橋本大臣にお鉢が回った。

こんな体たらく”現象”を、他国はどう感じただろうか?

これが80年前に世界を相手に”戦った”アジアの強国だったとは思えなかったに違いない。英霊方が嘆くはずだ。

それにしても”森たたき”を見ていると、日本のメディアも中共並みに落ちぶれたものだと思う。誰も叩くものがいない「第1の権力」がメディアなのだ。

 

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コロナウイルスをまき散らした当該国からは言われる筋ではないだろうが、余りにも児戯に等しい騒ぎなので、飽き飽きしてCSチャンネルに変えたら、原作・池宮彰一郎、監督・杉田成道役所広司佐藤浩市が演ずる「最後の忠臣蔵」と言う時代劇が目に飛び込んできた。

忠臣蔵」は有名なのでよく知っていたが、吉良邸討ち入りの直前に大石内蔵助から密命を受け「死ぬことが許されなかった」赤穂浪士のふたり、孫左衛門(役所広司)と吉右衛門佐藤浩市)の16年後を描いた作品は知らなかったから、思わず引き込まれて最後まで見てしまった。

「劇映画」に過ぎないが、今の世の中には見られないシーンであったから感動したのである。今は、上から下まで、己の欲にまみれて動き、信念を貫く男はいない。

 孫左衛門が任務を果たした後、内蔵助の位牌の前で「おそばに参ります」と言い残して切腹するシーンには目頭が熱くなった。

TVを見ていて感動したのは久しぶりのことであったが、その前に、密かに思いを抱いていた女人の”誘い”を「武士でござる」と断るシーンも胸に迫った。

 

それに比べて総務省の、首相の長男からの”接待”をまるで特権でもあるかのように受け、何ら痛痒を感じない高級官僚たちの精神の醜さは、今も昔も変わらぬものらしい。実に”卑しい顔”をしているのも共通している。

こんな男?らが我が国の役所を牛耳っているのかと思えば、税金を納めるのが虚しくなる…

やはり、戦後失われたものの最大のものは「士魂」だったのだ、と感じる。三島由紀夫が予言したとおり、この国は落ちるところまで落ちつつある。

先月9日付の産経抄氏は国会の現状をこう嘆いている。

 

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「あっちもこっちも、ひと騒ぎ起こして一杯呑みたい奴らばかりだ」と言う宮沢賢治の言葉が理解できるのは、「どうでもいいことを針小棒大に膨らませ、カネ、タイコで大騒ぎして彼らは何を得たいのでしょう」と産経抄氏に手紙を出した読者は理解しているのだが、肝心要の”選良”たちは気が付かないのだろう。

 

3月が近づき、花々の枝先のつぼみは膨らみつつある。三寒四温とはよく言ったもので、徐々に気候が定まりつつあるのだろう。

気温が高くなるのに合わせて、武漢コロナ(風邪の一種?)も勢いが止まりつつある様だが、専門家の委員方はコロナ被害を例年のインフルエンザよりも脅威だととらえて、まだまだ緊急事態を継続させて国民の経済的疲弊を煽っているかのようだが、既に発生から一年経過したのだから、専門家らしく武漢ウイルスの正体を突き詰めたらどうだ?

それともワクチンで一儲け?するまでは継続するのか??

メディアも、今までと変わらず、連日発生者数などの羅列表だけを解説していても事は進展するまいに。

「船頭多くして船山に上る」と言うが、まるで「憲法残って国滅ぶ」と同様「コロナ残って国滅ぶ」状態じゃないか。真面目なだけに一般の日本国民は疲労をこらえつつ不便を堪えて忍耐しているのだ。

お粗末な”ドタバタ劇”=これが”現代指導者層”の実力か?

森会長の「女性蔑視?」発言で貴重な1週間が過ぎた。この国は本当に「ノー天気な国」になり下がったと思う。火をつけて騒ぎまくったメディア関係者も、国会で「気勢」を挙げた”女性議員”たちも、「敵将の首」を挙げたのだからさぞかし満足だろう!

うっかり口を滑らせた森氏本人は不愉快だったに違いないが、かって政治家として、こんな女性議員たちに取り囲まれていたのだから、「女性は…」と言いたくなるのもやむをえまいと同情する。せめて身内の話の場だったのだから「女性議員らの中には…」と笑いつつ軽く言うべきだったろう。

これらの「ドタバタ劇」に関する結論は、次の産経抄が良くまとめている。

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しかし、本当に我が国の政治家らはやることがないのだな~と感じる。国民は彼らに貴重な血税を出してやる必要はないのじゃないか?仕事をしない”選良”は排除されるべきだ。さらに悪質なのはメディア関係者で、火をつけて喜ぶが「消火作業」は絶対にしないし責任も取らない。

 

たまたまこのドタバタ劇の最中の11日は建国記念日であった。この日玄関先に国旗を掲げて、家内とともに近くの山林公園をウォーキングして回りつつ、広大な住宅街を気を付けて見て歩いたけれども、一軒たりとも「日の丸」を掲げている家は見当たらなかった。

武漢コロナ禍で気がめいっている時である。せめてその「悪霊」を払う意味でも、鮮やかな日の丸が各戸に掲げられていたらな~と残念に感じた。

このように国民の大半は国旗を無視しているから、今や国旗がへんぽんと翻っているのは自衛隊基地と警察署等の官公暑くらいなものだろう。これでは国が衰退するはずだ。これも”無国籍”教育のせいに違いない。あと10年もすれば、どこかの国の旗に代わっているのかもしれないと危惧を覚えるが、そんな目には会いたくないから、それまでには別の世界に飛び立とうと思ってはいる…

建国記念日の「正論」欄に、尊敬する小堀桂一郎東大名誉教授はこう書いている。

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旧仮名遣いの長い文章だが、最後の項目の「『理』をもって簡潔明晰に」という項目に全く同感である

しかし「ドタバタ劇」に明け暮れている政治家らには『国難を克服する王道』などは念頭にはあるまい。

とても「明治の維新政府が示した冷静な「理」」など期待できない。

はためく日の丸を眺めながら「明治は遠くなりにけり」を痛感した。

 

 

届いた書籍のご紹介

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軍事研究3月号

今月も盛りだくさんな内容だが、特に目を引いたのが「新型コロナウイルス生物兵器だ!」と言う、元陸自化学学校副校長・浜田昌彦氏の一文である。彼は最後にこう書いている。

「必要なのは、適時適切な補佐ができる幕僚と総合判断力を持った指揮官なのかもしれない。それにしても「緊急事態」と言う言葉が軽くなってしまったという意見に賛同する方々が多くいるというのはなぜだろうか」

軍事を忘れた国の当然の結果だというべきだろう。

頼もしい後輩たちの活躍ぶりを嬉しく思う。