軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

教育現場からの報告=その3

昨日は急にNHK記者から呼び出され、中国機へのスクランブル回数が急激に増えたことに対するコメントを求められた。背景説明に時間を要したが、夜7時のニュースでは旨く私の大意を纏めてくれていた。2分間のニュース内容では十分な解説は不可能だと思ったのだが、流石はプロである。しかし、今朝のメールに、友人達から「ニュースを見たが、少しお疲れでは?お互い『老兵』の身、御自愛あれ」とあったのには恐れ入った。
午後は史料調査会の勉強会で、中東情勢に関する大野氏の講演を聞いた。悪天候だったが、70名を超える聴衆が集まり、いかに関心が高いかが伺われた。そんな事で「連載」が遅れたことをお詫びしたい。ただ、『郷守人』の発行人である畠奈津子さんからメールが届き、私のブログ読者の何人かから『郷守人』の注文があったとお礼が書かれていた。そう言えば、『郷守人』は彼女の手弁当である。応援して欲しいので彼女の事務所?のFAX番号を掲載しておこう。
『発行所:日本再興会議=FAX:0776−53−2895』


南口・阿倍野高校教諭の話しを続けよう。職員会議の続きである。

≪B教諭≫=職員会議の内容を公表すれば、前にもあったように外部から抗議が来て自由な議論が出来なくなります。そのような事は止めてもらいたい。
あなたはあなたの立場で意見を言えばいいし、私達は私達の立場で意見を言う。思想・信条の自由とはそういうもんでしょ。お互い自由な立場で意見を述べ合う、その中から進むべき道が見えて来る。本当の教育活動とはそういうもんでしょ。
≪私(南口教諭)≫=自由な議論はいくらやってもらってもいいんですよ、それが職務上の発言でさえあれば。毎回同じ事を言いますが、自由な議論と称してあなた方がやっている事は一体何なんですか。単にわがまま勝手な議論をやっているだけじゃないですか。学習指導要領に反する議論は職務上の発言ではないでしょう。
それからいつもこの議論になると、Bさん、あなたは思想及び良心の自由がどうのこうのと言ってますが、思想及び良心の自由は私にもあるんです。あなただけにあるんじゃないんです。誰にもあるんですよ。Bさんに聞きますけど、みんなが自分の思想・良心の自由を勝手に言い出したらどうなるんですか。混乱が起きるだけでしょ。だから最後は民主主義のルールに則って法令法規に従ってやるわけでしょ。その法令法規に何と書いてあるんですかと言っているんです。こんな事は常識やないですか。私はこの5年間その事を言い続けて来てるんです。何故こんな簡単な事が分かってもらえないんですか。
職員会議の内容を公表すれば外部から抗議が来て自由な議論が出来ないと言いますが、あなた方のような言い分は世間では通用しないんですよ。世間で通用しない非常識な事をあなた方はこれまで学校の中でやってきたんです。
しかし、この私には通じませんよ。他の先生には通じても、この私には通じません。私はたった一人であろうとあなた方とは真っ向から勝負します。私の味方は残念ながらこの学校には一人もいません。しかし学校から外に出れば、大勢の大阪府民の皆さんが私の味方になってくれます。だから公表すると言ってるんです。学校の中で行われている言論がいかに非常識なものか、大阪府民の皆さんに聞いてもらって審判してもらおうじゃないですか。あなた方も自分の言っていること、やっていることに間違いがない、疚しいことはないというのであれば、正々堂々と立ち向かっていけばいいでしょう。外部から抗議が来ても怖くないはずです。大阪府民の皆さんの前で公開討論をやろうじゃないですか。どっちの言い分が正しいか、私はいつでも相手になります。あなた方が束になってかかってきてもいいです。私は一人で受けて立ちます。あとは大阪府民の皆さんに審判してもらいましょう。

≪C教諭≫=私がこの仕事を止めた時、色々思い浮かべる中で南口先生の事で思い出す事は何かと言うと、この職員会議で実名を公表するぞと言うその事しかないような気がするんです。私はそのように発言されているのを聞いていると、なぜかムカついてしょうがないんです。ただ思想が違うからといって何かといえば実名を公表するぞというのは、なぜそんな発言になるんだろうか、法律に違反していると言われれば、それはそうかもしれませんが、思想や考え方が違うからと言って、何故すぐそんな議論になってしまうんだろうか、と思うとどうにも分からなくなってしまって今日は肩がこりこりして大変疲れました。

≪私≫=私の事がどうにも分からないと言う事でですけど、私は難しい事は言っていないんですよ。例えば、C先生、先生がチャイムがなって授業に行かれて、生徒が我が侭勝手な事を言ったりしたりしていれば、我が侭な事を言ってはダメと注意しやはるでしょう。ルールを守らない生徒がいればルールを守りなさいと指導しやはるでしょう。生徒にはルールを守れと言っておきながら、教師は自分勝手な理由でルールを破ってるけど、そんな事をしていていいんですかと言っているんです。Cさん、私の説明は難しいですか。難しい事なんかないでしょ。
それからCさん、あなたはさっき『法律に違反していると言われれば、それはそうかもしれませんが…』と言われましたけど、Cさん、あなたちゃんと自分でも法律に違反していると言う認識を持ったはるやないですか。生徒がもし『校則に違反していると言われれば、それはそうかもしれませんが…』などと先生の前で言ったら、先生はどう答えますか。『校則違反と分かっていたら、屁理屈を言わずにちゃんと校則通りにしなさい』と言わはるんとちゃいますか。
Cさん、そんだけ物分りがいいのに、何故私の言ってる事が『どうにも分からなくなって』しまうんですか。『肩がこりこりして大変疲れた』そうですけど、これだけ説明した私の方こそ、どっと疲れを感じましたよ。これだけ説明すればもうムカつく事もないと思いますが、Cさん、分かってもらえましたか。       (続く)