軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

この国は長くは持たない?…

昨夜は我々仲間内の勉強会で、ムネオ議員の話を聞いた.私は多くの異業種交流会に足を突っ込んでいるが、この≪サロン≫は大変有意義である.「第1権力」が伝える内容と実際とを、双方から比較する事が出来て、情報の内容が少しでも「公平」になるような判断材料になるからである.
ムネオ議員は、私が沖縄勤務時代の沖縄担当大臣で、混乱していた沖縄に良く足を運んでいたものだが、それを「第1権力」は「利権獲得の為」だと書いたものだ.
話しの内容は外務省との戦いが中心であったが、想像通り、田中大臣時代は「めちゃくちゃ」だったらしい.その後も続いた2代にわたる女性大臣時代に、この国は取り返しがつかない≪外交上の痛手≫を被った事だけは納得できた.
話しは変わるがその席で、ひたすら日本の再生に取り組んでいる、伊藤玲子氏から、「神奈川の教育の実態を知ってください」とパンフレットを渡されて驚いた.
「皆さん知っていますか?あっ!と驚く卒業式の実態」と書かれたパンフレットの中身には開いた口がふさがらなかったが、その昔一時的に新横浜に住んでいて、神奈川県独特の「アチーブメント方式」なる異様な教育の実態を知っていたので、まだ日教組の支配から抜け出していないのか、と嘆息した.「神奈川県立学校の先生132名(第1次107名、第2次25名)が、県を相手取って裁判を起こしました.『国旗・国家に対する忠誠義務不存在確認請求事件』という、なんとも長たらしい件名ですが、要するに卒業式などで国旗に向かって起立して国歌を斉唱するのはいやだという裁判です.彼等はこれを『心の自由裁判』と称していますが、国民の良識から遊離し、世界中が驚く非常識の極地、まさにギネスブックものです」とあり、1・不起立は国旗・国歌の冒涜、学ぶ権利の侵害.2・教育に対する不当な支配?.3・子供をダシに.4・親方日の丸なのに日の丸嫌い.5・行政権の侵害、だと伊藤女史は主張するのだが、同感である.
「裁判に訴えた先生達は、教育委員会からの指導に対し『指導に名を借りた圧迫・干渉』『外部圧力による画一的強制』『処分を背景にした圧力』などと、いかにも被害者である事を強調しています.それでは卒業式の実態はどのようなものでしょうか.卒業式に参加した保護者の方などへのアンケートの結果が、その実態を物語っています」として、8つの実例が書いてあるのだが、私はそれを読んで開いた口が塞がらなかったのである.いくつか上げておこう.
事例1=国歌斉唱時に卒業生1名と教職員数名しか起立せず、会場から「座れ!」「歌うな!」などという罵声が飛んだ.
事例2=卒業証書の授与で名前を呼ばれると「はい」と返事をしないで、「オー!」「キャー」「ひえー」などと奇声を発してパフォーマンス.学習指導要領が定める厳粛で清新な卒業式の片鱗もない.
事例3=「国歌斉唱については、個人の思想・信条の自由を含めて生徒に指導しています」「歌える方は御唱和下さい」というような司会がなされた.歌わなくても良いと言っているようなものだ.
事例4=卒業式の前にクラスの担任が「先生は公務員だから起立して斉唱しなければならないが、君たちには歌わない自由がある」と暗に歌わないようにそそのかした。生徒をダシに使うとはこの事だ.
事例5=卒業証書授与の際、担任の先生が卒業生の名前を二人も呼びもらし、会場の生徒からブーイングを受けた.その挙句に「他に漏れている人はいませんか」とは聞いて呆れる.

 北朝鮮の拉致を巡っては、検察も外務省も大きく動き出した.今までの『不作為の罪』を反省しているように見える.「栃木のリンチ殺人事件」では、警察の捜査怠慢だとして、地裁が県などに賠償命令を出した.しかし、殺された須藤正和さん(当時18才)と、その後心労が祟って亡くなったお母さんの命は戻らない.賠償金の1億1300万円は、栃木県民の税金から支払われるのであろう.冗談じゃない、関係職員が全財産を放棄して償うべきであろう.ここでもほのかながら「裁判官の正義感」が取り戻されつつあるように見える.
しかし、教育という、子供達の一生を左右する現場では、こんな異常な事が平気で続けられているのである.そんなに日の丸と君が代が嫌いならば、外国に行けば良いではないか.“幸い”近隣アジア諸国は、日の丸、君が代が大嫌いで焼き捨てるのを趣味にした国である.近いから旅費もかからない.即刻「脱日本」すれば良い.彼等「異邦人達」を抱えている文部省はこの実態にどう答える気か!何ら責任を感じないのか?
私のブログを見てくださっているであろう神奈川県民の方々は、その実態を知っておられるのか?
伊藤玲子さんは、「立て直そう日本…女性塾」を立ち上げて、その幹事長として「手弁当」で戦っているのであり、どこかのNGOのように「機密費」で動いているのではないのである.
無抵抗な子供達を『人質』にした、悪質極まりない「狂師たち」を放任していては、この国は長くは持たない.神奈川県民のみならず、日本国民はこの際真剣に考えるべきである.