軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

世界は冷戦後初の政治的「整理期」に入った

連日流れている「ウクライナ戦争」の情勢を見ていると、奇妙なことに気が付く。 それは「作戦見積の不備」から状況判断を誤って、ウクライナに侵攻したプーチン大統領の判断力の‟欠如”もさることながら、その後2カ月以上続いている戦争の推移を見れば判る。 …

危険を回避する努力が不足している!

北海道の知床半島の沖合で遭難した観光船で犠牲になった方々は気の毒でならない。 ややもすると、事故・事件が起きるとメディアは、起きた事故の重大性を強調するあまり、その“現象”を強調するものだが、それでは「真因」は掴めない。 航空安全管理隊司令時…

義勇兵にOBが志願、身分は私人?それとも元軍人?

言うまでもなく、共産党という組織がいかにご都合主義の組織であるかは、三島由紀夫が批判したとおりだが、いわゆる左翼主義を信奉する者はまだまだ騙され続けている。 産経新聞の榊原智論説副委員長は、党綱領で「憲法第9条の完全実施(自衛隊の解消)」や「…

世界の枠組みは変化しつつある、というのに…

2月に意気揚々と“万全の態勢”で?ウクライナ侵攻を決断したP氏は、予想に反して2か月にならんとする今でも目的を達していない。いや、達せられないような“雰囲気”になってきた。ウクライナ軍と国民の予想以上の抵抗を受けた上、西側諸国の軍事的支援始め、支…

「"モスクワ”」沈没!

これを受けて私は、1982年3月にイギリスとアルゼンチン間で戦われたフォークランド紛争を思い出す。アルゼンチンのシュペルエタンダール機から発射された2発のエグゾセ・ミサイルのうち1発が、防空警戒任務に就いていたイギリスの「シェフィールド」に命中し…

日露戦争で”成敗”したロシアを知ろう!

今朝の産経抄氏は、一般的な「軍隊」を想像している日本人に“警鐘”を鳴らした。つまり、ソ連(ロシア)の軍隊の指揮系統は、一般的な民主主義国家と大きく異なっていて、軍人の指揮官を“指揮する”共産党員がいるということを知れ!ということである。政治局員…

歴史に学ばない‟日本人”どこまで本気か?

国際的“大問題”になっている今回の「ウクライナ大虐殺」は世界を驚かせた。 これは、明白なロシアの犯行であり、TVのコメンテーターは一様に「悲劇だ!」と犠牲者に同情しているが、わが国も満州で大変な被害に遭ったことは忘れている。北方領土!と不法に…

プーチン氏「自ら孤立」―米大統領発言

ロシアのプーチン大統領 (時事通信 ) ワシントン発時事通信によると、「バイデン米大統領は31日、ロシアのプーチン大統領が『顧問らを解任したり、自宅軟禁下に置いたりしたことを示唆する情報がある』と明らかにした。また『彼は(側近を遠ざけて)自ら…