軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ロシア侵攻から2年…

ロシアによるウクライナ侵攻からはや2年が過ぎた。

今朝の産経新聞は、ウクライナ軍の戦死者は3・1万人であるが、大統領は停戦交渉は否定しているという。戦力が低下したウクライナ軍としては、今さら「停戦」することは、ロシアに完全屈服することであり、その意味からでも戦死者のためからも「降伏」はありえまい。

アメリカは軍事支援すると言っているが、はかばかしくないので、ゼレンスキー大統領は焦っているようだが、アメリカは選挙を控えているから、おいそれとは行動できまい。

ウクライナは、一時は首都キーウはじめ主要都市を攻撃されて、国民の一部が国外へ脱出するなど、危険な時があったが、それは一応こらえることが出来たようだが、それにしても2年は長い。むしろ国民が団結して「抵抗している」ことの方が不思議に思える。それほどウクライナは「ロシアが嫌いなのだ」という証拠だろう。

しかしここにきて変化が見え始めた。スウェーデンの「NATO加盟」である。

プーチンは、ウクライナに攻め込んでは見たものの、なかなか戦果が上がらず、民間人部隊や「囚人部隊」を始末することはできたものの、それほど「治安」は良くならず、戦闘では一進一退であり、下手をするとロシア国内に「厭戦ムード」が高まりかねない。指導者の二人とも、苦労しているが、ウクライナにとっては「今が一番踏ん張りどころ」だと思われる。

NATOが東側に接近してくることを恐れていた筈のロシアのプーチンの目には、今回のスウェーデンNATO加盟はどう映ったか?

2年前に自らがウクライナに侵攻した結果、NATOは拡大してモスクワに迫ってきてしまった!

他方イスラエル戦争も現在ガザ地区地上攻撃前であり、「民間人」を避難させるため交渉はするというものの、戦争行為を「引き起こした」のはハマスの方であるから、イスラエルにとっては既定方針は変えるまい。つまり、徹底的な「ハマス一派」の撃滅である。ハマスの指導者たちは今頃どんな気持ちだろうか?戦争の「読み方」があまりに雑で、まさかここまネタニヤフが本気に攻めて来るとは考えていなかったのじゃないだろうか?

これを一般的に「誤算」というが、高くついたものだ。気の毒だったのは音楽祭?に駆け付けて「ハマスの人質」になった人々だ。

しかし、本人と関係者たちは別として、時がたてば周囲の人々は忘れ去るものだから、ほとんど今では忘れ去られているだろう。

東洋の“大国”であるべき日本は、指導する立場にある「国会議員たち」があの体たらくである。柿沢議員の補欠選挙の様相は、まるで「漫画」であり、茶の間のパロデイである。この騒ぎを見たら、今後選挙に行く人たちは激減するだろう。

 

27日、また関東地方にも「雪の予報」が出ているが、昔の2月26日は「大雪」が降って、都心は騒然とした。「226事件」である。今では知っている人はいないだろうが、政治家たちの「退廃ぶり」は今も昔も変わらない。昔は「正そう」とする人がいたが、今は皆無だろう。そして犠牲になるのはいつも「庶民だ」ということも事実だ…

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada 4月号

「祖国のために戦いますか」はご一読いただきたい。その昔、大企業の会長が「敵が攻めてきたら、南国の島にでも移住するか」と答えてことを覚えているが、今も変わっているまい。

WILL 4月号

ハマスに公金(43億) 日本外交の”赤っ恥“」は面白い。

「裏金騒動は”安倍憎し”朝日の怨念だナ」もご一読あれ。