軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

裁判官がおかしい!

久しぶりにゆっくりとコメントを読むことが出来た。早朝、これを読んでいると、読者の気持ちがおぼろげながら理解できる。しかし、新聞5種類を読むのと同等の時間と“疲労”を覚えることもある。

さて、昨日の「国旗・国歌」に関する東京地裁の判決には唖然とした。「勝訴!勝訴!」とプラカードをかざして喜び合う“方々”の表情には、時代に取り残された「シーラカンス」のような気の毒さを感じたが、こんな狂師やPTAのご婦人たちに取り囲まれた児童たちが、世をすねて殺人に走る気持ちも分からないではない?とさえ思った。以前住んでいた三軒茶屋周辺では、よく街頭演説をしている政党があって、その周辺でビラ配りをしている協力者たちに似た雰囲気が感じ取られ、共産主義思想に凝り固まると、時代も廻りも見えなくなるものらしい。
しかし、3権の中の司法をつかさどる分野は、案外国民の目に晒されていないようだが、それを良い事に、今回の東京地裁のような極端な判断が下されるので、気を抜けない。産経新聞によると「難波孝一裁判長は『懲戒処分をしてまで起立させることは行過ぎた措置で違法』として原告側の主張をほぼ全面的に認め、都に一人当たり3万円の慰謝料の支払いを命じた」という。
日本人でありながら、日本の国旗・国歌がそれほど気に入らないのならば、即外国に亡命すればよい。いや、すべきであろう。
日本人としての「権利」を保障されているから、外国旅行も自由にいけるのだということを彼らは全く忘れている。
 産経抄には「国歌斉唱を座って無視するのが、インテリ風でかっこいいと勘違いしている人は今でもいる。『日の丸・君が代侵略戦争のシンボルで戦前を思い出させる』という屁理屈を学校で吹き込まれた悪影響は大きい。…驚いたのは、難波孝一裁判長が日の丸、君が代を『皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱だった』と断じ、『現在も宗教的、政治的にその価値が中立的なものと認められるまでには至っていない』とのたまったことだ。常識のない裁判官にかかれば、白も黒になる。高裁ではまともな裁判官に担当してもらいたい」と書いたが、難波裁判長自身が、「共産主義思想を精神的支柱」にしているのではないか?
また、産経抄子は「高裁に期待」しているが、裁判費用は馬鹿にはならない。一般庶民は、裁判に訴えたいと思っても、とても弁護士費用を考えるとそれが出来ず、泣き寝入りするしかないのである。そこに何でも裁判に訴える“輩”の狙いがある。
 
 数年前、中国を旅していたとき、我々に同行してくれていた中国人が熱心に新聞を読んでいたが突然大声を上げて「やっと銃殺になったか」といったから、理由を聞くと、瀋陽の副県長?だったか誰かが、収賄の罪で処刑されたのだという。
中国人の一般的基準では途方もない高額の収賄事件で、話題になっていたそうだが「そんな大金を一体何に使うの?」と聞くと「すべてギャンブル、香港で使うために特権を利用して賄賂を取る」という。そしてその次に言った言葉に仰天した。
「先生、日本では娼婦に裁かれることは絶対にないでしょう?」
そして彼は次のように解説した。
「中国の地方官僚は腐敗している。中央の目が届かないことをいいことにやりたい放題である。中央の目にとまると今度は彼ら自身が“賄賂”で中央の役人の口封じをする。酒も女もやりたい放題、気に入った仲間を役人に取り立てるのは当たり前、中には娼婦を裁判長にする役人もいて、公判で裁判長を見たら何と前に“会ったことがある娼婦”が担当裁判長!ということもざら。日本では考えられないでしょう。先生、娼婦に裁かれることに耐えられますか?」
 当時は、国柄の違いだとあきれてものも言えなかったが、今回の東京地裁の判決を見たら、安心してもいられない。
 難波孝一裁判長とはどこのご出身だろうか?勿論「娼婦」でないことは確かだが、どんなご家庭に育たれ、どんな学問を修められたのだろうか?
友人の弁護士に聞くと、裁判官の非常識は目に余る。全く視野が狭いので、担当裁判官の氏名を聞いただけでおよそ判決は想像が付くという。
ある先輩が、自衛隊退官後、努力の結果裁判官に合格され、家庭裁判所の判事を勤められたことがあったが、裁判官たちの閉鎖性とその恐るべき思想信条の偏向を嘆いておられた。今じゃ新聞でさえも署名入り記事が主流を占める。人を裁く以上、担当裁判官の背景を国民にはっきりと明示してほしいものである。
このニュースを聞いたとき、国民が、立法府、行政府の動きに目を奪われている間に、司法の部門、とりわけ下級裁判所のレベルは、中国の「娼婦裁判官」並み?に落ちかかっているのではないか?と空恐ろしくなった。
私に出来ることは、せめて飲酒運転をしないように心がけて、公判の場でこんな裁判官に「死刑」を言い渡されることを免れることぐらいしかない、と思った次第。