軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

政治の停滞は許されない

 台風一過、急に暑くなった。気候不順の中、読者の皆様に残暑お見舞い申し上げる。

 選挙旋風も一過!安倍首相を引き摺り下ろせなかった北朝鮮が、「安倍首相は辞任を」と呼びかけている!。
北朝鮮朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は、4日、参院選での自民党惨敗で安倍晋三政権は『がたがたになっている』と指摘、『国民の厳しい審判を重く受け止め、腐敗政治で日本を混乱させた責任を取り権力の座から退くべきだ』とする論評を掲載した(産経5日付)」そうだが、思わず笑ってしまった。
「がたがた」になっていて「腐敗政治で混乱させながら、権力の座に」しがみついているのはどちらの国の指導者の方か?「安倍晋三」は「●●さま」の間違いでした、と訂正すべきである!
 それに呼応したかのように、朝日新聞もひどいが週刊朝日もひどい。息子が「320円出すのがもったいなかったが・・・」といって買ってきた週刊朝日に目を通したが、いやはや「反自民プロパガンダ誌」そのものであり、歴史ある週刊誌!も落ちるところまで落ちたものだ。どこの国の週刊誌なのだろう?と思った。
 
 今回の民主大勝の原因は、どうやら「敵失」によるものだとの見解が固まりつつあるようだが、週刊新潮(8月9日号)の特集は「雷に直撃された明日なき安倍内閣」と見出しは厳しいが、なかなか真髄をついていて面白い。
 とりわけ驚いたのが「女性党の正体は『アイスターという化粧品会社』」で、この党の「精神的支柱」が社主で、日本に帰化した韓国人の西山栄一会長(77)」だというから実に恐ろしい。
 彼は「元来は熱心な創価学会の信者だったそうだが、ある宗教ジャーナリストは『第二の池田大作を目指して脱会。自らも宗教法人『和豊帯の会』を興しています」という。ある政治評論家は『何かにとりつかれたように選挙に取り組む彼女達の行動を見ていると、十数年前に世間の注目を浴びたオウム真理教の選挙活動を思い出してしまうのです』と語り、『あるいは公明党を設立した当時の創価学会の、野望に満ちた姿にも良く似ている』という。週刊新潮は「ならば、堂々と正体を曝して参院選を戦うべきではなかったか」と結んだが同感である。
「『A級戦犯』なのにまた人事に口を出す『森元総理』」も面白い。
安倍氏は幹事長への就任を麻生氏に打診」したのだが、森氏は「これに待ったをかけて同じ派閥の中川氏の起用を要請した」のだという。「肝心要のポストに意中の人物を据えられなかった安倍氏。その身にしてみれば、後に舌禍や不祥事の数々を引き起こし、支持率低下、参院選惨敗の原因となった閣僚の人選も、『森さん、あなたのせいで調子が狂ったからこうなったんですよ』と、文句の一つも言いたくなるだろう」と週刊新潮は森氏を批判したが、政治評論家の森田実氏は更に手厳しい。
自民惨敗の責任は、選挙の指揮を取った中川氏にある。その中川氏を幹事長に推したという一点だけを取ってみても、森氏は責めを負うべきです。森氏は、安倍総理が閣僚の参院枠に自身の意向を反映させようとした際も、青木幹夫参院議員会長の意向を汲んで断念させるなど、組閣に多大な影響を及ぼした。その存在はもはや、邪魔以外の何物でもないのです」「こんな人物が何かと口を挟み、後見人風をふかせば総理は自立できない子供に見えてしまう。安倍総理に何が必要かといえば、まず森氏に“引っ込め”と引導を渡すことでしょうねぇ」
 獅子身中の虫が表面化した様だが、確か彼は北朝鮮のシンパ?でもあった筈だ。
 自民党の総理と幹事長の関係は奇妙である。何と無く背景が浮かんで来はしないだろうか?
 1995〜1998年の橋本首相時代は加藤紘一氏、1998〜2000年の小渕首相時代は森喜朗氏、2000年4月から2001年4月までの森首相時代は、野中広務氏と古賀誠氏、2001〜2003年の小泉首相時代は山崎拓氏で、2003年9月以降は安倍晋三氏である。そう見てくると今回の中川氏起用は“不可解だった”といえよう。
 いずれにせよ「夏の祭りは終わった」。安倍総理は、茨の道を進み始めた。プロパガンダに一喜一憂する必要はあるまい。世に流行っているものは、朝日新聞系列の「反安倍プロパガンダ」ばかりではないのである。
「WiLL」9月号は、「総力大特集・安部か、小沢か」を組んで、応援している。その中には、森氏さえも「『失言問題』、朝日新聞を叱る」と書いてくれている!
 急転しつつある国際情勢は待っていてはくれない。前進あるのみである。






















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