案の定、遠藤農水相の辞任で、鬼の首でも取ったかのようにメディアがはしゃいでいる。知らなかったが、坂本由紀子外務政務官も、政治資金収支報告書に二重計上の疑いがあるとのことで辞任したという。いやはや政治と金の問題は「浜の真砂」、払っても尽きることはなさそうである。最も、50年以上もこの“穢れた世界”を生き抜いてくれば、誰だって埃まみれになるのは止むを得ないことで、それがいやなものは「宗教界」に逃げ込む?以外にない。最も、宗教界だって「色情因縁」や「三途の川も金次第」なのだから、色と金にまつわる「欲」が断ち切れるはずはない。そこを突いて、ひたすら金儲け、支配欲に目がくらんだ各種新興宗教団体が暗躍する・・・
人間、加齢と共に「加齢臭と埃」が溜まるのは自然の成り行きである。車だって、いつまでも新車ではあり得ない。ゴム製品は劣化し、ピカピカだったボディも傷だらけになる・・・。人間、棺おけの蓋を閉じるとき、それを如何に少なく抑えることができたか、が勝負ではないのか? それにしても永田町の住人は埃まみれが多すぎる!
ところで今朝の産経抄は出羽国米沢藩の第9代藩主、上杉鷹山を取り上げて、皮肉たっぷりに遠藤元大臣を論評している。遠藤元大臣は「『国家は先祖より子孫に伝へ候国家にして、我私するべきものには之無く候』。自身のホームページ『エンタケネット』には、鷹山が後継の治広に残した『伝国の辞』を掲げ、政治信条をこう語る。国会議員たるものは『国家国民への奉仕者』であり国民の『生涯補佐役』である、と。・・・遠藤氏の場合は、その言やよし、だが行動が伴わない。・・・鷹山も泉下であきれかえっているだろう」
朝鮮半島、台湾海峡、勿論中近東情勢は予断を許さない状況になっている。その上、北京オリンピックも、かなりの障害が目立つようになってきて、胡錦濤主席も相当頭を悩ましているに違いない。国外の反対運動もさることながら、国内の騒乱、暴動などの方が命取りになる可能性がある。北京に近い山東省で、漢族とモスレムの大規模な騒動があって、かなりぴりぴりしていると「大紀元時報」は報じている。10月の全人代に注目しよう。
我が国周辺はそんな状況なのに、一人我が国だけは「国内騒乱?」を楽しんでいるようで、なんとも頼りない!
そこであまり変化の無い論評が続いたので、今日は「産経抄」の受け売りで、先人の教訓を掲げて「お茶を濁す」ことにする。遠藤元大臣はじめ、永田町の皆さんはどう感じるか? 今回「埃高き」永田町の住人になった「桜パパ」や「不倫姫」には、こんな「先人訓」は暖簾に腕おしであることは間違いないけれど・・・。
まず福沢諭吉翁の「心訓」である。「世の中で一番みじめなことは人間として教養のないことです」「世の中で一番尊いことは人のために奉仕して決して恩にきせないことです」「世の中で悲しいことは『うそ』をつくことです」等など…
次はあるお寺で見つけた「人の道」である。
「忘れてはならないもの=恩義」「通してはならないもの=我意」「お金では買えないもの=信用」等など…
次もお寺でもらった「つもり違い十か条」。
「高いつもりで低いのは教養」「低いつもりで高いのは気位」「深いつもりで浅いのは知識」「浅いつもりで深いのは欲」「薄いつもりで厚いのは面の皮」「多いつもりで少ないのは分別」などなど、身につまされる先人の教訓集である。堅苦しい論議ばかりでなく、たまにはこうして先人に学ぶのもいいことでしょう!
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