軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

日本防衛について大いに議論しよう!

ブログ上で、核武装論の是非が戦わされていることは大いに喜ばしい。
その昔、西村真悟議員が、防衛政務次官に就任した直後に、雑誌のインタビューに答えて『核武装論議をすべき』と発言したとたんに「首」になったことを思えば、隔世の感がある。わが国の防衛のあり方について、大いに考察を深めてほしいと思う。
昨日は、小平の陸上自衛隊学校で、600人のまじめな隊員・学生を前に『自明の理を疑え』との題で講話をしてきた。つまり、あらゆる事象に、興味心を抱いて、「果たしてしかるか?」と疑ってみれば、思いもかけない結論や物事の裏が見えるものだ、ということを、私の体験から「実例」を挙げて話したのだが、まじめな自衛官たちは、私のギャグにすぐに反応して『笑って』くれなかったので、聊か戸惑った。現役時代の昔を思い出したのだが、今の私は『一般講演』の機会が多いから、質問も拍手も野次も笑いも、通常の出来事として体感できるようになっているので、それだけ「娑婆」に精通した証拠かも知れない。
健康でまじめな隊員たちにも、もっと自由闊達に「大声で」笑ってもらいたかった…。
最も、私は「しゃれ」のつもりが、若い後輩たちにとっては「しゃれ」として通用しなかっただけかもしれないが。
ところで今日は、いつぞやご紹介した私の「監修本」が刷り上り、実業之日本社から10冊手元に届いた。「『図解』これが日本の戦争力だ!」と、表題は聊か大げさだが、内容はコンパクトに、分かりやすくまとめてある。(定価¥1000+税)
この本を書き上げた「Studio Sparku」の大平氏も同行してくれたが、手にとって見てわれながら見事なできばえだ!と感心した。
22日からいっせいに全国の書店と一部コンビニで発売されるという。地方でお手に入りにくい方のために、念のため実業之日本社のHPをご紹介しておきたい。
軍事学の初歩を学ぼうとする方々に、現時点での「わが国防衛の問題点」に付いて、いささかなりとも手助けになれば光栄である。

実業之日本社   http://www.j-n.co.jp/