軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

誰も責任を取らないのか!

私のところには、色々な情報が寄せられるが、その中に次のようなものがあった。出所は不明だが、多分既に何かで報道されているものであろう。

北朝鮮、日本の有償援助米に、巨額の滞納≫
「政府が平成7年に北朝鮮に送った有償援助米は、代金は約56億円で、30年返済。ただし、最初の10年は、利息の支払い(年一回)だけ,残り20年で,元本と利息を返済する―という約束だった。
 だが北朝鮮が返済したのは、最初の年の利息、8500万円だけで、後は払わず、今までの滞納額は、延滞利息も含め、積もり積もってざっと12億円とある。
 既に元本の支払い時期にも入っているのに、解決の萌しはない。困った農水省が、北朝鮮の≪朝鮮国際貿易促進委員会・書記長≫あてに送り続けた、利息の督促状は、今まで二百通を越えたそうだが、相手の反応はない。しかも小泉首相は、先の再訪朝の際に、25万トンの食糧を手土産にするという愚行を演じた。巨額の元利合計金の支払いにそっぽ向く北朝鮮の厚顔ぶり。政府は拉致の解決と米代金の取立てに向け、もっと毅然たる行動に出るべし。ちなみに援助米の支援決定時、その実現に動いたのは、親北派の野中広務加藤紘一両氏らだった」

すっかり忘れていたが、確かにわが国が北朝鮮に対して行った「コメ支援」の後始末はどうなっているのだろう。この情報が正しいとすると、この「愚行」を演じた関係者は何を考えているのだろう。税金で穴埋めする事無く、彼等に「自腹」を切ってほしいと思う。
とにかくこの国の「指導者達」は、失敗した諸計画の責任を取らないことはなはだしい。マスコミにかぎつけられて問題になると、国民の税金から「埋め合わせ」をして口をぬぐって知らぬ顔である。不良資産、建築物問題の根底にもそれがある。
これが一般の「同窓会」などだったら、確実に会員はいなくなるだろう。いい加減な会長の指導方針。会員の反対を無視して、一部役員が勝手に決めて行動する傲慢さ。にも拘らず会費取立ては厳しくしつこい。その挙句、無駄な行事などに会員の声を無視して会費を浪費し、回収不能になると「会費を値上げ」して埋め合わせする。
会長はじめ役員達は、付け届けで豪遊し、己の判断ミスには頬かぶりをする・・・そんな組織が健全であるはずはないから、会員は退会するだろう。しかし、これが「国」になるとそう簡単に「脱会はできない」。それが「彼らの」思う壺であり、勝手気ままに「税金の無駄遣い」をして恥じない。
国民の反対を押し切って、北朝鮮に多量の米を送った当時の関係者たちをもう一度洗い出して、その氏名を再度公表し、国民の前にさらけ出し、「巨額の滞納」を許している責任者達には、はっきりと責任を取ってもらうことにしようではないか。
確定申告が始まった。庶民はまじめに申告している。そうでもしないと、ばかばかしくて納税する気になれないのではないか.それではこの国は持たないような気がしてならない。

もう一つの情報を付け加えよう。
≪ブッシュは、何故モンゴルを訪れたのか≫
ブッシュ大統領が昨年十二月に、日中韓歴訪後、モンゴルを訪問した。実は日中韓よりも、この訪問こそがブッシュ大統領の目的だった、というのである。
「中ソ間に位置するモンゴルは、民主主義国家として、米国主導のイラク戦争に協力、人口僅か250万人の小国だが、150人の軍隊を派兵した。人口に比べれば、派兵数が決して少ないとはいえない。この輸送に際しては、中国が領空通過を拒否したので、やむなくロシアの民間機を利用したという。モンゴル派遣軍は極めて精強で、士気旺盛。イラク武装テロが、トラックに爆薬を満載して、バクダッド南方の連合軍施設に攻撃を加えようとした時も、その寸前に、2人のモンゴル軍兵士が見事テロリスト狙撃に成功! 人的物的な大被害を未然に防いで連合軍に称賛され、これがブッシュ大統領の耳にも届いた。
このところイラクに軍隊を派遣している国の中に、ボツボツ撤退を準備するところが出始めた。そうした時だけに、11月のラムズフェルド国防長官に続いて、ブッシュ大統領自らもモンゴルへの“戦略的な訪問”を行ったのだ」
ブッシュだったらやりかねない。サマワでは自衛隊は実力行使さえ出来ない。米国は中国包囲網を着実に形成しつつあるように思うのだが、肝心のわが国の基地再編だけが異常に遅れているのはどうしたことか。日米同盟間に生じつつある“亀裂”の責任も取ってもらわなければならなくなるに違いない。