軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ちょっと休憩!

 昨日は都心に出てジャーナリストや出版社の方々と「意見交換」をしてきた。やはり、マスコミ(新聞、テレビ)は相当な危機状態にあるようだ。政界と同様、シャッフルして出直すしかなさそうだ、という結論になったが、さてどの新聞社が生き残るのか!インターネットの発達で宅配制度が壊滅?するだろうから、新聞はテレビより一足先につぶれるのだろうが、悪影響の方はテレビの方が凄まじい。何とか早くテレビ界もシャッフルして欲しいものである。

 さて、帰りの電車内で週刊誌を開いたところ、興味ある記事満載だったが「前世・守護霊に熱狂するスピリチュアル大見本市=2000人の客」という週刊新潮の記事が目に留まった。リードには「世はスピリチュアル・ブームだそうである。確かに“守護霊”だの“オーラ”だの、怪しげな言葉を耳にする機会が、最近増えたような。いや、「怪しげ」とは失礼!折しも東京で開かれた「スピリチュアルの大見本市」に集まった2000人を超える男女。“前世リーディング”やら“透視カウンセリング”やらに注ぐ眼差しは、皆真剣そのもの――」とある。
 そこで今日は話題を変えて、しばし休憩!
 先日コメントの中に「息抜きを」といってHPを紹介してくれた方がいて、何気なく開いたところ「気軽な?」ブログで、「今日はオカルトです」という紹介のあとに、的中率95%の実績を認められた世界最高の予言者なる方の2007年の各月ごとの「予言」が提示されていた。
 2007年2月は「イラク問題で新しい展開が生まれる」「アフリカのチャドで大虐殺が発生」とあったが、今日は3月2日、イラク情勢での“何らかの展開”はうなづけるが、チャドでの事件はCNNでもBBCでも、今のところ報じられていない。そこには、各月4〜7件くらいの「予言」が提示されているのだが、興味はあっても、凡人の私にはさっぱり分からない。この予言者は「的中率95%で世界最高」とその実績を認められているそうだが、誰が認めているのかも私は知らない。しかし、ついに今年は東京に雪は降らなかったし、南極の解けた氷の中から、今までにない生物が甦ったとか、ハリセンボンが日本海で異常発生しているとか、異常気象が続いているのは確かであるから、彼が予言するような異変が起きるだろうことは何と無く理解できる。しかもそのせいで波動が狂ったのか、異常な事故、殺人事件も多発している。・・・そこで今日はしばし息抜きの体験談。
 34年間の自衛隊勤務で、特にパイロットという3次元の世界を体験した私には、説明できない「何か」がこの世に存在することは感じてきた。だから、もしもこの世に「神が存在するのなら、少女アシュリーを救い給え」と思ったのである。
 週刊新潮が揶揄?するように、日本ばかりか世界中に「スピリチュアル」な現象に惹かれるものが増えていることは事実であろう。しかし、所詮は凡人、詐欺にあわない様に注意することが肝要である。得体の知れない新興宗教に嵌って身を滅ぼした若者達がいたが、余りにも哀れである。
 私は現役時代に、北は青森から南は沖縄まで24回の転居を繰り返したが、その間に得た多くの友人は今でも宝物だと思っている。その中に3人の超能力者、週刊新潮の記事で言うと「スピリチュアル・カウンセラー」がいる。
 そこで早速世界最高の予言者の「予言」を電話で聞いてみた。3月〜12月の間に起きるという“予言”をじっと聞いていた彼は、肯定も否定もしなかったが「何時どこでという予言は人心を惑わし危険である。見えていても軽々に公言すべきではない」といい、ただ「異常気象が多発し、地球が危機的状態になっていることは確かだ」と言い、「その現象は相当前から徐々におきていたことであって、金と闘争に明け暮れている人類には見えていなかっただけ」と断言した。そして「司令さん、何時、どこで、何がとは言わないが、今後の異常気象の発生は顕著で、竜巻や地震津波が多発する。今までにない病原菌による病気も多発し、4〜5種類のインフルエンザが流行するだろう。抵抗力を備えるためには自分で自作の作物を作る以外にない。便利さにかまけて、生きている環境が違う地質・気候・風土の他国からの食料に頼っていれば、今までになかった病気が蔓延する。人類の食料であった動植物の異常気象による変異、魚類の絶滅、微生物を媒体する小動物、昆虫類の増加で、これから次々にとんでもないことが起きることはありうる。今年中に何が起きるかは言えないが、自分は2008年に顕著な出来事が、そして2012,13年から2019年にかけて、今言ったようなことが多発して、人類は右往左往することになるだろう。今の地球では食料生産力からしても70億の人口は多すぎるから、人類は3分の1に減少する。その淘汰が始まっているのだ」と言った。
 信じる信じないは各自の勝手だが、確かに地球の歴史を見ても生物が絶滅したこともあり、「ノアの箱舟」の言い伝えもある。
「司令さん、人類は気がついていないが、本気で対策を立てないと本当に困ったことになるべ。核実験などして地球を怒らせてるバカには困ったもんだ、何とかしないと」と彼は言ったが、自分が生き残ることだけしか考えていない金さんに言っても始まるまい。他国に責任を擦り付けて自己保身を図っているお隣のノムヒョンさんも無理だろう。しかし、異常なほどHIVが蔓延し、鳥インフルエンザが人間にも伝染しているらしい中国の胡錦濤さんはかなり危機感を感じているらしいのだが、13億の人民は感じていないだろうからこれも頼りにならない。
 肝心の日本の政治家達も、これまた“異常なほど”鈍感だからしょうがない。
「透視」が出来る予言者や、私の友人のように、未来が見えれば“改心”するのだろうが、それは不可能に近い。私もその昔彼に「私にも“透視”能力があればあなたの言葉を信じるのだが、私はあなたと違ってUFOも霊もさっぱり見えないから、俄かには“予言”なんぞ信じられない」と反論したことがある。そのとき彼は「冗談言うものでない!司令さん、あの世の出来事が見えることほど悲惨なものはない。自分には心の休まる暇がない。霊や異次元が見えることは不幸なことだ。見えない司令さんは幸せなのだ。決してこのことは興味本位に捉えてはならない!」と厳重に指導されたことがあった。彼は私より9歳年下なのだが、その時の真剣な表情はとても年下には見えなかった。
「前世」が何であれ、「守護霊」がついていようといまいと、現世を精一杯生き抜いてこそ「人生」だろう。そんなことに血道を上げる暇があったら、現実に起きている環境の激変にどう対処するかを考える方がためになる。今、国内では小泉前首相が言った「鈍感人」という言葉が流行っているという。私も「鈍感人」でよかった!、と車内で週刊誌を読みながら感じた次第。