軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

悲しい出来事!

サッカーのワールドカップ大会で、ドイツに逆転勝利したので日本中が沸き立っているが、私は昨日の祝日から気が重い時を過ごしている。

 

23日は、収穫した穀物を神にささげて感謝し、国家と国民の安寧を祈る「新嘗祭」という皇室行事であったが、戦後「勤労感謝の日」と改められたままである。

この日はあいにくの雨で、国旗も掲げられなかったが、バラと鉢物にとっては、いい天からの水遣りになったから、私にとっては感謝そのもので“新嘗祭”そのものであった。

ところが新聞を取ってきて、まず先に気になったのが、次に掲げた「お知らせ」と書かれたA4判のチラシであった。

 

隣町にある「魚屋さん」のもので、近所には大きなスーパーが出来、何軒かの八百屋などが消滅したが、この店は“しぶとく”店を続けていたから、「きっと住民に信頼されているお店なのね」と家内は評価していたものだ。

 

お気の毒にも夫妻ともども足を痛めて手術するというのだが、きっと氷入りの重たい魚箱を上げ下ろししていたのが“ご老体”にたたったのだろう。しかし文面からその人柄がよく伝わってくる。「申し訳ございません」「ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません」と短い文の中で2度も謝っている。文面から「お客様第一!」という店の気持ちがひしひしと伝わってくるではないか!。

地域あってのお店!という立ち位置がよく伝わってくるが、大型店舗では、そこまでの気配りはないだろう。

冷凍庫を備えた軽トラックでご主人が元気に走り回っていたことを思い出したが、ここ当分は見ることがなかった。

歳は知らないが、私と同じ「ご老体」であることには違いない。

何とか手術が成功して、再び‟活気ある魚屋さん”が、復活することを期待したい。

更に紙面を広げて絶句した。大磯町で岸壁から車いすの妻を落として殺害した事件があったことはTVで知っていたが、その詳細は知らなかった。新聞記事になって初めてその詳細が分かった。

 

記事によると、81歳の“容疑者”は脳梗塞で体が不自由になった79歳の妻の介護に疲れ、港に“散歩”で連れ出し、車いすごと海に落として溺死させたものだという。動けない妻を40年にわたって「介護」し続けてきたが、自分の歳のこともあり、思い余って決行するに至ったのだろうが、見出し3段の記事に「不自由な体不憫に」と見出しが続く。

彼の心中を推し量れば、いかばかりだったろうか?と同情を禁じ得ない。近在の友人も良く理解していたようで、誰も悪く言うものがいないのもよく理解できる。

 

これでも「刑法」上は「殺人」であり、収監されて裁かれるのだろうか?警察官も裁判官も、人間の心があればこの“事件”には相当動かされるに違いない。しかし「法は法だ」から‟処分”せざるを得ないのだろう・・・。

 

偶々、11月1日の記事、「人生の最後どこで」という、患者と家族双方が「臨終を迎える場所」、つまり死に場所を求める動きが多いことをしり、気がかりだったこともあり、なお一層この“殺人事件”が気にかかった。

 

私も、あと何年先のことか知らないが、せめて「終わり良ければ総て良し」で人生も終わりたいものである…

 

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada 1月号

総力大特集『日本が危ない!』今頃気が付いたか!!

 

WⅰLL 1月号

 

女性陣に「叱咤・激励!」される総理とは情けない。

ともにすでに来年号である!が、内容はいつものパターンである。