軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

乱れ切った?国政選挙に”期待しよう”

七夕だというのに、世情はコロナ第7波?だとか、「諸派乱立・大混戦の夏」などと参院選で喧噪だ。もちろんロシアによるウクライナ侵略戦争もまだまだ続行中だから、猛暑も続くわけだ。

ところで今朝の産経に「諸派乱立・大混戦の」参院選が解説されていたが、いやはや「雨後の筍」のような6団体が紹介されている。確かに「諸派」だが、今までの既成諸派よりも期待が持てる“新党名”が目に付く。

川上教授は「3年前の参院選に出現した党の手法をまねてムーブメントを起こそう」としていると解説しているが、果たしてそれだけだろうか? 私は「自民。公明という政権与党」に期待できない声なき声の代表が、新党を立ち挙げて打って出てきているように思える。こんな「旧政党」に期待しても始まらない!と多くの有権者は実感しているのだろう

事実「航空自衛隊(防大を含む)」に38年間身を国に預け、「税金泥棒」だの「同世代の恥辱」などと蔑まれてはいたが、いずれは自主独立し再軍備を果たして、「一等空尉」などというちんけな階級ではなく正規の「空軍大尉」になることを胸に訓練に励んでいたが、なんのなんの、すべてはまやかしでありその場しのぎの政治に翻弄されて、退官するまで全く変更のないまま過ごし、制服を脱ぐことになった。

階級の呼称で例えれば、わかりやすいだろう。

例えば「将官」ポストは「将」と「将補」という、「警部補」をもじった階級が変更されることはなかったから、三沢など、日米共同基地での勤務は、米軍兵士たちに「変に見つめられたもの」であった。しかも名刺の裏には英語で米国の階級が書かれているのだから、「1佐」の上の「将補」になると、いきなり肩章の星印が2個並ぶ。米軍には「准将」という一つ星があるから、兵士は納得しない。

滑稽なのは「将」だ。これは星3っつだから、当時の源田空幕長(空将)が訪米するときには、ポケットに「星を2個忍ばせていて」現地では4つ星で通し、帰国すると3つ星に戻していたことは‟有名な?”話であった。

正規の軍隊では星の数に応じた待遇しか得られないからである。その後、幕僚長は3幕とも4つ星にされたのだが、困ったのが呼称であった。星が3つでも4つでも、同じ「将」と呼ぶわけだから。

そこで“知恵者”が、星4つの幕僚長は「空将」ではなく「幕僚長」と呼ぶことにした。

しかし、3幕僚長の“上”に「統幕長」という地位ができたから困った。星5つは「元帥」だから、長官(今では防衛大臣)が”好んで”この旗を独占している。だから星4つは「幕僚長職」として4人の「大将」として存在させることとした。

「健軍の本義」のない“軍隊”らしいお粗末な話ではある。

  

航空自衛隊パーフェクトガイドGAKKENから」

ところで産経抄氏はこう書いた。

これは我々が使用するトイレットペーパーを‟自腹”で払っていたころの話である。

他基地に移動訓練で行くと、厚生係がトイレットペーパー代として、他の諸経費と一緒にまとめて支払っていたものだが、今となっては懐かしい。

「隊舎を水洗式にするからだ!」と文句?を言った豪傑がいたが、今では笑い話だろう。

それだけではなかった。確か1960年台だったと思うが、米国で人工甘味料に発がん性があると分かると日本でも大騒ぎになったが、やがてわが国でも使用禁止になったことがあった。しかし、その製品の処分に困った企業や地方自治体などが、政府に陳情、誰かが「自衛隊員は頑健だから自衛隊に回せ」といった。そこで各地からまるで”慰問袋”のように多くの缶詰が届けられ、隊員の“加給食”である缶詰が、大盤振る舞いされたことがあったが、隊員はみな喜んで食べた。

「国民の生命と財産を守るのが我々の任務だ!」と言いつつ喜んで食したものだが、チクロ製品で「実験台」になったラットがその後膀胱癌で死んだと報じられたものの、だれ一人「政府を訴える」ことはしなかった!今だったらどうだろう?もちろん隊員たちにも被害はなかった!

 

事程左様に、「日陰もの」の自衛隊員は、国民の健康のためにも身を挺して?「実験台」にされてきたものである。

そのころ我々は自虐的に「お互い非人だからなあ~」と慰めあったものである。「非人」とは「士、農、工、商、エタ、ヒニン」の非人である。

 

いずれにせよ不磨の大典「占領憲法」が変わらない限り、いびつな自衛隊の体制は変わることはあるまい。せめて「諸派」の健闘に期待する以外にはなさそうである。

進化するテクノロジーと退化する地球人

情報によると、AIが「3次元プリンター」を使用してスポーツカーを生産できたという。

人間の知能を凌駕するAIは、やがて人間そのものに「反抗」または「追放」するだろうと言われて久しいが、対人間、ではなく、自動車の生産だったらまだ安全だといえるだろう?

宇宙空間でも、3次元プリンターによって、「現場で部品」を製作できるのだから、日本が誇る「下町技術」は、やがて“絶滅する”のかもしれない

スポーツカーだけではなく、戦闘機さえも「コピー」で来るようになるだろうから、武器密輸商人などはその装置が垂涎の的だろう。そんなミステリー映画ができるかもしれない!

 高度な訓練を施して、長い年月をかけて育てた「パイロット」は虎の子であり、各国ともに貴重な存在だから、大切に扱われてきた(と思いたい?)が人権を重視する米国では、パイロットのみならず、兵員の損耗が政治指導者に対する‟怨念”となって広がり、政権維持が厳しくなるから、兵士の損耗を極度に嫌う風潮が生じたが、それが米国で表面化したのは「ベトナム戦争」以降であった。

兵士を未だに“消耗品”として扱うロシア(旧ソ連)も、アフガニスタン戦争以降、わが子を失った家族たちから非難されデモに発展したから、少しは反省しているように見える。?

台湾を威嚇するシナはどうか?

日中安保対話で、台湾に侵攻すれば若い兵士たちが台湾海峡に沈むことになる、と警告した時、「なあに、地方で兵士を集めれば、2,3百万くらいはすぐに集まりますよ」と平然とうそぶいた研究者がいた。お偉いさんにとってはやはり兵士は「消耗品なのだ!」と感じたものであった。

そこで米国で急激に戦力化されたのは「無人機」であった。無人機だったら「兵士」の損耗はないと言えるからだ。

指揮所でパイロットはコーヒー片手に、スクリーン上の“敵”を始末すればいいからだ。しかしそこにも民間人を巻きこむ、という人道上、政治上の問題が米国では問題になってきた。それがないだけロシアなどは有利なのだろう・・・

 

今次、ウクライナ戦争では「一般人による?」ドローン攻撃が非常に戦果を挙げたという。

これを聞いて、私がまだ若かった幹部学校学生だった頃に、戦力が乏しく”抗堪性に欠ける自衛隊”だから、ソ連が侵攻してきた場合、勇躍最初に我々パイロットに出動を命じるのではなく、まず無人機(当時想定したのはラジコン機だったが)に襲わせ、ソ連の艦艇の弾が切れたら、我々が本格的にF86Fで対艦攻撃に出動する・・・という案を書いたところ、教官に一笑に付されたことを思い出した。

ただ一人「よく解説してくれ」と言って教官室に私を呼んでくれたのは金沢工業大卒の3佐教官だった。彼は発想が豊かだったのである。

いまそれが「ドローン」という武器になって、大活躍しているのを見ると、感無量である。

ところでロズエル事件以降、‟宇宙からの使者”が与えてくれた「リバースエンジニアリング」という技法を活用して、航空業界、冶金学会、通信技術などが飛躍的な進歩を遂げたことは周知の事実だが、この技術も「常に敵を意識した」地球人によって、“悪用”されている。

こんな程度の“進化?しかしていない地球人”が、宇宙に進出すれば、宇宙人にとっては甚だ迷惑なことになる。

やがて火星で地球人同士が「戦争ごっこ」を開始し、間違いなく核分裂戦争を惹起するだろう。

 地球外生命体は、それを恐れているのだが、利己主義に凝り固まった一部の地球人には彼らの意思が通用しない。

場所を変えた「宇宙戦争」が始まる。ウクライナ戦争をじっと観察している「生命体」は確実にそう感じているに違いない!

そしてどうしようもないと感じたら、「地球人のグレードアップ」に取り掛かるかもしれない。

 6月に地球に帰還したはやぶさ2が、地球に持ち帰った小惑星リュウグウ」の資料を分析した結果、「生命の源」であるアミノ酸を「地球外で初確認」した

 宇宙天体は刻々と進化している。にもかかわらず地上では歴史ある建造物や、一般市民の住居などを、次々に破壊して「兵士はよくやった。少し休息させよ」などと破壊行為をした兵士らを、侵略戦争を実行したP氏が満足そうに語っていたが、地球外生命体は、彼をどう思っているだろうか?

こんな地球人に宇宙進出されたら危険だ!と思っているに違いない。

「疲れ切った地球」もきっとそれに同意していることだろうから、彼と同様な“危険な地球人”にもやがて“天罰”を与えるに違いない。いや与えてほしいと、隠居中の地球人”老兵”は思っているのである。

 

便利なものほど‟不便だ”と知れ!

 いきなり尾籠な話だが、ベトナム戦争時代に、米軍兵士は「トイレットペーパー」の不足に悩んだという。トイレットペーパー専用の輸送船もあったという。

 これを聞いた旧軍の先輩が、「さすがは物資豊富な国の軍隊は違う!」と呆れ、「便利なものがないとさぞ“不便”だろうな」と笑ったことがある。

 わが軍は「トイレットペーパーを戦場に輸送する手段もなかった」からだろう。

 防大の学生時代に富士の裾野で何度も演習をやらされたが、掘った穴に板を渡した筵囲いの“簡易便所”があっただけで、いっぱいになれば土をかぶせて次の穴に移動したものだ。確かわずかな古新聞氏があっただけだったように思う。  

 ちなみに戦場における日本軍兵士の排泄物の量は多量すぎたので、偵察した米軍斥候は「日本軍の部隊数を過大に報告」した例もあった。

 この土曜日から、携帯電話(メールも含む)が通じず、障害が起きていることを知らなかった私は、訪問先と連絡が取れず、電話機が古いから故障したのか?と気にしつつ先方に向かっていたが、相手も私と連絡がつかないので心配していた。何しろ「孤独老人」だから、連絡が取れないということは、寝たきりか、事故で動けないのか?と気をもんだようだが、無事に車が付くと一安心して駆け寄ってくれた。

 そのご原因がKDDIの電波障害だと分かったが、何かのテロか、外国からの妨害か?と考えたものだ。

 

 この“事件”を伝えるTVでは、青年たちが「公衆電話機の使い方も知らない」と話題になっていたが、そりゃそうだろう。事実「固定電話機」を手放した家庭も多いのじゃないか?私はFAX専用に残しているのだが…

 冗談抜きに、携帯電話を互いの「生存確認」に使用しているような家族にとっては、大いに気をもんだことだろう。

 私もやがてそうなるのだから、電話会社にはしっかりしてもらわねばならぬ。

 しかし、便利だからすべてがインターネット化した今の社会では、銀行がよくこの手の事故を引き起こして、幹部社員が“記者団”を前に、平身低頭することが多い。ところがその要である電力もひっ迫していて「政府が節電をお願い」している有様だから話にならぬ。

 どこかわが国の政治はおかしい。異常気象のせいだけではあるまい。誰かの影響で?便利さ追求にしのぎをけづっているからだろう。とにかく「儲からないものは切り捨てる」という“骨太の”政治?が「すべてをぶっ壊して」緊急事態に役に立たない社会を作り出しているようだ。しかしそんなとき、言い出しっぺである「責任者」は知らぬ顔をして平然としている。変な社会になったものだ。今更「ぽつんと一軒家」の主のような「自給自足」の生活には戻れないから、復旧するまでじっと耐えるしかない。ところが政府は「老人がいる家庭ではエアコンを切らないように」と指導する。

 実直で「欲しがりません、勝つまでは」を耐え抜いてきた律儀な老人方はそうはいかない。今回の電話網障害で、どれくらいの老人が死亡し、あるいは病状が悪化したものやら…。

 選挙前で都合が悪いからか、そんな実態は公表するまい。こうして正直者が損をする社会が増えていく。

 小泉とかいう元政治家さん、「民営化」の実害がはっきりしたのじゃないか?親子そろって「環境悪化」に取り組んであるようだが、その上「原発をなくす」と息巻いている。原子爆弾じゃあるまいに、緊急事態対処用として一時的にでも稼働させたらどうだろう?しかしあの頭じゃ”融通”はきくまい。

 

 話は変わるが、内容は同じ。熱海伊豆山の土石流災害もそうだ。

 市も県も、皆相手が悪いと責任を放棄しなすりあいをしている。とにかく「責任」を取らない官公庁や役所が増えすぎた。一定の給料をもらっているから、それを失いないたくないのだろう。やるべき「公務」もやらない癖に、責任を問われると皆逃げる。これこそ昔防大時代に叫ばれた「税金泥棒」の典型じゃないか!

 肝心な市民の「個人情報」を扱いながら、なあなあで、業者に委託し、その業者がメモリーを紛失する。しかも彼は飲みすぎで路上に寝ていたというのだからだらしない。

コロナの補助金を一青年に桁違いに送付してしまいながら、役所は自分たちのミスは棚に上げて青年をとっちめる。

まあ、ネット賭博にハマっていた青年も青年だが、この国の公僕たちはどこまで無責任で、公に奉仕するという任務を忘れて、底なしのドロ沼化したのだろう。これじゃ「“痴呆”公務員だ」といわれても仕方あるまい。

 

 こんな国柄に落ちぶれたのだから、それを知ったロシアとシナがウロチョロと隙を狙っていることも理解できる。

 とにかく「危機管理能力」がこれほど低下した国は、彼らにとっては格好の獲物に違いないから。

 国民もこれを契機に「便利は不便」といった大先輩の言葉をかみしめるがよかろう。

 靖国の英霊方の“嘆き節”が聞こえてくる。

「平和ボケ」ならぬ「ウデガエル状態」

  7月1日の香港「返還」25周年式典に参加するため、習主席が香港を訪問したという記事を見て、あれからもう25周年もなったのか!と同日付で「制服を脱いだ私」としては一種感無量であった。

 しかし、少なくとも沖縄の基地問題に関しては、全くと言っていいほど進展していない。

  それほど我が国は「平和ボケ」ならぬ「ウデガエル状態」なのだ。

 退官時に私は「普天間問題は解決しないだろう」と幕僚たちに予言した。そしてその通りになっている。それは自民党政府が、何が怖いのか「及び腰」で、真剣にこの周辺地域の安全保障政策に取り組んでこなかったからで、数次にわたる「国会議員らの沖縄視察」団のやる気のなさを知っていたからである。「視察」とは名目だけで、実際は沖縄“無料観光旅行”だった。視野の狭い連中が多かったから当然だといえたが。

 そして今や、ロシアのウクライナ侵攻によって、世界情勢は大きく変わり、NATOマドリッド会議でスウェーデンフィンランドの加盟議定書に署名した。

 これで今までは伝統的な軍事的中立国が対ロシアの加盟国となった。しかもNATOは「戦略概念」を改定し、ロシアを安全保障への「最大で直接の脅威」と位置付けたのである。世界は「米ソ冷戦時代」に戻ったかのような感がある。

プーチン氏にとっては想定外の誤算だったろう。

 さらに中国に対しても「野心と威圧的政策は、われわれの利益や安保、価値観に挑戦している」とする対抗姿勢を明確にした。さらにNATO会議には日本ばかりか、韓国、オーストラリア、ニュージーランドが「パートナー国」ととして国際秩序維持で連携を深めるになった。つまり世界は二分化されたのである!

 何という様変わりだろうか?NATOは従来、中国を地政学的な脅威の枠外として扱ってきたにもかかわらず、である。

 まるで日独伊三国同盟を成立させた松岡洋右の時代を彷彿とする。

 

 ところが参院選挙関連で配られていた「左翼」の宣伝ビラには、驚いたことに時代錯誤の言葉が並んでいる。

 いわく「戦争させない。くらしに希望を」「消費税は5%に減税」「年金削減ストップ、学費半額、給食費ゼロ」「最低賃金1500円へ、大企業への課税を提案」

 ビラの裏には反戦平和」の証今こそ」「共産主義は自由がない?日本の未来ではありえない」「自衛隊「活用」は無責任国民の命にも9条にも責任を持つ」などと、全く時代遅れで“無責任な”見出しが躍っている。

 中にはプーチン共産主義者?全くの誤解です」などと、情勢の変化に相当焦っている雰囲気さえ伝わってくる。

 では現地、ウクライナで被害にあっている市民に直接説得してきたらどうだ?と言いたくなる。

わが子の棺に縋りつくナタ―リヤさん。(イルピン) 上下とも産経5月8日から

 尊敬する三島由紀夫は文化防衛論に「共産主義が嫌いなわけ」として、「美名を以て人間をたぶらかす(偽善)であり、共産主義は、自由な未来に向かって人間を唆す毒素」であると喝破していた。防大時代にこれを読んだ私も「共産主義者(コミンテルン信奉者)には“人間性”を全く感じなかった」から当然共鳴した。

 

 今までの政治は、彼らのような“シーラカンス”に脅迫されて、勇気のない政府関係者は「恐る恐る」仕事をしているかのようなそぶりをしてきた

 だから、普天間基地の移転問題さえも全く進展しない。四半世紀もである!

 当時、おバカな首相が左翼にそそのかされて普天間小学校の屋上に立って、上空を飛ぶ米軍機の騒音を取り上げ「普天間移設反対」を唱えるという、お粗末なことがあったが、それだけが原因じゃないのだ。

 つまり、戦後の日本国民のほとんどが極楽とんぼ」状態を通り越して、すでに「ウデガエル状態」だったのであり、やがて“絶命する寸前”なのである。

 絶滅する前に“何匹”かは生き残ってほしいものだが、宣伝ビラのような御託を並べていかにも「仕事をしている」と錯覚している政党があるようじゃ、期待できないかもしれない…

 少なくとも今回の参院選で、変化の兆しが見えることを期待したいものだ。

ウクライナ戦争に見る各国の思惑

 プーチンが判断を誤って、ウクライナに侵攻してはや4か月たった。旧ソ連圏内のイザコザのはずだと世界は見ていた節があるが、今や下手すると第3次世界大戦を招くという危惧から、列国首脳も及び腰、まるで実利を狙った「実戦兵器の試験場」化していて、ちゃっかり儲けているのは各国の兵器産業だ、という図式になった。

 コロナでも製薬メーカーはひと稼ぎしたのだから、兵器産業が踏み出さないわけはない!

 私にはG7という会議は、まるで“武器商人”の集まりのように見えた。一人、東洋の国だけが「高角砲」ならぬ「口角泡」を飛ばしていたが・・・

 ニュース解説を聞いていると、新興5か国会議の場でもプーチン習近平が「欧米の経済制裁が世界経済の発展を妨害している」とヌケシャーシャーと発言したと伝えているが、そもそもこの“悲劇”を招いたのはプーチン氏本人ではなかったか。「世界発展を妨害している」のは誰かが分かれば、ことを解決するのは簡単だろう。速やかに「自分がウクライナへの侵攻」を止めればいいのだ

 もとよりP氏は臆病者だからそれは言い出せまい。だから誰も言い出せない。そこで悲劇は延々と?“犯人”の首が挿げ替えられるまで続くことになる。哀れなのは市民だ!

 ところがなぜ世界をわがものにする“絶好の”チャンスがあるにもかかわらず中国もそれを言い出さないのか?。それは多分「このままロシアが戦争を続ければ、最後にはロシアが負ける」と踏んで漁夫の利を狙っているからだろう。世界制覇はそのあとでもいい。得意とする「熟しガキ作戦」をとっているとみるのが妥当だろうが、はてさて、物事はそううまく進展するだろうか?

 かっての東洋の大国は今やその片鱗さえもない。もちろんメディアにはその才覚もない。右を見て、左を見て、安全を確保したら手を挙げて横断歩道を渡る訓練しか受けてはいないからである。

 さてそうなると今度の参院選ではまたまた旧態依然とした、シーラカンスを選ぶ投票に終わるだろうから、有権者は満足できまい。少なくとも(体験的には)現代日本男性よりも女性の方が勇気がある。まあ、人間を生み育てる機能が備わっているのは女性だし、男性は「種付けとんぼ」程度の存在だから、この際一度、女性に天下を取ってもらうのもいいのじゃないか?という意見も出てくるだろう。

 もちろん、変なイデオロギストがたむろする野党じゃだめだ。あるブログにある男性が「意気地のないオトコ議員はみんな支那、ロシア、朝鮮の手下、売国奴になって久しい。それを報道、糾弾しない報道も悪い」と嘆いていたが、その通りの醜悪な環境が浮き彫りになってきている。今の男性で「ほれぼれする」のは、大谷選手ぐらいのものだ。

 

ところで、話はがらりと変わるが、コメント欄に「後輩の織田元空将がUFOの話をしている、先生の名前も出てきます」と親切な投稿があった。

 織田君は優秀な後輩で、本当の意見を述べる男だから期待していたのだが、それを嫌った役人たちから、ある事件を機に首になった男だ。

 ある時会合であった彼から「先輩はUFOの本を出されましたが、僕も実際に見ているのです」と話があった。

 彼の場合にはスクランブルに出動した時だったから、実際に写真を撮っている。ところが上級司令部に報告された記録からは、なぜか見つからないという。しかし、彼はその写真を一枚“記念に”持っていたといったのだが、夫人が「気持ちが悪い!」と言って処分したと今回言った。前回TVで紹介されたときには、「うまくごまかしたな~」とからかったが、今回のUチューブでははっきりとその経緯を語っている。

 私は彼から聞いた時、たまたま講談社から、前作が「講談社+α新書」に収録されることになったというので、同新書に「スクランブル中に撮影したUFO」という一項を追加した。(P46~51)

 今やUFOは「米国防総省」に公認されたものだから、日本でも当たり前のように認める関係者が多い。ある雑誌社などは「がらりと編集方針が変わった」という。

 事程左様に、日本人は「笊の上の小豆」、笊が左に傾けば皆左を唱え、右に傾けば「皆が右を唱える」。今回の選挙もこんなものだろう。

 しかし今回の選挙は、既成政党は飽きられているし、左翼勢力分裂していて、全く骨のあるグループが残っていない。この際、既成の泡沫政党は一気に払しょくし、総入れ替えするぐらいの決意でないと、ウクライナ危機から生じた混乱に、立ち向かえまい。

 UFOは興味津々と地球人の混乱を眺めていて「地球人は失敗作だ!」と見たら総入れ替えされる時が来るのかもしれない。

 花田氏の「週刊誌ウォッチング」のように、現代日本の若者たちの色情因縁のすさまじさ」は花田氏ならずとも「もはや理解不能の世界」だから、いづれ“鉄槌”が下ると思う。

 

届いた書籍のご紹介

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「國の防人:展転社刊;¥1000+税」

 哲学者の田中卓郎氏から贈られたもの。氏には「安保法制と自衛隊(青林堂)」を上梓した時、いろいろとご指導を受けた経緯がある。今回、田中氏は「ウクライナ事変の事例」を考察しておられる。

他にも色々と刺激的な論文が散見される。ご一読あれ!

 

国家の土台を”引き締めよ!”

 参院選が始まった。この時ばかりは議員たちは“一見”まともそうな顔をして、有権者に“媚び”を売る。しかし、“団体職員”ではない一般国民は白けている。

23日の産経新聞はこう書いた。

 己の無能は棚に上げて、当選すると一夜にして媚びていた有権者を見下して、まるでお公家にでもなったかのように傲慢になる。そして貧相であまりにも情けない行動に走るのが「議員様」なのだから“真面目な”国民が白けるのもやむを得ないことなのだ。

 産経の乾正人論説委員長は「投票したい政党がない」危機と書いたが実際にそうだといえる。

 文中に出てくるが、インターネット上を沸かせているのが「参政党」の出現だろう。

 評論家の宮崎正弘氏も【なにがしかの旋風を呼ぶでしょう。ほかにも新党、たくさん揃いましたが、参政党はクラウドファンディングで三億円以上を集めているようで、これが何よりも勢いを感じさせます。松田学元衆議院議員や武田先生も立候補していますね。

 ほかに「くにもり」「新風」も善戦していると聞いております。この余波で左翼ミニ政党が壊滅すれば、それはそれで政治的効果でしょう】とこれら新党の出現が【なにがしかの旋風】をと書いているが、マンネリ極まっている国政選挙に風穴を開けるものとして私は大いに期待している

 

 公示されると各党首が一斉に”恒例の街頭演説”をしたが、全く変わり映えしない。『登場人物』が変わっていないのだから当然だが、産経によるとこの期に及んでも、国民も既成政党党首も経済や社会保障が重点なのだという。

 こんな、有権者を馬鹿にしたような変わり映えしない演説ばかりするのだから飽きられるのだ。もっとも、共産党社民党などの“シーラカンス”が唱える安全保障・外交論には罠があることを忘れてはなるまい。

 わが国の現状は‟極楽とんぼ”どころか、「ウデガエル極まれり」だと感じるが、これだから乾論説委員長が言うように、「投票したい」と思わない有権者が増えるのだろう。

 

 産経の大谷次郎・政治部長「国家の土台を語れ」と国民にハッパをかけたが、各党首はじめ議員らのほとんどは「国家の土台」が何かということが分かっていまい。

「国家をどうするか」ではなく、どうして「己の実入りを増やすか!あるいは若い女性と友達になるか!」という低次元の欲望にしか関心がないのである。

 参政党の活躍に期待するとともに、「なにがしかの風」ならぬ「竜巻」を引き起こしてもらいたいものだ。さもなくば、ロシアとシナは、ウクライナよりも「侵略しやすい国」として日本攻撃をためらわなくなり、上陸してくるかもしれない。

 

届いた書籍のご紹介

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HANADA8月号

上海電力と橋下徹大阪府知事の”スキャンダル”が注目である。よくこんな男を知事に選んだものだ。だから「選挙は魔物」だというのかもしれない。お人よしの国民は、どれだけ騙されても懲りないな~恐ろしくなる。

WILL8月号

日本人は「ざるの上の小豆だ」とよく言われる。ざるが左に傾けば小豆は左に、右に傾けば右にと一斉に動く。ウクライナ戦争で欧州各国が防衛費を2%に、というと、すぐそれに倣う。勿論長年虐げられてきた「防衛関連」費用だから反対はしないが、「防衛の土台」を確立する方が先じゃないか?

「帰って来た『魔女・重信房子日本赤軍は死んだふり」は必読だろう。こんな女に振り回され、犠牲になった方々がお気の毒。公安は見張っていることだろうが…

帰って来た蛍、再演

 今朝の産経、花田氏の週刊誌ウォッチングによると、わが国の週刊誌の大半は、ほぼ「ウクライナ戦争」からうんざりするような内容に変わった、という。そして今読むべき週刊誌は「ニューズウイーク日本版」だけだ、とあり、「CIA流分析ウクライナ戦争の出口」はお勧めだと言う。

人の噂もなんとやら、熱しやすく冷めやすい?日本国民の多くは、この戦争を身近に感じてはいないということがうかがえる。

 戦争継続のための武器もないのだから、「ウクライナはさっさと降伏した方が良い!」というような無責任発言が続いたが、所詮TV等のコメンテーターにとっては、自分の実入りに関わらない以上、どうでもいい案件なのだろう。

 14日のオピニオン欄に、遠藤論説委員はこう書いている。

 長年の我が国発展の“足かせ”になっている憲法論議もかすみ、この機会を逃せば永遠に”占領国の支配下”で過ごすことになるのだが、そんなことは「関係ない!」らしい。

 余り読んでいる青年らにはお目にかからないが、そんな中でオピニオン誌祖国と青年6月号」は一人気を吐いている。

 今月の特集は「憲法改正」で、「ウクライナの緊急事態条項から日本国の憲法を見る」という特集があるが、その次のページに6ページにわたるインタビュー記事が出ている。

 彼女は若いウクライナ人だが、日本の特攻隊員の英霊に対して「ウクライナの空を守ってください」という

 そして最後にナタリアさんは、「私は時々自分の無力感に苛まれます。そのような時に、既に亡くなっている鳥濱トメさんと話がしたいと思うことがあります。トメさんも、もしかしたら特攻隊の人たちを前に、自分の無力さを感じていたのかもしれません。無力感を抱えながら、自分には玉子丼を作ることしか出来ないと思われていたのではないかと想像するのです。玉子丼を作ってふるまい続けたトメさんは、私から見たらすごい人ですが、トメさん自身も自分は何も出来ないと悩みながらそうされていたかもしれないと思うのです。そのようなことを思いながら、最近は靖国神社ウクライナ兵士のことを祈るようになりました。そして遊就館前の特攻兵士の像の前で、パイロットであった英霊に『ウクライナの空を守ってください」と祈っています。

 

 この部分を読んでジ~ンと来た。そこに偶然にもカートエンターテイメントの柿崎社長から「帰って来た蛍~令和への伝承~」という俳優座劇場で行われる劇の案内状が届いた。

7月の講演だが、今から楽しみにしている。

 この物語は主として陸軍航空隊による特攻作戦であるが、陸軍の記録としては、苗村七郎氏による560ページを超える渾身の記録集がある。現役時代、苗村氏には色々と御指導を受けたが、氏にはタイトル通りの「至純の心」がこもっていると感じた。

 写真や記録が多いので、読みごたえがある。

 

  ついでだが、私は大西瀧次郎海軍中将の記録をもとに、「お国のために~特攻隊の英霊に深謝す」青林堂から上梓した。これは主として海軍特攻隊の記録である。

 

 戦死した陸・海軍特攻隊の諸英霊はもとより、海、山で散華された多くの戦没英霊に改めて深謝したい。

 よもやこんな腰抜けな国になっているとは思っておられないだろうと信じたいものだ・・・