軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ロシア侵攻から2年…

ロシアによるウクライナ侵攻からはや2年が過ぎた。

今朝の産経新聞は、ウクライナ軍の戦死者は3・1万人であるが、大統領は停戦交渉は否定しているという。戦力が低下したウクライナ軍としては、今さら「停戦」することは、ロシアに完全屈服することであり、その意味からでも戦死者のためからも「降伏」はありえまい。

アメリカは軍事支援すると言っているが、はかばかしくないので、ゼレンスキー大統領は焦っているようだが、アメリカは選挙を控えているから、おいそれとは行動できまい。

ウクライナは、一時は首都キーウはじめ主要都市を攻撃されて、国民の一部が国外へ脱出するなど、危険な時があったが、それは一応こらえることが出来たようだが、それにしても2年は長い。むしろ国民が団結して「抵抗している」ことの方が不思議に思える。それほどウクライナは「ロシアが嫌いなのだ」という証拠だろう。

しかしここにきて変化が見え始めた。スウェーデンの「NATO加盟」である。

プーチンは、ウクライナに攻め込んでは見たものの、なかなか戦果が上がらず、民間人部隊や「囚人部隊」を始末することはできたものの、それほど「治安」は良くならず、戦闘では一進一退であり、下手をするとロシア国内に「厭戦ムード」が高まりかねない。指導者の二人とも、苦労しているが、ウクライナにとっては「今が一番踏ん張りどころ」だと思われる。

NATOが東側に接近してくることを恐れていた筈のロシアのプーチンの目には、今回のスウェーデンNATO加盟はどう映ったか?

2年前に自らがウクライナに侵攻した結果、NATOは拡大してモスクワに迫ってきてしまった!

他方イスラエル戦争も現在ガザ地区地上攻撃前であり、「民間人」を避難させるため交渉はするというものの、戦争行為を「引き起こした」のはハマスの方であるから、イスラエルにとっては既定方針は変えるまい。つまり、徹底的な「ハマス一派」の撃滅である。ハマスの指導者たちは今頃どんな気持ちだろうか?戦争の「読み方」があまりに雑で、まさかここまネタニヤフが本気に攻めて来るとは考えていなかったのじゃないだろうか?

これを一般的に「誤算」というが、高くついたものだ。気の毒だったのは音楽祭?に駆け付けて「ハマスの人質」になった人々だ。

しかし、本人と関係者たちは別として、時がたてば周囲の人々は忘れ去るものだから、ほとんど今では忘れ去られているだろう。

東洋の“大国”であるべき日本は、指導する立場にある「国会議員たち」があの体たらくである。柿沢議員の補欠選挙の様相は、まるで「漫画」であり、茶の間のパロデイである。この騒ぎを見たら、今後選挙に行く人たちは激減するだろう。

 

27日、また関東地方にも「雪の予報」が出ているが、昔の2月26日は「大雪」が降って、都心は騒然とした。「226事件」である。今では知っている人はいないだろうが、政治家たちの「退廃ぶり」は今も昔も変わらない。昔は「正そう」とする人がいたが、今は皆無だろう。そして犠牲になるのはいつも「庶民だ」ということも事実だ…

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada 4月号

「祖国のために戦いますか」はご一読いただきたい。その昔、大企業の会長が「敵が攻めてきたら、南国の島にでも移住するか」と答えてことを覚えているが、今も変わっているまい。

WILL 4月号

ハマスに公金(43億) 日本外交の”赤っ恥“」は面白い。

「裏金騒動は”安倍憎し”朝日の怨念だナ」もご一読あれ。

自民党は崩壊する?

 ロシアで、プーチン氏の対抗馬とされてきたナワリヌイ氏が「死亡」した。彼は「政権側(プーチン氏)の不正・腐敗への執拗な告発を毛嫌いし、プーチン氏がその名を公の場で絶対に口にしなかった」男であり、「彼の死亡」を受けて露各地どころか、世界各地で追悼行事が行われたので、治安当局はびりびりしていて、各地で拘束者が増えているという。 

 政権側の「発表」によれば、「同氏は収監先の露北極圏ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所で16日、散歩後に体調不良を訴えて意識不明」となり死亡したとされるが、いつものことだから「暗殺」と見られている。政敵を「暗殺する」政権とは、ロシアだから出来ることで、フィリッピンでも起きたことがあったが、マレ?なことと理解されている。要するに大国ならぬ「未開国」に近いということだろう。

 これで思い出したのだが、平成15年10月に、有志とともに私の生まれ故郷である「サハリン(樺太)」を訪問したことがあったが、2度目の訪問であったから、案内人は「元日本国民」であった私と同年の女性であった。気が合ったこともあり、同行した車内初め、訪問地などで色々と「内部事情」を話してくれたのだが、その中に「ロシア人には代々人殺しという家系があるようで、そのやり方がアジア人には理解できないでしょう」と実例を挙げて教えてくれたことがあり、その後各地を見て回るうちに納得したのだが、今回も、ナワリヌイ氏はその「専門家」にやられたのだろうと思う。しかし、その‟相手方の彼”は世界を牛耳る指導者のひとりなのだから、何をかいわんやである。

 一方月刊中国によると、同じ体制である中国にも反乱組織 (革命自由軍)が出来たという。しかし宮崎正弘氏によれば、「中国は企業のなかに共産党細胞を設置せよと命じている」し、「外国企業、合弁企業も例外なく共産党細胞がある。国有企業では党書記が居て、社長より偉い。国有企業というより党営企業である」というから、一般的に我々が想像するような組織であるのか不明である。

 しかし、経済政策が大きく減退している国だから、失業している若者たちの間に、「不平不満」がたまっていてもおかしくはない。共産党に命じられて「社員教育」をしている企業であっても金儲けができなくなっているのに「軍事訓練」などやってはおれないだろうから、何らかの動きはあるのだろう。第一軍隊に「異変」が起きているようだ。

 他方、米国には内部崩壊の危機が迫っていて、バイデン大統領は、合法的?に、政敵であるトランプを締め上げているというから穏やかではない。 

 国際情勢は、ウクライナや、イスラエルのような「戦闘地域」ばかりか、そのような一見平穏そうな地域にも、各種の争乱や事故・異変などが続いているようで、平穏だとは言えそうにないが、そんな中で日本だけ?が「自民党議員らのパーティー券収入のキックバック」が大問題になって政治が停滞している国は「正常ではない」だろう。

 伝えられるところによると「自民党所属国会議員らを対象としたアンケート調査では、2018~2022年にパーティー券収入のキックバック(還流)や中抜きに関する政治資金収支報告書への不記載や誤記載があったのは85人で、総額は計5億7949万円に上った」というから、4時間以上も列に並ばされて、”無理やり”「確定申告」」させられてきた身としては、前後に並んでいた、それも杖にすがって拠り所のない中で、耐えていた二人のご高齢のご老人の姿が気になって仕方ない。

 このような「まじめで実直な国民」に支えられているのだ、ということを、「選良」には改めて認識してほしいものだ。そのうちに我が国でも「反乱」が起きるぞ!

 今朝は天皇誕生日だったが雨。日の丸を掲げることなく一日過ごすことになりそうだが、国の行く末が気がかりになる。微力な老兵が気にすることもないのだが、産経新聞に乾記者が書いていたことを紹介するにとどめよう。

乾正人記者は「問題の本質は「派閥」ではないことを有権者はよくわかっている。自分たちは所得を細かく把握され、高い税金を払っているのに、政治家は税のかからない政治資金をあろうことか「裏金」として好き勝手に使っている、と怒っているのだ。

 税務署に並んで、真面目に申告しているご老人方(私もその一人だが)を目の当たりにして苦労した私も全くそう思う。乾氏は【代わりに党本部が支援すればいいだけの話である】と切り捨てたが同感だ。

 

全国の「自衛隊部隊視察」という名に任せて、実態は「東北旅行」や「沖縄旅行」を楽しみ、毎晩「宴会に明け暮れていた」連中の代わりに「報告書」を取りまとめていたのは委員会から随行してきた役人たちで、“委員”が国会でおざなりな「報告」をしても何ら「政策に反映」されてこなかったじゃないか。こちらの方が「Pの裏金」問題よりも、質が悪かろう。要するに「政治家は政治に真面目に取り組んでない」のであり、票集めと金集め、その裏で「勤勉で正直な国民」に支えられて生きてきたことを、この際自覚し猛反省すべきだろう。

英霊方の”怒り”

今朝の産経新聞にこんな記事が出た。リードにはこうある。

先の大戦中の昭和19年に戦没した日本海軍の軽巡洋艦「那珂」の慰霊祭が17日、茨城県大洗町の大洗磯前(いそさき)神社で執り行われる。沈没から80年となる今年は、数年ぶりに乗組員の遺族も参列する。昭和20年の終戦前年、日本は特別攻撃(特攻)を始めるなど多くの犠牲者を出した。さまざまな激戦から80年の節目を前に、関係者らは改めて「国防」にも目を向けてほしいと願う。】

(写真は昨年の靖国神社の風景)

 

世の中、相変わらず「国会議員らの不祥事騒ぎ」で、いつものことだと言えばそれまでだが、その陰で「幼子たちの悲劇」が続いている。4歳の二女を殺害した親のごときは、人として生きる資格はなく、「鬼か殺人鬼」の仲間というべきである。警察は二人を速やかに処分すべきじゃないのか?

 こんな連中に「人道」が適用できるはずはない。

 上乱れれば、下また不幸続く…の典型に思われる。

 それにしても犠牲になった4歳児を救う手立てはなかったものか?世には「公的機関」が「税金で」整備されていように…

 私には、一見平和に見えるこの世の中に続く「悲劇」は、過去の大戦で失われた「特攻隊員」はじめ「英霊方」の怒りのように思えて仕方がない。そこで【靖国神社】の記事が目に留まったのだが英霊方も、この4歳児のように「正しく扱われていない」といえるだろう。

 国のために「地球より重い?一つしかない命」を捧げて南海に果てたのに、後世の国民達から評価はおろか見返りもされないのだから、英霊方は寂しいに違いない。軽巡「那珂」の場合は別にして…

このコラムは、数日前のものだが、ジャーナリストの葛城女史が、「八紘一宇の塔」について書き「建国の理念」を書いている。つまり我が国の古代から、軍について改めて問うているのだ。

「幹部自衛官靖国参拝が問題にされたが、先輩である英霊の祭られる場所に参拝することを問題視することの方が問題」だとする。

 大方の日本人は葛城女史と同じように考えているだろうが、今新聞TVを騒がせて恥じない“輩”達は「金には参拝」するが英霊には気が向くことはあるまい。おそらくこれらの“輩”に対して英霊方は「不愉快」に感じておられるに違いないと思う。

 考えてみれば、敗戦後に国際法に違反して押し付けられた「憲法を押し頂いたままの「未成熟国」である。パーティにうつつを抜かす程度の‟選良たる輩”に支配されている限り、わが国の成長と進歩はありえない。

 やがてアメリカは崩壊し、国際機関も崩壊し「匪賊・山賊の末裔」達が世界を支配することになろうが、その匪賊さえ息が続きそうにない。つまるところ、この世は闇に包まれるのだろう。折角生まれてきたスターピープルたちを親が殺しているのだからわが国の先も長くはない。

忘れていた座右の銘「自明の理を疑うこと」

「戦前の日本人はなんと(国家安全保障の)意識が高かった」のかと驚く。「武力戦」と「秘密戦」があり、戦争の入り口は『情報戦』から始まる】

 

この書き出しは「宮崎正弘の国際通信解題」から引用したものだが、かって昔のTV番組で同席した神谷宗幣氏(現参政党党首)の『情報戦の教科書』青林堂)を紹介したものである。

 残念ながら本はまだ入手していないが、近く購入しようと思っている。いや本当は議員諸侯にまず読んでほしいのだが、おそらく無理だろう。無関心だろうし、現に今は忙しそうだから…

 今世界中で起きている現象から推察されることは、世界の主要国は、次の時代の「先取り」を競っているのであり、事によっては「強国であった米国による戦後体制」の崩壊が始まっていると言える。各国がその「地面取」に躍起になっている時に、反保守派のメディアなどから仕掛けられた「策動」に、まんまと引っかかって、日本の政界は右往左往。事務作業は「役所」に一任という体たらくだ。       

 連日「能登半島普及作業」と「パーティ券の横流し情報」にひき釣り回されていていいのだろうか?と老婆心ながら心配になる。

 

 紛争地帯の「代表格」であったウクライナでは、ゼレンスキー大統領があろうことか「この時期に」総司令官を交代させた。ウクライナも「総選挙が近い」のだろうか??

 ハマスというテロリスト集団から戦争を仕掛けられたイスラエルでは、ネタニヤフ首相が強硬な反撃姿勢を崩していない。

 それはそうだろう。ネタニヤフ氏にとっては彼らに「寝首を掻かれた」も同然だったのだから、徹底的にテロリストたちを排除すると宣言していたではないか。予定が狂って困るのは、どちらの方だ?。

 プーチンにとっては「渡りに船」だから、イスラエルを支援する側の抵抗力を削ぐために邁進するだろう。彼も(形だけとはいえ)「総選挙」が迫っているのだから。

 こう見てくると、やはり「老齢で記憶力が減退した」大統領を選んだ米国民の責任は非常に重かろう。しかも総選挙は始まっていないのだから、さらに気が滅入る。

「老齢で記憶力が減退した」と言えば、老齢ではないにしても?我が国の「大臣様たち」の醜態はどうしたものか?

 こんな、記憶が途切れる方々に「国の安全保障が一任されている」ことは憂慮に絶えない。

 そこで私には神谷宗幣氏(現参政党党首)の『情報戦の教科書』をご一読願いたいのだが、おそらく‟絶対に”無理だろう。

 大東亜戦争のころもそうだった。私は神谷氏の本のことを知ったので、当時TVで彼と対談したころの原稿に目を通してみたのだが、当時の役所もまた「全くと言っていいほど」軍事情報には無縁だった。当然だったとはいえ、軍情報部が活躍していたのだが、ダメなものの最たるものが外務省で、国民はその犠牲者だ、と言っても過言ではなかった。それが許されたのは、「犠牲になった」軍人たちが、処罰され、処刑されて、世間から消えたからである。 

 だから戦後は一切の責任を旧軍人たちとGHQに押し付けて、”当事者たち”はぬくぬくと生き延びた?と言えるだろう。

 

 今朝の産経新聞3面下段に、【安倍晋三の黙示録としての「要説・吉田茂という病】という本の広告がでていたが、著者の杉原誠四郎氏は会合などでご一緒したことがあったが、書き出しに「吉田茂は大宰相だという評価は、保守の間で岩盤のように固まっている。これを切り崩すことは容易なことではない。が、これを実現しなければ、日本の未来はない。】とある。

 漸くこのような本が出るようになってきたか!と退官後数年間、靖国会館で講演していた頃を思い出して昔日の感を禁じ得ない。

 

 これからはインターネット社会である。組織的な「フェイクニュース」に惑わされることなく、真相を確かめ得る時代が来たのだ!と感じる。

 私の座右の銘には【自明の理を疑え!】というものがあった。

 連日「国会の体たらく!とそれをあおるメディア」の姿を見さされている身としては、報道にみるものがなく「古代の宇宙人」「英国ミステリー」「ディスカバリー」「ナショジオ」が中心で、日本のTV局の作品は遠慮していたから「自明の理を疑う」ことを忘れていた。

 私事だが、このころの講演記録を読むと、神谷宗幣氏と共演していた頃が懐かしく思い出される。

 自分自身が「自明の理」を疑えと講演していた「似非情報」に、今や「騙されかかっていた」のだということを。

 

なんとも”無駄な人生”

 昭和50年に日本中を恐怖に陥れた「連続企業爆破事件」の犯人の一人である桐島聡が、末期がんで「最後は本名で迎えたかった」と言い残して一人「寂しく」死んでいったという。

 50年も逃亡生活を続けていたのだから、警察関係者はもとより、友人知人?それに家族も驚いたことだろう。

 今朝はそのニュースで持ち切りだが、私は人生について考えさせられた。つまり「人生の生き方」というものを!

 おそらく彼も一人の子供として生まれた時には、両親から「聡(さとし)」と名前を付けられて、将来を期待されていたのだろうが、どこでどう間違えたのか、「つけられた本名を隠して半世紀生き延びる道」に迷い込んでしまったようだ。誰がそうなることを知っていただろうか?また望んでいただろうか?

 小学校でも中学校でも、同級生や先生方にも見向きをされず?一人孤独だったのだろうか?そんなことはありえまい。友達はきっといたに違いない。そんな彼が「極悪非道」な道に迷い込んだ原因を調べる必要がある。

 そう考えていたら「主張」欄に「日教組は偏向指導やめよ」と、日教組大会の教師集会で神奈川県の中学教員が「福島原発事故」を取り上げて政府の対応について、一教員が生徒に意見を述べさせていた「政治的主張を教室に持ち込み、子供たちにおかしなことを教育」の実態について「おかしなことをしないでもらいたい」と「警告」していた。桐島もその”犠牲者”の一人ではなかったのか?

 私も以前横浜に住んでいたころ、息子たちの「人間性を無視した」教育に不安を覚えたことがあったが、その中で「敢然と日教組の指導に抵抗していた女性教師」を知ったがなんと彼女の夫は「防衛庁職員」であった。志操堅固なはずだと感心したものだ。

 彼女によれば、常識的な友人教師たちは声を上げることなく、授業が終わると世田谷など比較的近いところの塾でアルバイトしていると「こっそり」教えてくれた。左翼が強かった?神奈川らしいことだと実感したが、このころは左翼全盛?時代だった。

 おそらく桐島もそんな流れで「左翼にかぶれた」のだろう。このころは「左翼政党」が平然とソ連から資金を調達していたのだ。

 

 教育者の責任は重大である。私は戦闘機操縦教官として長かったから、自衛隊以外の教育はよく知らず、新聞情報程度だったが、おそらく知的にフレッシュな小学、中学時代の「教師」による影響は甚大で、真っ白な子供も達の頭の中に真っ赤な思想がしみこんでいってもおかしくない。 

 日教組はそれが「目当て」だったのだから、教育紛争は絶えなかったが、監督官庁もだらしがなかった。

 桐島の“出自”は知らないが、安保闘争で東大の門前で死亡した「樺美智子」の例を考えると多分その流れではないか?と思う。

 若い純真な学生たちを、自分のちっぽけな利己心満足のために犠牲にして、アカイ年寄り「教師たち」が陰で操るのだ。

 

 

 日教組大会では「特攻隊」についても教育しているという。

 

 「正当な戦史」に目を通すことなく、うわさやメディア評で書いた”無責任な”指導書も危険である。

 この特攻隊「平和教育」については、友人の戦史研究家久野潤・日本経済大教授が「検閲されたから一律に(特攻隊員が)本音を書けなかったわけではないのであって、より丁寧な指導が必要だ」と解説しているが、全くそのとおりである。明らかに”左翼教師”達は己に沿った「意図的回答」を求めているのだ。つまり本人を目立たせ満足させるための「左翼教育」なのである。

 下の切り抜きは、平成4年6月24日の記事の一部である。このころ「日本社会党ソ連に経済援助」を求めていたと報じられた。

 

  ところで本題に戻ろう。末期がんで人知れず?死去した「桐島聡」の件である。

 昨日の産経抄氏は彼に「どこに隠れ、何を考えてきたのか。」と”同情している?が、私も一人の「人間」として生まれた彼が、50年以上も「どこで何を考えて“生きて”いたのか?」と、折角の人生を無駄に生きた彼を哀れに思う。

 人知れず、腐った「空気」を吸って生きていたのかしらん?少なくとも「お天道様」の影をこそこそと生き延びていたのだろう。期待を込めて「聡」と命名した親が知ったら何と思うだろうか?

 もとより”犠牲者たち”も浮かばれない。これほどの親不孝はあろうか?

アカイメディアに誘われて、若い人生を無駄にしてはいけないのだ。今も危険はいっぱいである!

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada 3月号

世の中のトピックスに鋭いhanadaだけあって、読む文章が多い。「ブログ」と連動するように「赤いネットワークが政府に潜り込んでいる」は日本人の必読の書だろう。

WILL 3月号

いつことながら、飯山陽、谷本真由美女史の一文は面白い。「人の不幸…」で食っていける連中は男じゃない!と名前を見たらやはりそうだった!そうか、男女区別なし!か。「裏金の使途?」遅いよ。過去の件が明らかになる一冊。「お庭番が明かす田中角栄の真実」も面白いが、元秘書というのがまた面白い。「元記者」は出ないのかな~

ご時世柄なかなか面白く読める。

靖国神社は、日本人の魂。

 確かブログに取り上げるのは二度目になると思うが、自衛官靖国参拝問題で、今朝の産経はこう書いた。

 冤罪事件だった「雫石事故」直後の、反自衛隊意識が高いころの昭和49年に出された通達に従って、防衛省は陸幕副長以下を処罰したそうだが、時代遅れも甚だしい。

 第一、こんな遅れた発想しかできない「シビリアン」に精強な軍隊が指図されていること自体がおかしい。

 高学歴?無教養そのままであり、こんなことだから中国軍になめられるのだ。産経は「国を守る自衛隊員が、過去に国を守るため尊い命を捧げた戦没者の追悼施設を訪れることは自然な行為ではないか」と書いているが、処罰問題は「公私混同?」で官用車を使ったことが問題のようだ。

 では万一北陸などの災害地で、事案が発生して緊急集合がかかった時、陸幕副長はタクシーで向かうか、それとも自家用車で向かえば問題ないとでもいうのか?

 そうして遅れた場合には「公務に対して緊張感が足りない!」として当該自衛官を処罰するだろう。自分たちはパー券の余りで?どうにでも都合がつくのだろうが、その昔「ああ言えば上祐」という言葉がはやったように彼らにとっては何とでもいいわけができるのだが、自衛官はそうはいかない。

 A級戦犯が合祀されているから、というのも「詭弁」だろう。第一「A級」「B級」の区別を彼らは知っているのか?

 戦勝国が便宜上つけたに過ぎない区別を敗戦国だから「後生大事に」従うのか?

 それならば、アーリントン墓地など、外国の墓地では何の疑いもせずに「頭を」垂れて参拝する日本の首相は、中に眠っている戦死者たちの所属をいちいち確認して拝んでいるのか?

 どこの国でも「戦死者」は同等であり、差別はされない。どうも頭の堅い?お役人と、薄汚い政治屋どもは、規則を自分に都合の良いように解釈して、自己弁護する。

 日米戦争が終結して何年たっているというのだ!改めて勘定してみるがよかろう。

  今朝の宮崎正弘の国際情勢解題に、いいお手本が掲げられていた。

【「ミス日本」に選ばれたカロリーナ椎野・嬢(26歳)はどう見てもウクライナ生まれの白人だが靖国神社に詣でる】と記事には紹介されていて、【ウクライナ出身のモデル、カロリナ・シイノさんが今週、ミス・ジャパン・コンテストの優勝者となったことで、日本人であること、そして日本人であることの意味についてソーシャルメディアで議論が巻き起こっている。】というのだ。

 記事(ロイター 東京 2024年1月25日(木))には

ウクライナ生まれで白人に見える26歳のモデルは、日本に20年以上住んでおり、帰化しています。長年にわたり、日本は世界でも有数の少子化を逆転させるため、外国人に門戸を開いてきました。 「私は日本人として生きていますが、人種の壁があり、受け入れられなかったことが何度もありました」と、椎野さんは流暢な日本語で涙ながらに受け入れた。】そしてこう語っている。

【「今日(靖国参拝)、本当に日本人として受け入れてもらえたことに、感謝の気持ちでいっぱいです」と話しました。 何人かの人々がソーシャルメディアで、椎野は本当に日本の顔なのかと疑問を呈した。「日本人の血を一滴も受けず、日本人らしさのかけらもない人が、日本人女性を代表することになるのか?」と、ある人はソーシャルメディアプラットフォーム「X」に投稿した】とあるが、立派な日本人だろう。

 

 似非日本人がはびこる昨今、「本来の日本人」も少しは彼女を見習って英霊を尊んだらどうだ? 「本物」であれば何も恥じることはないはずだ!

 

 

政界、芸能界のモラル低下問題と地震災害

  TVを見ていて感じるのは日本の将来を案じる番組が見当たらないことだ。

 評論家の大家壮一氏はTVの出現を、昔「一億総白痴化」と予言しが、白痴化は「完了」したように感じる。

 その証拠に最近の報道内容を見ていると、あきれてものが言えなくなることが多い。例えば、テレ朝系がしつこく報じる「自民党のパーティ還元?」問題と、かってメディアが口をつぐんだ芸人たちによるセックスがらみの「ジャニーズ問題」、それに今度は同じような問題が出てきて、しつこく「茶の間に進出?」しようとしている松本問題である。

 今北陸では、寒空の中で死人が出ているというのに、この界隈の関係者たちに、どこに「人道問題」を叫ぶ資格があるというのだろう?

 TV局は今回の地震で、年末に巨額を使って準備した「娯楽番組」が吹き飛んでしまったのだから、どこかでその穴埋めをしたいのかもしれない。

 この国は、Willがいう「蛮行を庇う愚か者たち」で溢れ、「学はあってもバカはバカ」な人間たちしかいなくなったのだろうか?

 私はほとんど海外番組に「逃避している」のだが、凄腕獣医の活躍など、DVDの駆け回しであるとは知っていてもその中にヒューマニズムと、局が言わんとするものが含まれているから、見た後で感動することが多い。

 いずれにせよ、拳をふり上げて一部のメディア?が問題化に成功したものの、その落としどころが定まっていないから大騒ぎするというのが本音だろう。

 大家壮一氏が予言した通りの世界になったようだが、せめて「ぽつんと一軒家」に住む住人達には日本人らしい姿を見たいものだ。

 私は今、時間を見つけて「終活」作業を続けているのだが、昔仲間とともに言論活動をしていた「月刊日本」からは、未だに雑誌が届く。

 面白いことに、今日3月号が届いたので、届いていた12月号から表紙を見返してみたところ、【岸田内閣「危険水域」突入】(12月号)、【岸田政権崩壊!】(1月号)、【自民党に政治改革ができるのか】(2月号)と、政治雑誌だからか、一貫して現政権に「批判的予言?」をしているではないか。

 いちいち解説する時間がないので、読者にお任せするが、この特集の著者たちはそれぞれの“大物たち?”で、12月号は【二階俊博】【石破茂】氏らである。

 二階氏は「政治家たるもの命がけで政治に取り組め」と手厳しかったが、立場が変わった今どう思っているか知らないが・・・

 気になるのは1月号に「平野貞夫氏が【政治劣化の元凶は自公連立だ】」同じく政治家の古川定久氏は【これは自民党の危機ではない、日本の危機だ!】と書いている。

 今日届いた2月号には石破、山崎拓氏らが名を連ねているのだが、前月号とは違って情報量も多くなっているだろうから、【自民党に政治改革ができるのか】は面白そうだ(未読)。ただ本誌主幹の南丘喜八郎氏は今月号の「巻頭言」で「岸田総理に敢えて、辞任を勧告」している。

 右左を問わず著者には政界通が多いのだから、3月号にはどう出るのか、面白そうだ。

 芸能界のセックススキャンダルと政界の金銭スキャンダル

 ドッチモどっちだが、この間にも世界は大きく流動していることを、各々方お忘れなく!

 

 

届いた書籍のご紹介

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「愛が寄り添う 宇宙の統合理論:保江邦夫・川崎愛共著・明窓出版¥2200+税】

 友人でもあり「先生」でもある保江邦夫氏から届いた。対談相手の宮崎女史は「1984年7月6日・京都生まれで立命館大学文学部日本史学科卒」と紹介してあるが、現在は個人セッション・セミナー・養成講座を開催している若い“美女”である。

 超能力者としてお会いした体験は、皆70代過ぎの女性しか知らない私には想像もできないが、保江先生も「すっかり囚われて」いるようだ(笑い)

 終活に入っている「老兵」にはあまり縁はなさそうだが、リハビリ訓練の機会をとらえてゆっくり眼を通してみたいと思う。