軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

日本外交の支離滅裂!

中共政府による、内モンゴル自治区ウイグルに対する弾圧は、かってのナチスよりも残酷な所業と言えよう。

国際機関も”充実?”した現代、どこの国も見て見ぬふりしていることがどうにも解せないのだが、遂に新疆ウイグル自治区に対する深刻な事態に対して、米、英、カナダ、EUが中国に資産凍結などの制裁を科した。

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資産凍結にどのくらいの効果があるかはわからないが、中共にとっては痛手だろう。

しかし、そんな中においても、親中派代議士らに牛耳られているわが国は、鳴かず飛ばぬのありさま。産経は「主張」欄で「日本の不在は恥ずかしい」と書いた。

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偉い方々が政治をつかさどっているのだから、我々庶民の特に一"老兵”が口をさしはさむ筋ではないのだが、そんな方々の中にも「ブルーバッジ」をつけている方がいるので、少々気になっていたことを書いておく。

たまたま同じ日の記事に「拉致家族会」に関するものがあったが、私が気にしているのはそのことだ。

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退官後まもない頃、全国家族会の第1回設立総会が日比谷公会堂で開かれ、私も演壇に立ったが、あれから何年過ぎただろうか?

その後ブルーリボンができ、やがてブルーバッジになったころ、背広の襟に着けて「さも協力」しているかのようにふるまう政治屋の姿に接した私は、ご家族には申し訳なかったが、会から足が遠のいた。彼らの人相に、慾得がらみの様相が見えて、不健全な”匂い”を感じた。とにかく「本気ではない」と感じたのである。ただ、真剣に身を投げ出して取り組んでいるのは東京都議会の古賀俊明議員だけであったと思っている。

そのことは今回のウイグル問題によく表れていると思う。

日本政府が頼りにならないからか、家族は「軍事力を持つ」外国、特に米国大統領に期待し依頼した。歴代首相も首相だ。自国民の拉致被害者救出を「外国」に依存して恥じなかった。もっともだらしなかったのが金正日と会談した小泉元首相だろう。口ほどの勇気もなかった、と私は感じている。

そしてこの会談時点で私はすでにこの問題は「終わった」と感じていた。これが我が国の力無き外交の姿である。そして突かれると”賢者達”は憲法のせいにする。憲法も自分の国のたかが規則じゃないか!おかしければ自ら変えればよいだけだろう。それもせずに連日民間会社の幹部らと高額な宴会続きなのだから”外国”に軽蔑されるのは当然だろう。今回のウイグル問題にそれがよく表れている!

他国の”悲劇”には指を銜えて見ているだけのくせに、自国の問題は他国に依存する、そんな不公平さを関係各国はどう見ているのか気が付かないのだ。

これが恐るべき我が国の外交の姿だから、真剣さにかけていることを”相手国”も先刻承知なのだ。

こんな政治家連中には、次々に「天の怒り」が降りかかるだろう。

 

 今密かに話題になっている「マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏」は今回のコロナ禍をはるか以前に予告し、世界人口の削減を予言していたという。

私も「宇宙戦争を告げるUFO(講談社)」に書いたが、そのころから「世界人口を20億人に減らす陰謀」が図られている、という資料があった。それには「ケムトレイル」という、大メーカーによる薬品の空中散布実験や、謎の電磁波操作のことも書かれていた。

有名?なメディアは全く報じていないから、日本メディアが書くわけはなく、おそらく知らぬ人が多かろうが、今回のコロナ禍で、世界の人口は20%減ると言われている。わが国も例外じゃあるまい…

世は既に春。近場の桜は満開を過ぎたが、国民の心は少しも明るくならない。今の指導者たちの顔には笑顔が見られないから、余計むさ苦しく感じる。

コロナ感染者がゼロになるまで、国民の行動制限を続ける気だろうか?変異した株に、急造したワクチンの効果はあるのだろうか?どうせ医者は「ない」とは言わないだろうが、幹から花を咲かせているこの桜のように、一喜一憂せずに少しは自然を見習って、明るく振舞ったらどうだろうかと思う昨今である。

 

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 府中市内の桜並木 一輪の桜の花の健気さに感動した! 

 

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近くの公園の桜並木をウォーキング!

皆さん、まじめにマスク着用だ!

 

届いた書籍のご紹介

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       WILLとHANADA5月号

いともながら話は面白い。WILLでは「実名告発!イスラム”業界”は腐りきっている」が秀逸。しかし実名を挙げられた業界関係者の学者様方は「どこ吹く風!」なのだろう。

HANADAでは「習近平、結党百年の悪あがき」が読ませる。先日の、アラスカにおける「米中外交担当者会議」にその焦りが見えていると思うが、対するアメリカも「売電老人」の政府だから、強がりをどこまで信用していいかわからない。しかし中共政府内での権力闘争がひどいようだから、どっちもどっちだろう。

ただ日本は「武漢蝙蝠」的態度だろうから情けない。

 

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「丸」5月号

今月は戦艦「伊勢」型の特集だが、航空戦艦と言っても今時の若者には何のことだかわからないだろう。

この頃は「対等な外交」ができた時代だが、何せ「武力放棄」憲法だから、悔しいが北朝鮮如きになめられるのだ。最新軍事セミナー「中国がもくろむコロナワクチン世界戦略」は一読に値する。ひょんなことから「生物兵器」が拡散して、当初は大慌てだったが、今や「食塩水」をワクチンと称して売りつける厚かましさ。拝金主義国にはかなわない?!

 

 

 

目に見えないものを証明するのが‟科学”ではないのか?

10年目の3・11に対するメディアの当時の画像と犠牲者に対する追悼行事は、コロナ禍という不便な中であったものの各地で熱心に行われだが、未だに多くの犠牲者に対する東北地方を中心とした人々は気持ちの整理ができていない処が残っていることを痛感した

東京五輪は、そんな被災者を供養して世界に復興を告げる目的があったと思うのだが、今ではその本質は忘れ去られ「五輪精神とか人種差別」などという、当初政府が意図したものとはかけ離れてしまっているように見える。

実は当初から「儲け主義が優先」していたのだとしたら、本末転倒どころか、犠牲者を冒涜するものであったと言えよう。

それもこれも「コロナ」が原因だが、発生して伝染させた国は、今では知らぬ存ぜぬでこの機に世界を制覇しようとたくらんでいるかに見えるから遥かに悪質でたちが悪い。

実は今だから言うが、五輪が東京に決まって一部の有識者が「狂喜乱舞」していたころ、私はお礼参りに参拝した被災地の中心に位置する神社の宮司に「五輪は無事開催できるでしょうか?」と聞いたことがあったのだが、その時宮司は「出来ない」ときっぱり宣告した。「やはり直下型地震が東京に来るのですか?」と聞くと、「いや、疫病が蔓延するからそれどころではなくなる」と言ったことが忘れられない。

先日電話でこの話をしたら「まだ5年は混乱が続くな~」「そして世界の人口は激減するだろう」とのこと。まるでそれを思い出させるように、先日震度5強の地震が東北地方を中心に襲った。何かのお告げのように感じたのだが、そんなことを言うと「現代人から蔑まれる」ことだろう。

明後日、聖火リレーが始まるそうだが、なんとも私には虚しく思われる…

3・11に関連して多くの”不思議物語”が伝えられているから、これを機に少し勉強したいと思って、しばらく本屋通いをして読書に励んだ。

とはいえ、老眼の身、視力が低下していてなかなかはかどらない!というのが実情だったが。

たまたま春の彼岸、産経抄氏は「神仏に饅頭や団子を備えるのは、人の魂は球のような形をしていると先祖が考えていたからではないか…」「いつにも増して命の尊さを考えさせられる今年のお彼岸である」と書いた。

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処で、3・11に関する「霊体験」奥野修司氏の「魂でもいいから、そばにいて」に集約されている。

私も石巻の神社詣でをしていたから、氏子さんたちから多くの実話を聞いている。だからこのドキュメンタリーは、事実であり貴重な記録だと感じている。

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次に読んだのは桜井識子氏の「神仏のなみだ」である。第2章の「東日本大震災津波到達ラインと神様」はこれま不思議であり、海岸のすぐ近くにあった「寄木神社」のごときは、5mの津波に襲われて集落は押し流され神社も参道の途中まで水没したものの社殿は無事だった、というような現象が起きているという。

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奥野修司氏の「看取り先生の遺言」は2,000人以上を看取った癌専門医・岡部健医師の遺言というよりも「医学書」であると言えよう。

現在のコロナ対処中の医師たちの活動とダブって見えるから、なかなか先に進まないが、治療の現実とその在り方に対する貴重な提言は胸を打つ。

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次にご紹介する「心の神秘と量子の力」は友人の保江邦夫氏の近著だが、この書も物理学の基本である「人間原理」を解いていて、教えられる。

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UFO問題に関して多くのTV局と関わった経験からすると、スタジオの雰囲気はとにかく「オチャラカ」であり、真剣に物事を考える雰囲気にはない。要するに「視聴率稼ぎ」の面白番組に過ぎず、真剣に語る内容ではない。スタジオに登場する”科学者”も、目に見えないものは一切信用しない側の立場の者だから、UFOは「幻覚」でありこの世には存在しないと決めつけている。

しかし、米国防総省はFA18のパイロットがとらえた画像を公開に踏み切ったから、今頃関係者は慌てていることだろう。

要は、人間の視力には限界があるのであって、視力の周波数範囲にないものは逆立ちしても見えないのは当然なのである。

だから「細菌類」にしても、電子顕微鏡によって、人間の視力を補って初めて目視でき、その存在を認知できるのだから、天体の構造もロケット技術が発達し、カメラが光学フィルムからデジタルに進化したからこそ、地上で他の天体の画像を見ることができるのだ。

さて、目に見えないものの代表には産経抄氏が書いた「霊魂」がある。そして奥野氏がまとめたように、魂の存在は明らかであり、実に不思議な現象が続いているのもまた事実だ。

科学技術が高度に発達した現在、私は「目に見えないものを証明するのが‟科学”ではないのか?」と考える。

そう追及することによって、「知的生命体」の存在も明らかになりそうな気がして今後は楽しみである。

 

届いた書籍のご紹介

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航空情報5月号

今月の特集は「ビジネスジェット大解剖」だが、東日本大震災時に活躍した「海自ヘリなどの記録」「防災ヘリの検証」は裏方の活躍?を知る上での貴重な記録だろう。お目通しあれ。

 

10年たった3・11大災害に思う

 各メディアは、3・11の特集を報じているが、国民の多くが当時の津波のものすごさを改めて思い知ったことであろう。

松島基地司令としてT4ブルーインパルスの育成中であった私は、地元で”竜神様(超能力者)”と尊敬されているでいる宮司さんから、事あるごとに伺ってご加護を祈願していたが、良く「40mを超える津波が押し寄せるから、その時は急いで高台に逃げないといけない」と地震についての警告をよく聞かされていたが、「40mは少しオーバーじゃないか?」と疑心暗鬼であった。

ところが前日の3月10日の午後、戦略問題研究会に出席するため平河町まで出かける途中で「携帯」に”宮司さん”からの着信があったので、半蔵門駅についてから電話した。

宮司の仕事場である家具や工芸品を製造している工場に、3月9日の地震のお見舞い電話をしたが留守で、職場の大工さんからは無事だと聞いていたのだが、律儀な宮司はその返事をくれたのだろうと思ったのだが彼はいきなり「司令さん、いよいよ始まりますよ〜」という。「関東直下型ですか?」と聞いたら、「福島沖、群馬、新潟…周辺一帯が真っ黒に見えるから、大地震と大津波で大変なことになります。

馬鹿なことばかりしている政府(当時は民主党)を早く変えないととんでもないことになる…」とのことだった。
すでに昨年暮れの大祓の儀で氏子らと聞いていたことだったから私は「いよいよ新しい時代の始まりですね〜」と言って電話を切ったのだが、翌11日午後に書斎整理をしようと一服していた時に激しい揺れに襲われたのであった。後で聞いたのだが、宮司は「女川原発の無事」を懸命に祈願していたのだという。

その後はTVにくぎ付けになったのだが、福島原発が爆発したので、これは容易ならざる事態が!と感じたが、どうすることもできず、ただただ見物客?の一人として過ごしたのだった。

やがて松島基地の惨状も伝わってきたが、朝日新聞の「天声人語」は、水没したF2の機体などについて、なぜ空中に退避しなかったのか?と素人考えで非難した。

素人にはわからなかったのだろうが、結果的には訓練を中止して隊員を屋上に非難させた当時の司令の英断が隊員の命を救ったのであった。

基地の標高はわずか7ft(約2m)だから器材は助からない。人命が第一であると規定していたのだ。こんな素人記者の記事を読まされている読者はお気の毒だ。

 

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水没した松島基地

その後5月に私は、福島の先祖代々のお墓を見に行った。境内も地震の被害は大きく、墓地内の古い墓は無残にも倒壊していたが、私の墓碑は倒れていなかった。中には向きが変わっているものがあったから、相当な揺れであったことは理解できた。

その後足を延ばして松島に入ったが、基地周辺にはまだ水が引かない個所もあり、船やボートが外柵周辺に打ち上げられていて、周辺では自衛隊員が遺体捜索中であった。

海兵隊が復旧した仙台空港も見たが、周辺の空き地には警視庁のパトカーが止まっているので不思議な感覚がしたものである。

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仙台空港復旧を急ぐ米軍部隊

 

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仙台空港周辺に残るがれき(5月22日に撮影)

自衛隊員も、警察官たちも、被災者をいたわりつつ不眠不休で懸命に遺体捜索と検視などに励んでいたから頭が下がった。若いからできたるのであろう。

勿論、友軍である米軍もである。

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孤立した気仙沼の大島に救援物資を届ける米軍

 

時の総理と官房長官らは、己自身と家族の保身に汲々としていて、国家国民のために尽力する雰囲気ではなかったから、これこそがこの震災の元になった不幸なことだった。そんな政権を選んだ有権者、に責任があると言うべきかもしれないが…

あれから10年、東京五輪はその復興を世界に示すために!手を挙げたのではなかったか?しかし時期尚早だったとは言えまいか?いま改めて10年たっても復興には程遠い被災者の苦しみを見れば、東京五輪は最初から犠牲者のためにも「遠慮」すべきではなかったのか?と思う。知人は未だに多くの犠牲者が夢枕に立つというが、私が、震災を報じる新聞を見て体が震えたのは、雪の中、素足で祈る次の僧侶の姿を見た時である。

東北人は信仰心が強い。次回はそんな”目に見えない現象”について書いてみたいと思う。

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 岩手山田町で粉雪舞う中祈りをささげる僧侶:国難に祈る日蓮上人の姿と二重写しになる=産経から≫

 

10日は東京大空襲から76年、明日は3・11から10年目

あれから76年経ち、墨田区東京都慰霊堂で犠牲者を追悼する大法要が営まれる。コロナ禍で出席者は例年の10分の1だそうだが、法要が続けられていることが嬉しい。犠牲者も喜んでいることだろう。

 

”敵国”の指揮官だったルメイ将軍は日本の家屋が木と紙でできていること注目、対空防御網も手薄なことを知り、命中精度が上がる「低高度爆撃」方式を実施させて、我が国の非戦闘員を犠牲にした。

のちに原爆投下も彼が担当し実施させたが、これは当時のトルーマン大統領の直接指示だったと言われている。

その後、ルメイ大将は勲一等旭日大綬章を受賞したが、これには日本国民のだれもが複雑な感情を抱いている。当時の自民党政権佐藤栄作総理大臣と、防衛庁長官小泉純也小泉純一郎の父)と外務大臣椎名悦三郎の連名で「航空自衛隊創設に尽力した」との理由で彼に勲一等を上申し授与したというが、通常勲一等は天皇が直接手渡されるのが通例だが、昭和天皇は親授されなかった。

世論の反発を気にしてか、授与されたルメイ将軍が防衛庁を訪問した際、小泉長官は面会せず時の事務次官が面会している。自分の人気に影響があるような”いやなこと”は部下にやらせるのが政治家だ・・・

日露戦争時の乃木将軍とステッセル将軍の会談とは全く異なっているから「国民感情としてはいかがなものか?」と私も思うが、この”政治家原則??”は不変であるような気がする。つまり、習近平国賓招待問題に通じるからである。

やはりわが国の政治家には”信念と節操”がないという証拠だろう。

それはともかく、当時の状況を伝える写真が「日録・20世紀(講談社刊)」「朝日クロニクル・週刊20世紀)」に残っているから展示しておこう。

 

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「週刊20世紀(朝日クロニクル)」から

まるで3・11の被害状況に似ているが、76年前は都心はこうだったのだ。そして10万余の非戦闘員が犠牲になった…。

しかし、中にはこんな豪胆な写真もある。開き直っている男性の笑顔がなんとも頼もしい。

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東京のみならず、横浜も大阪も同様だった。

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大阪の惨状「朝日クロニクル」

 

しかし大阪でも近隣で助け合いが始まっていて、笑顔さえ見える。なんとも頼もしいではないか!

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「週刊20世紀(朝日クロニクル)」から

横浜も同様だった。猛火に追われて避難する人々。後ろの電線には紙切れや布切れが引っかかっている。写真では、熱が感じられないが、熱風が舞っているのだろう。息苦しかったに違いない。

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戦争は”人災”だが、天変地異は”天災”である。「空襲警報」も発令されないから突発的に襲い掛かる。

明日は3・11から10年目、今年は何が特異な事象が起きてもおかしくない雰囲気だ!

次は悲惨だった当時を私なりに振り返って見ることにしたい。

 

 

 

‟軍事忌避”の異常さ。憲法改正は急務だ!

昨日の産経抄氏は「日の丸ワクチン」の開発が遅れた背景を安全保障に対する意識の低さ、平和ボケがある」と書いた。

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今回の武漢コロナ蔓延の背景には、中共の「生物兵器開発」があるとみている私は、一昨年の秋にシナで行われた「世界軍人スポーツ大会」でシナ以外の参加国、特に米国選手を体調不良にさせようとして“試薬コロナ”を密かに散布したのだが、それが失敗したので、中共は世界中の華僑などを通じて消毒液やマスクを”爆買い”させるとともに、武漢の研究所から目をそらせる為に武漢市場を利用したのだろうが、同時に強権をもって市場を封鎖して北京への蔓延を防御した。

これらの動きを察知した台湾政府は、直ちに対策をとったから事なきを得たのだが、わが国では「国賓問題」を巡る「親中派の暗躍?」などで初動体制が遅れたことは承知のとおりである。つまり‟軍事否定憲法が招いた”災難だったといえるが、事程左様に戦後の我が国は「軍事アレルギー」に侵されていて回復の兆しは見えない。

森村誠一が「赤旗」記者と共に書いたとされる「悪魔の飽食」は、関東軍731部隊を扱かったノンフィクション作品?とされたが、正式名を関東軍防疫給水部と言う通り、この部隊は兵士の感染症予防のために給水体制の研究を主任務とすると同時に、細菌戦の研究・開発機関でもあった。そもそも1925年の生物兵器の「使用」を禁止するジュネーブ議定書をわが国は批准していなかったし、同条約では、生物兵器の「研究開発」や「生産」「保有」は禁止されていなかった。わが国が批准したのは、私が外務省に出向していた1970年である。部隊で人体実験を行っていた、と証言した当時14歳のS氏は、中国引揚組であるから、信ぴょう性に乏しい。私はこの作品も‟従軍慰安婦問題”などと同様「シナの情報戦」に利用された著しいフイクションだと思っているが、それはさておき先刻紹介した「雑誌正論4月号」は「軍事忌避の異常」を特集している。

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わが国の危機管理体制が全くと言っていいほど“ヤワ”なのは軍事意識が欠如した政治家らの無策にあるのは当然だが、特に顕著だったのは「阪神淡路大震災」と、まもなく10年を迎える「3・11」だろう。面白い事に双方に共通しているのは「社会党」と「民主党」と言う護憲派が政権を握っていたことだ。

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当時現地福島に飛び、貴重な3時間を浪費した「原子力の専門家!?」と自称した菅(かん)総理は、嫌い?な米国に救われていたのである。

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しかし産経抄氏が書いたように、ノーベル化学賞‟大国”であるはずの日本の医学会から、ワクチン開発の声が上がらないのはいかがなものか?

何か世界の医薬品製造メーカーからの圧力がかかっているのか?それとも我が国の中でワクチンに対する「自己規制?」か「製造規制?」がかかっているのか不思議に思う。

 

ちなみに北京での「世界軍人スポーツ大会」で罹患した多くの選手は「風邪の症状」だと思って適度な医薬品を飲んで回復していたらしいから、ワクチン騒動もなんとなく「金の亡者」による世界的な‟演出”に見えてくる。それとも”軍人”だから身体強健だったからか?

いずれにせよ神の意志なのか自然淘汰なのは知らないが、今回のパンデミックで世界人口の大削減?は避けられないだろう。

 

次からは軍事・・・よりも3・11で多く見られた精神世界に少し目を向けてみたいと思う。

海上警備行動は”不審船限り”に適用?

尖閣に不穏な空気が漂うと、「上陸阻止に危害射撃を加えることは現行でも可能」だと政府は強がりを言うが、現場に対して実行せよ!とは指示しない。

可能だが一応政府の了解を得てから」と言うのだろうから、単なる「自己満足」に過ぎまい。”敵”はとっくの昔にそのからくりを見抜いているぞ!

平成11年3月に、日本海に逃げた”不審船”を海保が追跡し、不審船近くの海面に向けて46年ぶりの威嚇射撃を実施したが逃げられた。

そこで政府は海自に「海上警備行動」を発令してP3Cなどで追跡させたが、停船命令を無視して逃走した。そしてロシアの防空識別圏に近づいているとのある幕僚長の進言で追跡をやめたので、まんまと逃走を許したことがあったが、その後ロシアの警備担当司令官は日本側の追跡を「黙認」する気でいたという。

当時海上を逃走する漁船を追跡するのに、なぜ「防空識別圏」が適用されるのか?と疑問を持ったが、政府は「引き際」を模索していたのでこれ幸いと‟進言”を採用したのだ、と後で聞いたが納得できなかった。

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平成13年12月に「九州南西海域不審船事件」が発生したが、不審船を海底 から引き上げてみた結果、北朝鮮工作船であることが判明したので、「九州南西海域工作船事件」と称されている。

この時は在日米軍の情報により海自機が喜界が島近辺海域で発見したものだが、この時も不審船は逃走を続け、排他的経済水域日中中間線を超えてなおも西進を続けたので威嚇射撃を実施したが不審船はいずれも無視した。そこで「船首を撃つから船首から離れろ」と警告した後射撃を行ったが、この際、発射された曳光弾が船首の甲板上に備蓄されていた予備燃料のドラム缶に命中したため火災が発生、これで不審船はようやく停船したが、その後抵抗した後自爆して沈没した事件である。

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時事ドットコムから)

有名な事件だから政府関係者はよもやお忘れじゃないだろうが、この時も武器使用に「及び腰」であったものの、相手が自爆したから証拠をつかむため不審船を引き揚げた。そして強力な”武装船”であったことが判明したので世論は緊張したものである。

 

しかしあれから既に20年余、領海警備の必要性は元の木阿弥状態に戻った感がある。それとも相手が「北朝鮮」だと実弾射撃をするが、人民解放軍もどきだと”躊躇”するとでもいうのだろうか? 対中行動は親中派議員の顔色で決まるのだとしたら、彼らは国会議員の姿をした「工作員」と言うべきかもしれない。

事程左様に、この国の政治家には勇気がない。飲み屋の女性たちの前では‟強がる姿?”を見せるのだろうが、そんなものは「内弁慶」のしぐさに過ぎず「真勇」とは言わない。

 

3月1日の産経新聞の「美しき勁き国へ」の欄に櫻井よしこ女史が尖閣防衛攻めに転じよ」と書いた。

そして「我が国の年来の受け身外交では眼前の安全保障の危機は乗り越えられない。あらゆる意味でわが国は攻めの姿勢に転じる必要がある。憲法改正を含めて、国家としての自立体制確立を原点とし、前向きの攻めの姿勢をとる時だ。菅首相よ、そのことを国民に語りかけよ。他国に頼りきりの国家の在り方の異常を、国民に向かって説け」と菅首相を叱咤して締めくくった。

森元首相からはいささか不適切な表現をされた感があるこの国の女性たち(一部の白服議員は除く)には芯が通っていて頼もしい。

男性たちよ、少しは桜井女史を”見習ったら”どうか?と思うのだが、戦後、玉抜きにされた男どもが頼りないのは「軍事訓練」抜きで育ったからだろう。

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今月の雑誌「正論」には「軍事忌避の異常」として特集が組まれているが、戦わない?戦えない?男どもがどうして生まれてきたか?に関してその一端が解説されている。

これじゃあシナのみならず、弱小国からも身勝手ないいがかりをつけられても「反論」も「反抗」もできないのは当然だというべきか!

まず自分は男だ!と言う自覚を持つことから始める必要がありそうだが、とにかく現状の”男社会”を見る限りでは頼りない国になり下がったものだ。情けなくて涙が出そうだから、今後は、ストレス回避のため、軍事評論よりも宇宙や精神世界に目を向けようかと思う。まもなく3・11から10年を迎えることだし・・・

尖閣接近。海警上陸阻止に危害射撃!?

今頃何を言っているのだろう?自国の領土に侵攻された場合には、「竹槍」でも阻止するのが国民としての自覚であり使命だろう。

2月26日の産経新聞1面トップの「政府見解=現行法で可能」と言う記事を見て慄然とした国民はいなかったのだろうか? そ~か、新聞は読んでいないから知らないか! 掲載しておくから御覧あれ!

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そういえば97年2月3日の朝6時半頃に20人以上の中国人密航者が鹿児島県下甑島に上陸、島民は恐怖を感じて自衛隊(レーダーサイトの隊員)に出動を要請したので、隊員30名が「野外訓練」と称して出動したら、「自衛隊が捜索活動に参加した」としてメディアが問題にして、当時の指揮官が首になりそうになったことがあったことを思い出す。

 

地上では警察が頑張っているから主役は警察だろうが、空中では空自は一手に防空を任されているから、1987年(昭和62年)12月9日に沖縄本島上空および沖永良部島・徳之島の上空を領空侵犯したソビエト空軍のTu-16偵察機に対してスクランブルしたことがある。パイロットは昆康弘2尉(当時)だったと思うが、気丈な彼は定められた規則通りに「自衛隊史上初となる実弾警告射撃」を行った

その後彼はF15に転換して小松基地に異動、88年6月29日に空中戦訓練中に小松沖で殉職した。

この時は「領空侵犯」に対する外務省の抗議によって、あの!ソ連が当該操縦者を飛行停止にしたと通告してきたことがあった。罪を認めたのである。

本当に処分したのかどうかは不明だが、この時は「外交戦」に一応勝利したといえる。

そのご平成8年10月に、台湾の国民党軍OB達が、「尖閣は台湾のものだ!」と息まいて、ヘリコプターで尖閣に着上陸して建造物を破壊する、と宣言した。当時は私が”責任者”だったから、三沢基地からE-2Cを5機呼び寄せ、ファントムで空中哨戒させる厳戒態勢を取った。当時の私の腹案は味方レーダー覆域と台湾空軍のレーダー覆域、それに(稼動していればの話だが)中国人民解放軍レーダーの覆域が重複する地点にSAP(空中哨戒)ポイントを設定、つまり、台湾空軍のみならず、大陸空軍へ「寄らば斬るぞ!」と「警告」したのである。従って、E-2Cには極力高度をとらせ、3方面のレーダーから捉えられることを狙った。

 こうして特に一九日から二一日までの三日間は、E-2Cは15回出動し、F-4は46回出動した。

幸い当時の李登輝総統が「ヘリの尖閣への飛行を許可しない」と発言したので、彼らの行為はしりすぼみになって沈静化したが、時の橋本龍太郎総理は、私に「武器は使うな!」と厳命した。そんな総理だから「敵」になめられるのだ。

ファントムはバルカン砲と、空対空ミサイルを搭載している。主権を守る為には武器は当然使う必要があるが、ハニートラップに引っかかった?総理は「相手を刺激するのが」嫌だったのだろう。

この時の経過は、退官後産経に公表されている。

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後輩の評論家である潮匡人君は、2月14日の産経に「緊急事態自分が良けりゃ、それでいい…」という一文を寄稿しているが、最後に「『専守防衛』と称するエゴイズム」と次のように結んでいる。

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それにしても戦後育ったお人よし?日本国民は救いがたいと思う。潮君が言うように「天罰」が下りそうな機運がますます強く感じられる…そうならないと目が覚めないのだろう・・・