軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

悲しい出来事!

サッカーのワールドカップ大会で、ドイツに逆転勝利したので日本中が沸き立っているが、私は昨日の祝日から気が重い時を過ごしている。

 

23日は、収穫した穀物を神にささげて感謝し、国家と国民の安寧を祈る「新嘗祭」という皇室行事であったが、戦後「勤労感謝の日」と改められたままである。

この日はあいにくの雨で、国旗も掲げられなかったが、バラと鉢物にとっては、いい天からの水遣りになったから、私にとっては感謝そのもので“新嘗祭”そのものであった。

ところが新聞を取ってきて、まず先に気になったのが、次に掲げた「お知らせ」と書かれたA4判のチラシであった。

 

隣町にある「魚屋さん」のもので、近所には大きなスーパーが出来、何軒かの八百屋などが消滅したが、この店は“しぶとく”店を続けていたから、「きっと住民に信頼されているお店なのね」と家内は評価していたものだ。

 

お気の毒にも夫妻ともども足を痛めて手術するというのだが、きっと氷入りの重たい魚箱を上げ下ろししていたのが“ご老体”にたたったのだろう。しかし文面からその人柄がよく伝わってくる。「申し訳ございません」「ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません」と短い文の中で2度も謝っている。文面から「お客様第一!」という店の気持ちがひしひしと伝わってくるではないか!。

地域あってのお店!という立ち位置がよく伝わってくるが、大型店舗では、そこまでの気配りはないだろう。

冷凍庫を備えた軽トラックでご主人が元気に走り回っていたことを思い出したが、ここ当分は見ることがなかった。

歳は知らないが、私と同じ「ご老体」であることには違いない。

何とか手術が成功して、再び‟活気ある魚屋さん”が、復活することを期待したい。

更に紙面を広げて絶句した。大磯町で岸壁から車いすの妻を落として殺害した事件があったことはTVで知っていたが、その詳細は知らなかった。新聞記事になって初めてその詳細が分かった。

 

記事によると、81歳の“容疑者”は脳梗塞で体が不自由になった79歳の妻の介護に疲れ、港に“散歩”で連れ出し、車いすごと海に落として溺死させたものだという。動けない妻を40年にわたって「介護」し続けてきたが、自分の歳のこともあり、思い余って決行するに至ったのだろうが、見出し3段の記事に「不自由な体不憫に」と見出しが続く。

彼の心中を推し量れば、いかばかりだったろうか?と同情を禁じ得ない。近在の友人も良く理解していたようで、誰も悪く言うものがいないのもよく理解できる。

 

これでも「刑法」上は「殺人」であり、収監されて裁かれるのだろうか?警察官も裁判官も、人間の心があればこの“事件”には相当動かされるに違いない。しかし「法は法だ」から‟処分”せざるを得ないのだろう・・・。

 

偶々、11月1日の記事、「人生の最後どこで」という、患者と家族双方が「臨終を迎える場所」、つまり死に場所を求める動きが多いことをしり、気がかりだったこともあり、なお一層この“殺人事件”が気にかかった。

 

私も、あと何年先のことか知らないが、せめて「終わり良ければ総て良し」で人生も終わりたいものである…

 

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada 1月号

総力大特集『日本が危ない!』今頃気が付いたか!!

 

WⅰLL 1月号

 

女性陣に「叱咤・激励!」される総理とは情けない。

ともにすでに来年号である!が、内容はいつものパターンである。

”放置国家”極まれり!!

ポーランド領域内に、ミサイル?が落下した問題で、NATOは緊張しているが、ウクライナのゼレンスキー大統領は、「ウクライナが発射した対空防衛用のミサイルが落下したのであれば謝罪する」と発言した。まだ”良識”が残っている。

戦場では「誤爆」や「友軍の同士討ち」はつきものであり、沖縄戦特攻機に攻撃された米海軍が、恐怖に駆られて全方位に発射し、友軍を誤射し甚大な被害を出したことは有名である。

 

今回のウクライナ戦争は、ロシアが引き起こしたものであり、ロシアが先に否定したということはロシアのミサイルに対してウクライナ軍が相当な反撃をしているという証拠でもあろう。いずれにせよ、戦争を引き起こし、ミサイルをぶっぱなし、ウクライナを一方的に攻撃している”良識がない”側の弁解することではない。

NATOの正式な加盟国ではないウクライナが、現地調査に参加することは困難だろうが、ゼレンスキー大統領の発言は、好感をもって受け取られたに違いない。

戦争には「過誤が付き物」であり、「過誤の少ない方が勝つ」ともいわれているが、いずれにせよ犠牲になる国民は堪ったものではない。どんな理由だったからにせよ、拳を振り上げて侵攻した側の「指揮官」はそろそろ身を引くべき時期に来ているのではないか?

しかし国内政治の方は、国際政治に周回遅れの有様で、よくこんな国が国際的お付き合いをいただいているものだ!と感心する。

総理が指名した閣僚たちの行いは、あまりにも情けなく、有権者もそろそろさじを投げかけている様に見える。それほど政府内に「有資格者」がいないのか、それとも総理自身に「聞く耳はついている」ものの、「人を見る目」が付いていないのか、のどちらかだろう。

更迭までに大いにてこづった山際氏初め、更迭された葉梨大臣、それにのらりくらりと逃げ回る寺田大臣初め、なんともこの程度の人物しか与党内には存在しないのか!と落胆を禁じ得ない。

そのうえ、そんな「亡骸?」的人物に寄ってたかって‟取材する”報道陣のみっともなさ、仕事だからとはいえいい大人たちがやるものじゃない。…見苦しい。

自民党くっついて離れない与党も「前に進もう!」などという“ずれた標語”を市内各所に掲げて恥じない。

尖閣、台湾を狙っている中共は、「○○の一つ覚えのように」「核心的利益」という語を持ち出して、台湾は自分のものだと力説する。

確かにこう見てくると、国内政治も、国際政治も大した差異はないが、やはり血の流れる(多分?)人間だからだろう。

こうして「歴史」は作られていくのだ、ということがよくわかる。

 

しかしながら、日本国民としては「おめおめと」敵の不都合な進出を許し、国家としての体をなしていない様には苦言を呈しておきたい。

 

中共の滲出については、「週刊誌ウォッチング」を見るがよい。ミサイルよりも「効果的」に散布されている様がよくわかる。

 

何度も書いたが、私が国防講座で講演をしていた頃は「お人好し日本人よ、早く目を覚ませ!!」と叱咤してきたものだが、効果はなかったようだ。

12日の産経抄氏は「迷夢から覚めていない」と次のように書いている。

 

拉致被害者の御家族と同様、防空作戦に体を張って飛び続けてきた‟老兵”も、老い先は短くなってきた。

やはりこの国は法治国家」ならぬ「放置国家」だったのか! 実に嘆かわしい!!

わが国は「中共」の浸透工作に目を向けよ

明日は新聞休刊日、楽しみが一日消える…尤もTVとインターネットで、主要な情報は入手しているからほぼ問題はないが、長年、起床すると同時に「新聞受け」から取り出してきて、情報に目を通すのが「癖」になっているから、なんとなく一日のタイミングがずれる。

それにそんな時に限って「大ニュース」が起きるものだが、マ、テレビの速報で代替できるから焦ることもない。

前回、J・アラートの問題点を書いたが、11日の産経に乾正人氏が「役に立たないJ・アラート」と書いた。ほとんどみながそう感じているのじゃないか?

乾氏は「防衛省が責任をもって出せ」と書いているが、中でも「空襲警報」に名前を改めよという提言には賛成する。

今や「キザナ」横文字を得意がって振りかざす企業などが多いが、それが「オレオレ詐欺」を誘発していて、「キザナ横文字」の企業ほど、詐欺会社が多いように思う。日本人なのに日本語の社名は格好が悪いとでも思っているのだろうか?

J・アラートも在日の“外人”に気を使う前に、根底をなす「日本人」にわからないのじゃ意味がない。マ、北のミサイルが飛んでくる頃には戦中派は残っていまい、と政府は計算してるのだろうが・・・

 

ところで聊か古いが、8日の産経に「ロシアの浸透工作続々発覚」という次のような記事が出た。

内容はウクライナ戦争の陰で、ロシアが行っている浸透工作のことで、ウクライナの議員を使って「武器運搬などに協力する警備会社の設立」や、「ロシア側に軍事装備を不正供給する企業」など、「ウクライナ側の汚職対策」がカギを握っているという指摘だ。

他方わが国で問題になりつつあるのが外国育ちの「新興宗教」による、我が国政治への浸透“作戦”という”脅威であろう。

ロシアに限らず、世界各国は、競って「敵の軍事情報」を手に入れるため、いわゆる“ハニートラップ”初め、ありとあらゆる手段を行使して目的を達しようとしているのが現状である。政治家と女、はその代表格だが、起業家には金という弱点がある。

一般国民に対する工作は、フェイクニュースだが、それは日本ではすでに3大紙始め、国営放送局などに手が回っていることは周知のことだ。

日本人は「活字はうそをつかないと思いこんでいる」から“敵”としてはこれほどやりやすいことはない。

インターネットの発達で、紙情報よりも電子情報の方が活躍しているが、これとて聊か食わせ物ものがあるから安心できない。

とりわけ今、台湾問題が急浮上している今、台湾に重ねて危険な海、空域は、南西方面であり、私が沖縄勤務時代であった頃とは雲泥の差が生じている。

ニートラップに引っかかって、“敵”の言いなりであった時の総理大臣は南西方面防衛にはほぼ無関心であったし、悪いことに官房長官ら主要閣僚もほとんど「懐柔」されていたから、防備が進展するわけがなかった。普天間問題を見るがよい。退官時に私は「この問題は解決するまい!」と幕僚に言い残して去ったが、あれから30年近く、未だにこの有様である。海兵隊は不都合を忍びつつも、何とか30年しのいできた。

日本の保守派のなかには「米国の言いなりになっているさまを、戦後支配の呪縛」などと時の占領軍をあしざまに非難しているが、その資格は”独立した”日本政府はないと思う。

そして何かあるとすぐに「米国様」に縋りつくのだから、見苦しいこと限りない。

次の新聞を見るがよい。

これらは日本国内で発行されている、中国人向けの新聞の一部である。

今、中国共産党が経営する企業は、日本国内の300社以上があり、軍事力で敵わないまでも、経済力で日本を占領しようとしているのである。

そして多くの日本の「要人」が米国に代わって中共に「寄り添う」姿を見せているではないか!。

半島生まれの”宗教”に名を借りた詐欺集団に利用され、多額の“個人的な”金を巻き上げられ、シナからは「友好」を合言葉に、経済活動に利用され、彼らはそれらの“金”で自国の「軍事能力」をどんどん高めつつある。

 

国民をリードする立場にある、政治家や経済人方よ、うまい話に乗っかって、国を売ることだけはしないでほしい。それは「友好」ではなく、「浸透」であり「利用」なのだから。

未来ある子供たちのために老人になって「後悔・懺悔すること」の無いようにしてほしいものだ。

J・アラートで軍事に対応する”愚”

家内が大切に育てていたバラの花が、夏の猛暑と秋の乾燥で、すっかり傷んでしまった。なによりも、花壇に生えた一面の「つる草」によって、目前の石垣はもとより、バラの幹迄絡みつかれたので、栄養が絶たれたらしく、枯れ枝が目立つようになり、まるで空家?のような風情になるので、このところ天候を見ては雑草取りに忙しかった。

尊敬する昭和天皇は、「雑草という名の草はない」と侍従を戒められたが、私にとっては名も知らぬ、勢いだけが強い草はまさに敵同然である。

しかも、バラの枝への絡まり方が尋常ではなく、いちいちほどくのは手間がかかるような絡まり方である!そのうえバラにはとげがある!

蔦草とはいえ、地面と石垣はまるで「芝生」のように分厚い集合体になっているから、一筋縄では除去できず、時間がかかった。

それにしても候補生学校時代はよく草刈りに駆り出されていたが、83歳を過ぎた今では筋力の衰えがよくわかり、昔「スクランブル」発令と同時に、なりふり構わず機体に飛び乗って、急発進急上昇していたとは思えないから、実に情けなかった…寄る年波には勝てないと痛感した。

さて今日は立冬、ついに冬に入った。この冬は電力も危機的状態?になるようだから、「孤独老人が凍死!」とワイドショウなどで騒がれないようにしなければならない(笑い)。

 

この間、世界中で事故や事変が多発した。韓国の「圧死事件」、インドの「橋の崩落事故」、台風、水害など枚挙にいとまがないほどだが、そんな中でも「ロケット」を打ち上げては喜んでいる国があり、半島情勢は油断ならない!と専門家は騒いでいるが、この国には、それしかやることはないのだから、年中行事の一環だと思えばいいのだ。

そのうちに弾がなくなって、撃つこともできなくなるだろう。いやその前に、首領様に歯向かうものが出てくるかもしれない。にもかかわらず我が国は、この事態を根本的に改善しようという意欲はなく、ただただ「右往左往」しているだけのように見えるから滑稽である。厳然たる「大日本帝国」は崩壊して武士は消え、金儲けにしか関心がない「商人」に支配された証拠であろう。

 

とにかく私には度々誤操作で騒がれる「J・アラート」なるものの設定自体が不可解である。

J・アラートは「全国瞬時警報システム」と言われ、【地震津波弾道ミサイルの発射など、すぐに対処しなくてはならない事態が発生した際に、国から住民に直接、速やかに情報を知らせることを目的に、総務省消防庁が整備したもの】だという。

地震津波はいいとして、北朝鮮などの「弾道ミサイル」という、軍事的対象にまで対処させようという発想が非常におかしい。「日本上空は飛ばなかったから訂正する」などと、いかにも総務省消防庁が仕事をしている様に首相らは言うが、ICBMが飛ぶ速度がいかなるものか?さえご存じないようだ。

米ソ冷戦時代、米軍は「ソ連が発射後,地上のB52全機は、15分以内に反撃に飛び上がれ!」とB52部隊に厳命して猛訓練をしていたものだ。

米ソが対立していたそのころ、日本はバブル景気に酔いしれ「米ソの対立の実態」などには、全く無関心だったが、未だに日本政府はその尾を引いているようだ。

 

米ソが核戦争に突入すれば、互いのミサイルは北極海上空を飛び交うことになるのだが、高名な学者さえも、そのために米国が、グリーンランドのチューレに設置した弾道弾探知装置の意味を知らなかったので私は驚いたものであった。つまり、日本人は「メルカトル図法症候群」に取り付かれていて、地球が丸いことを”忘れていた”のであり、米ソがミサイルを撃ち合えば、太平洋上をミサイルが飛び交う!と信じていたのであり未だにその癖はメディアや政府高官らの頭から払しょくされていないようだ。

↑ 日本人を国際”音痴”にするメルカトル図法で見た世界

サイエンス誌が描いていたミサイル飛翔図

 

 (【国際軍事関係論】から)

 

これは一時“有名”になった日本列島さかさま地図であるが、これを見ても明らかなように、北朝鮮がミサイルテスト?をするときは、撃つ方角は日本海しかないことが分かるだろう

西の中国に向けて撃てば、直ちに反撃されるだろうし、北にはロシアが控えていて、ここも必ず?撃ち返される。じゃ南はどうかと言えば、間違いなく休戦ラインを越えて進撃されるだろう。つまり、「安全な発射方向」は東の「日本上空」しかないのだ。

しかもそこにある国は「平和主義国」で、叩かれても蹴られても”絶対に反撃してこない”のだから実に好都合だ。しかも、精度のいい機械で測定して、丁寧にもそのデーターを教えてくれるから手間が省ける。何のことはない、ミサイルテストに日本の防衛省に手助けを求めているのだ。これが世界の国並に侵攻されれば直ちに反撃する、国となれば、仇やおろそかに日本上空に向けて発射できるわけはない。万一日本に”落下”でもすれば、直ちに反撃され賠償迄要求されるだろうから、慎重にならざるを得ないのだが、今この国では「反撃能力を持つか、持たないか」でもめているから当分安心である!

たとえ発射しても日本政府は「厳重に抗議して非難した!」などと北京の大使館に言って来るだけだ。せめて米国並みに「責任を取らせる」とでもいえばいいものをそれ言えないのだから、国民にはストレスがたまるばかり。

まさに“漫画の世界”のようなことが繰り返されているのであり、首領様は完全に舐め切っているだろう。

 

それはそうとして、弾道ミサイルに対してもわが国はJ・アラートを適用しているが、地震津波ならいざ知らず、相手は超音速ミサイルである。まず間に合うまい。仮に時間的に間に合って?も、発令された国民はいったいどこに行けばいいのだろう?近くの公民館?それとも学校?地下鉄の駅?

本当に政府はそんなことを考えているのかなあ?

そんな知恵しかないのに高額な歳費をもらっているなんで、話がうますぎはしないか?だから”バカほど”立候補したがるのだ!

それとも政府は「国民はうろたえることなく、座して死を待てばよい」というのかなあ!

 

悲しくなってきた!

花壇の整備をして、家内が残したバラの花を咲かせることに専念しよう!!

この冬が勝負だ!

 

届いた書籍のご紹介

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WILL12月号

特集「こんな人たちに負けられない!は面白い。

「こんな人たちシリーズ」を組み「政治家にしたくない」「教職につけけたくない」など、指摘してやれば少しは”反省?”するのかも! 候補者が多すぎるか!!

認知症の議員は不要である!

もっと早く辞めるべきだった――。24日に経済再生相を辞任した山際大志郎衆院議員(神奈川18区)に対し、地元関係者から厳しい声が相次いだ」と読売新聞は書いた。

この間、実にばかばかしい歳費が使われ、議事はほとんど進まなかった。もっともっと有権者(国民)は役目を果たさない国会に対して、怒りを表すべきだろう。

考えても見るがいい。隣に並んで写真撮影したにもかかわらず、「記憶にない」というのだから、ほとんど「認知症に近い」じゃないか!

こんな男を議員にした川崎市民もおかしかろう。「もっと早く…」ではなく、選ぶべきではなかったのだ。それとも選挙演説中には認知症の症状が出なかっただけなのか

こんな男を「大臣」にするほど、自民党には人材が不足しているのだろう。誰だって大臣はやれるものらしい。

警察の取り調べでは、こんなことはありえまい。国会だから“許される”のじゃないか?

彼は国会を”舐めている” こんな男に歳費を払うなんて馬鹿げている!いい気なものだと思う。

 

さて、円安が止まらない。わが国には“無限の資産”があると、財務省幹部は強気だが、もともと株は投機として運用され、ただただ儲けることだけに目が向き、「頼母子講」的な要素はすでに亡くなった。私は株には全く関心がないから、ある意味無責任だが、物事には「裏と表」がある。

人件費が安く、利潤が得られるから、(儲けよう)と、日本企業は列を組んで中国大陸へ“逃げ出した”。まるで徴兵逃れのロシア人みたいに!

そして青梗菜農家の小娘をただ同然で雇って教育し、電池の記号も知らないのに、電池の生産を勧めた。

まだ利潤が上がっていた間は良かったが、小娘だって馬鹿じゃない。貰う給料の多寡について関心はある。どうして私は少ないのか?そして労使交渉の手法を知り、やがてストライキに打って出た。こうして低賃金という魅力はどんどん薄れて行く。

それにはじめは好意的?だったシナ政府の各種の制約も、どんどん高くなってくるから進出した企業としては元が取れなくなった。

そこで現地から他の国へ利潤を求めて移動する。しかしそこもやがて賃金の差がなくなってくると、海外進出の魅力はなくなる。とにかく「儲けが少なく」なるからだ。

こうして「ドウナッツ現象」の持つ負の面が顕著になってくる。

そこに「円安」の追い打ちが来た。これじゃ「国外へ脱出した意味」がなくなる。まるで「満州からの引き上げ」のように、企業は国内に戻ってくる。

国内は今や「脱出した時の」国内よりも無残な状況になっていて、賃金は上がらず、若者は食っていけず、目標を失って繁華街の裏街にたむろし、あたら貴重な青春を空しく徒労する。しかし、まだ人材は”無限に”残っているはずだ。

そんなところに“記憶力の落ちた”「経済再生大臣」が、出てきて、ああだ、こうだと保身に走る。一体この国の政治は機能しているのだろうか? 官僚が支えているからだろうか?どこかがおかしい。狂っている!

 

海外に“脱出した企業(生産基盤を移した)”は、この際優秀な日本の人材を再集合させて、「メイドインジャパン」を復興したら、いいじゃないか。まだまだ「日本製」は明らかに優れている。それに円安効果が加わるのだから、飛ぶように売れるだろう!そしてやがては挽回するのだ。

今頃になって、スーパーなどには「国産」と大きく書いてあるのが目に付く。それは「外国産」にはない、清潔さと安心感があるからだ。

20年以上も前に大陸の農村地帯をくまなく見ていた私は、衛生観念の乏しさ、基本的教育観の欠如を見て、ここで生産した、特に食料はとても食えない!と体感したものだ。事実その国民自身がそう言って日本製を求めていた!

ようやく日本の消費者にもわかってきたらしい。

安物買いの銭失い」「安かろう、悪かろう」と言っていたのに、すっかり騙されて「農薬(それも国内販売禁止品)まみれの食料」に手を出し、日本人が健康被害に苦しんできたのだから、これを「因果応報」という。

儲けたのは自動車産業だけではなく「製薬会社」もそうだったのだろう。コンビニの数を見ればいい。

 

要するに、これを機会に、あらゆる面で「バックツーべいシック(基本に戻れ)」に戻ることだ。

操縦教育で行き詰った時、我々は「バック・トー・ベイシック」と基本に戻ることを指導されたものだ。

 

今、バイデン大統領は、「ロシアとの直接対決が、避けられない状況が近づいている」と感じているに違いない。自分では無理だ!とも思っているだろう。

 

ロシア軍は「ダーティ・ボンブ」の使用をちらつかせている。さらに各国とも、「金の切れ目が縁切れ目」だとばかりに自国中心の政策を重視し始めている。

 

トランプ前大統領は「Make America great Again (偉大なアメリカを再び)」と呼びかけた。やがて各国とも、他国の事情などにはかかわっていられなくなる日が来るだろう。

国連初め、各国に強力な指導者が欠落している今日、下手すれば、人類は、戦争の惨禍がいかに残酷で悲惨な結末を招くのかを忘れて、再び「喉元過ぎれば熱さを忘れる」状態に戻るかもしれない。

それにしても「統一教会」ごとき「隣国の詐欺集団」の手にいともやすやすと引っかかるこの国の政治家どもの神経が分からない

 

 

届いた書籍のご紹介

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「Hanada12月号」

ようやく「安倍元首相」事件のほとぼりも冷めてきたようだ。今や、政治家の多くに食い込んでいた「外国勢力」の弊害が浮き彫りになってきて、その端緒を切り開いた“容疑者”に“功労賞?”という話も巷では出てきているそうだ。

それにしても世の中には「悪の権化」達が如何に多くのさばっているか、何時からこんな国になり果てたのだろう?

「令和のエイリアン:保江邦夫・高野誠鮮共著・明窓出版¥2000+税」

パラパラと、ページをめくっていたら「このままで行くと2032年で地球は滅亡する」という項目が目に入った。人間の「魂」が入っていない闇の住人・・とあるから、保江先生と対談した高野氏は何者?と履歴を見ると、すごい履歴で圧倒された。本来は住職なのだが、いろいろな分野で活躍、テレビ局で製作もやっていたという。

特に今の日本が停滞しきっている時、森羅万象にかかわる内容は実に興味深い。読みやすいので「ワイドショウ」を見る暇があったらご一読を勧めたい。

 

 

 

雉も鳴かずば撃たれまいに…

今私は、TVモニターに映る各種の映像を離れて、U/チュウブの「ストリート・ピアノ」画像に取りつかれている。

ワイドショウ、特にニュース番組なんぞ、コメンテーターの「口から出まかせ」番組にすぎず、地道に情報を収集して、簡潔な「画像」をスタジオに提供している「作業員(自衛隊ではそう呼んでいた)」の努力も、コメンテーターの傲慢さで無用になるのだから、すべては「やらせ番組」の一つだと思っているが、ストリート・ピアノ初め、楽器の演奏にはごまかしがきかない。勿論、中には示し合わせた仲間達で‟演奏”する場面もないではないが、楽器には嘘はつけない。

小学生から大人たちまで、人前で堂々と演奏するのが羨ましいし、楽しそうである。

 

ところがロシア民謡で名高かったロシアには、今やそれがなくなってきているように感じる。

プーチン氏や近平氏が、楽器を演奏したり独唱する画像は見たことがない。どうせヤラセだろうし・・

やはりこれらの国には「文化大虐殺」が横行するものらしい。上が上なら下も下!なのだ。

時事通信によると、ロシアが一方的に併合を宣言した南部へルソン州で、地元オーケストラの首席指揮者ユーリー・ケルパテンコ氏をロシア軍が射殺したという。

【ロシア側はヘルソン州での「平和的な生活の回復」を示すため、「国際音楽の日」の今月1日に地元オーケストラによるコンサートを開くことを計画した。しかし、同氏は「占領者への協力を断固拒否した」という。】

いよいよロシアも末期症状を呈してきたらしい。

ロシアにおいても、芸術家‟大虐殺”、つまり「人間性抹殺=文化大革命」が始まったのだ。人間性を無視し、殺しあっていることのどこに生きがいを感じるのだろう?

一部の報道によれば、一部動員?された者に対して「投降ホットライン」なるものがあり、戦線から離脱するための投降を呼びかけているそうだが、私は「投稿」と勘違いしていた。

 

繰り返しになるが、この戦争は、今年2月にプーチンが勝手に始めたもので、攻め込まれたウクライナ側としては怒り心頭に発しているだろう。だから国民は一致して、ロシアに抵抗しているのだ。しかも脆弱なウクライナ軍が「反撃」に出たというのだから素晴らしい。

プーチン氏は己の情報見積もりが不十分であったにもかかわらず、攻め込んで見たものの、逆に反撃されて、今や世界中から軽蔑され敵視されている。自国民さえ“さじを投げて”外国に逃亡するありさまだ。

プーチン氏は知らないだろうが、日本のことわざには「雉も鳴かずば撃たれまいに…」というのがあることを。

 

国内での厳しい募集?(人間狩り)体制から逃れるためには、素直に従って出陣したうえで、戦地で「投降する」のも一法だろうが、そこまで超大国・ロシアは落ちぶれたのだ。

共産・専制・独裁国の末路を示していて興味深い。党大会が終わったシナも、ロケットマンが嬉しがっているだけの北朝鮮もそうだ。どうしてこんな“落ちこぼれ”が、一国を指導するの立場に立つのか実に不思議だ。

そして失敗すれば、自分のことは棚に上げて「他人のせいにする」のも一緒だから、「マッチポンプ」で、「自作自演」が得意なのはこんな体制の国の指導者に共通している。

もう一つ共通しているのが「文化破壊」だ。国柄が如何に「殺伐」としているかという証拠だろう。かってロシアには世界に名だたる小説や、音楽があったものだが、共産主義国になって以降、文化の種は枯れ果てしまった。シナにも北にもそれと同じことがいえる。つまり「文化破壊」だ。

これが「プーチンの正義」であるとしたら、国民が「国外逃亡」し、「投降」するのも当たり前だろう。この雰囲気もこの3国に共通している。どこが「人類の楽園か!」

 

以前読者が、「死ねばそれで終わりです」と書いてくれていたが、これら3人にはなかなかそれが“適用”されないものらしいから腹が立つ。

腹は立つが、如何ともなしえないのが実際だから、ここではこれらの“大国”に関する産経抄氏の‟嘆き?”でまとめておくことにしよう。

産経抄氏は「もはや軍隊の体をなしていないのではないか」と書いたが、この国の軍隊?は、囚人や殺人者の集合体で、もともと軍隊ではないのだ。「殺人鬼集団」と呼ぶのがふさわしい。昔は「キチ○○に刃物」と言った。

 

 

届いた書籍のご紹介

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法研究会会長の家村君の大著である。

早速今朝の「宮崎正弘の国際情勢解題」通巻第7495号に宮崎氏が【憂国の書は没後六十年、世間から相手にされなかった幕末に蘇った林子平の先駆的国防論、現代語訳で復活】

家村和幸・編著『現代語で読む林子平の「海国兵談」』(並木書房)と題して紹介しているが、最後に「異国人と戦う上で最も重要な心得がある。異国人は血戦が得意ではないので、種々の奇術奇法を設けて、互いに相手の気力を奪うことに努める。その国人同士はそれを見抜いて心構えもできているが、そのことを知らない日本人は彼らの奇術に遭えば、恐れ入ってじつに肝を奪われ、臆病を生じて、日本人の得意とする血戦さえも弱くなってしまうのである」【とあるが、まさに白村江がそうであったとし、現代日本、国防論花盛りだが、本書は国家安全保障議論の原典と言える】と書評を書いてあるからそれに替えたい。

      

 

驕る平家は久しからず

NASAが、小惑星と地球の衝突を回避するために行った実験が「成功した」と伝えている。地球を取り巻く小惑星、つまり地球近傍小惑星(NEA - Near-Earth Asteroid)の数は、「今や 15,000 個に上り、毎週さらに平均 30 の新しい NEA の発見がカタログに追加されている」と言われ、決して安心してはいられないのだが、まさに「杞憂」に近いから一般の地球人には忘れられているのだろう。

そこでNASA接近する小惑星に探査機を衝突させて防ぐ、という実験を行ったのだが、今回ようやく成功したのである。

今朝の産経抄氏は、【地球の外から眺めれば、他国の領土に攻め込んで平和を乱す国の愚かさが、際立つだろう】と書いたが、産経抄のすぐ上に、ロシアがウクライナに報復して【2日で110発】のミサイルを撃ち込んだという記事が出ている。

このような行為が「如何に愚かなことか」ということは今の時代の子供たちはよく承知している。地球はロシア人だけのものではない。自ら「天に唾する行為」だと気が付いていないのだ。にもかかわらず「脳の発育が遅れた(前近代的?な)ままの“一部の大人たち”は全く気が付いていない。おそらく年を取ると、脳の機能はどんどん低下するのだろう。それとも“老人性”「視野狭窄症?認知症?」にかかっているのかもしれない。

こんな“低能な”大人たちに支配されていては堪ったものじゃないから、世界中で「抵抗運動」が起き始めている。イラン国の「勇気ある女性たちの抵抗」もそうである。

いつも不思議に思うのだが、イスラム国では男たちは「女性から生を受けてこの世に誕生した」ことを忘れているのではないか?と思う時がある。

アダムとイブの時代から、人間は「女性から誕生する」と決まっているのだが、最近では「女性になりたがる男性も多い?」から、その意味では「女性失格?希望者」もいるといえなくもないが、しかしそれは一時的な“趣味”の世界であって、逆立ちしても男性は子供を産むことはできない、というのが現実である。

しかし、イランでは、女性の権利初め、お化粧までの「前近代的」に封じ込めていて、当然そこには反抗心が芽生えるだろう。あるいは、男性として“役に立たなくなっている?”指導者と呼ばれる男どもの傲慢さ?があるのかもしれないが・・・

生んでやって育ててやった女性にしてみれば、腹が立つのも当然のように思われる。

 

イランの騒動よりも、気がかりなのはウクライナに攻め込んだ“愚策”を演じたロシアのプーチン氏の方に話を戻すが、武力で制圧できないと見るや、彼は「投票」で占領する?という“愚策”を実行した。どこまで愚かなのだろうか?自分を何様だと思っているのだろうか?

早速ウクライナ側から猛烈な抵抗にあい、有頂天になって造ったクリミヤ橋まで爆破される有様。

この2月にウクライナに攻め込んだ“報復”だともいわれているが、まさかそこまで弱小国ウクライナにやられるとは予想していなかったのだろう。「○○な指揮官、敵より怖い」と言われるゆえんである。

昨日の産経抄氏は、70歳を迎えたプーチン氏に対する“抵抗”が極めて強くなっていることを示唆しつつ、独りよがりの彼には「非道の数々が歴史に残る覚悟ができているだろうか」とやんわりくぎを刺した。もとより彼にそんな覚悟があれば、この2月にこんな思いあがった行動を引き起こして、自国民?ら迄を不幸に導くことはなかっただろう。

第2次世界大戦で、ヒトラーからV・1、V・2ミサイルによる無差別攻撃にさらされたロンドン市民のように、ウクライナ国民は今それに耐えているようだが、プーチン氏は、尊敬するスターリン様どころか世界史をけがした「ヒトラー総統」様同様、戦争終結後に「非道の数々が世界中に知られることになり」歴史に“汚名を残す”ことになる覚悟はできていまい。

 

NASAのように、地球を滅亡から救おうと努力している者がいる反面、その地球を徹底的に破壊しようとする「指導者」もいる。まさか地球はロシアのもの、俺様のものだ!と思い込んでいるのじゃないだろうな!

そろそろ地球にも「大掃除が必要」な時が来ているような気がしてならない。

 

世界中の傲慢な指導者は「驕る平家は久しからず」という日本の格言を知らないだろうから、ここに平家物語の一節をご参考までに掲げておこう。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
 おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし
 たけき者も遂には滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ

(日本語が分からなけらば、ロシア語かイスラム語の辞書をご自分で引いてほしい!)