軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

臓器売買の闇

昨日の産経新聞は、一面トップで「外国人肝移植」にまつわる「ドナー臓器売買」について報じた。「京都大学医学部付属病院で行う予定だった外国人同士の生体肝移植に絡み、臓器売買の密約があった疑いが生じた」というもので、この場合の「外国人」は、いずれもパキスタン人だという。
たまたまCNNニュースを見ていたところ、「中国では臓器移植を企業にしている」として問題視していたが、その判断基準として「年間4700人もの軽易な死刑」が実行されていて、その臓器が売買されており、「人間を商品と見ている」と言うのだが、そんなことは今に始まったことではない。たぶんこのニュースは「アムネスティ報告」がベースになっているのだろうが、中国では人肉を食する「文化」があることを西洋人たちが知らないだけである。森村誠一と言う作家が、その昔「悪魔の飽食」と言う「日本軍の人体実験」を取り上げて作品を書き物議をかもしたことがあったが、おそらくその「素資料」は彼の国から「提供された?」ものであったに違いないと私は考えているのだが、その理由は日本人の「文化」にはありえないからである。

数年前、北京の夜を散策中、最近の中国の若者たちが「夜食するので賑わう店」に案内された。彼ら彼女らは、深夜「カラオケ」に興じ、腹がすくとこの店で満たすのだと言うのだが、確かに午前一時を過ぎるとどこからともなく若い女性たちが入ってきて店は賑わうのである。
店構えはどこにでもあるような「大衆食堂」であったが、この店の「お勧め」は、犬料理だと言い、「では我々もそれを食おう」と言うことでメニューを見たが、どこにも「犬」と言う字は見当たらない。聞くと「狗」だと言う。そういわれて壁を見るといたるところ「狗」料理である。お勧めの「狗雑炊」を注文したのだが、食べてみると案外いける。一見すると「鶏がら雑炊?」のようだが、口当たりと食感は「ウサギ料理」である。私には、終戦直後の食糧難時代、各家庭では「ウサギ」を飼うことを奨励され、その肉を食した思い出が浮かんだ程度であったが、翌日、市内を回っている際、「狗料理」を食した者だけが、「飼い犬」に異常にほえられた経験がある。

臓器密売?は中国の大きな収入源?なのかも知れないが、もっと日本人にはなじめない物が「胎児料理」である。
一人っ子政策が推進されているこの国では、堕胎は日常茶飯らしい。ところが「胎盤」は、女性のお肌によいらしく、化粧品の成分になっているそうだが、胎盤のみならず、堕胎された胎児も「立派な?食品」であり「薬品」なのだという。堕胎専門の医者は「それ」を密売して儲けているらしいが、その「風景」を仔細に捉えた写真などがインターネットで流れているから、ご覧になった方も多いだろう。
私も以前このブログで紹介され「観察」したが、気分が悪くなってみていられなかった。「これは真実だろうか?」とあちらに詳しい友人に聞いたところ、真実であり、ひょんなことで公になった、と教えてくれたものである。
あまりにもこの種の「料理」がはやるので、保健部、つまり厚生省が警告を発したと言うのである。「HIVは加熱しても消滅しない」と言うのが「警告内容」だそうで、つまり、あまりにも「この種の料理ブーム」が加熱するので、エイズ撲滅が果たせないと見た当局が警告したと言うのである。
中にはこれが目当てで訪中する外国人!も多いらしく、うたい文句は「美容と強壮」だと言うから、日本人の中にもツアーで参加した人が多いに違いない。
これらの「文化?」や人間としての「感覚」にはどうしてもついていけないが、それがあの民族の「特性」であることを知った上で「お付き合い」する必要があるだろう。
もっとも、「友好」を強調する政界、財界の有名人の中には、それが「病み付き」になって止められない?方々もいるのかもしれないが・・・
ちなみに北京で「狗料理」を試食した際、同行してくれた中国の友人たちは「顔を背けて」食しなかったことを付け足しておこう。

とまれ、「人権」を唱える西欧諸国とは、根本的に思考が異なっていることを理解しないと、CNNのように単なる驚きを隠せない「ニュース番組」に終わってしまうものである。この国の一人っ子政策の「余波」は、「臓器売買」や、「胎児・胎盤」の商品化など、近代先進国家では考えられない意外な方面にもその「悪影響」を及ぼしていることを知るべきであろう。
パキスタン人男性二人の「ドナー密約」など、実に「かわいいもの」で、「それ」を「企業活動の一部」にしている国がお隣にあることを忘れてはなるまい。