軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

漂着ごみの”侵略”を防げ!

 建国記念日国旗掲揚をしたがまだまだ国旗が掲げられているのは我が家一軒だけ、そのうちに増えることを期待しよう。
 食の安全体験談を書いたところ、店ではなく「保健所」に届けよ、というコメントがあったが、今回のギョーザ事件で“証明済み?”だと私は思っている。
 その昔、私が3佐で市ヶ谷の幹部学校学生だったころ、応用研究が終り反省会を終えて終電間近かに急いで四ッ谷駅に向かっていたとき、路地から出てきた車が進路を遮り、運転手がいきなり包装紙に包まれた品を差しだして「これをあげます」と私に押し付けた。わけを聞くと「新宿のデパートで開催されている大英国展に納入する品だったが、納入に遅れて返品された。会社に持って帰っても無駄だからあなたにあげます」という。品物は「英国製のベルトと財布とライター」だというから、「私にとっては全く不要な品だ」とつき返すと、「こっちの方は高価なのでただというわけにはいかないが、これでいいから・・・」と言いつつ大き目の包装品を取り出して片手で5本指を示す。ピンときたので「5千円?」と聞くと「冗談じゃない」と笑ったから、手に持っていた品を運転席に投げ込み「貴様詐欺師だな」と怒鳴るといきなり車は発進した。ナンバーは控えたが、終電間際だったのでとにかく電車に乗って帰宅し、三軒茶屋に着いて交番に届け出た。
 巡査は私から状況を一通り聞き「車のナンバー」を控えたのだが、奥から出てきたもう1人の巡査が「何ですぐに四谷で報告しなかったのだ」という。「世田谷であろうと四谷であろうと、直ちに連絡して詐欺事件を防止するのが警察の役目だろう」というと、「あんた、酒飲んでるな」と言った。
 応用研究終了に伴って、反省会で少々アルコールが入っていたのは事実だが、私の“詐欺報告”とは何の関係もない。住所氏名まで聞いておきながら、その後は私を疑うのである。あまりに生意気だったから、「私はこういう者だ」と航空自衛官の身分証明書を見せた途端態度が豹変した。“権力に弱い?”態度が更に私の気に障ったから、「交差点が渋滞していても、自ら捌くこともせず、自転車が歩道に溢れていても取り締まらない。もっと真面目に仕事をせい!」と叱咤して深夜帰宅したのだが、その後何の音沙汰もなかった。その後、四谷界隈で同様な詐欺事件があり、被害が出たという記事は出たから間違いはなかった。しかし、私が教えた車のナンバーは生かされなかったのである。
 私が沖縄勤務時代、世田谷で買い物に出かけた家内がバイクの引ったくりに遭ったが、被害届は勿論、現場検証まで引き回されたが、その後何の結果報告もなかった。おそらく担当者は「管内の引ったくり件数」を統計にとって“仕事終了!”だったのだろう。当然家内は調書に年齢を書かされたのだが「捕まえてくれないのだったら教えるのじゃなかった」と今でも不機嫌である。
 そんなこんなで、世田谷一家殺人事件さえ未だに未解決なのだから、“公的機関”に「真面目に報告すること」の信頼性にも疑問があることを体験している。だから今回の毒入りギョーザ通報遅れの件も十分に理解できたのである・・・。勿論、今後は適切な機関に報告することにしたい・・・
 ところで私の「コロッケ事件」で、真面目なスーパーが間違えられてはならないから、頭文字だけ書いておくが、近在で有名なチェーン店の「スーパーA」ではなく、大型電気店やホームセンターなどが集中している中に出来た「スーパーB」である。勿論あちこちにある有名な「Kストアー」でもないから、お間違えのないように。

 さて、今日は韓国製の漁具などが、西日本に相当漂着していて現地が危険で困っているということを書いておきたい。先日たまたまテレ朝のワイドショーで、北朝鮮から日本海側の各県に漂着している“不審船”などの残骸のことが報じられたが、ある方から「それ以上に危険なのが西日本の漂着物である」として、現物の一部が送られてきたからである。
 10日の産経新聞3面にも、日本海西部のEEZから韓国漁具が相当回収されていて、これは韓国の密漁船が投棄しているのだという。水産庁によると「平成12〜19年の8年間で計約5228トン」にものぼり、「ズワイガニ漁などに使う刺し網が2015トン、バイ貝や蟹を捕獲するバイかごが902トン」だという。これは氷山の一角だというが、水産庁は「韓国政府に違法操業に対する措置を求めていくと共に、海上保安庁との連携をさらに強めて取り締まり強化を図っていきたい」というが、海上保安庁の全職員は約12000名に過ぎない。そんな状況で、日本海側のこれら不法投棄や、不審船対処が可能だとは到底思われないことは水産庁もお分かりだろう。
 この問題は、特に対馬がひどく、2007年以来対策が叫ばれているが少しも進んでいないという。環境省の担当者が現地視察してあまりにもひどい現状に驚き、緊急会議を開いて昨年末に関係各県の漂流ごみ対策費として3億5千万円が計上されたそうだが、入札方式などで問題が出たらしく進んでいないと彼は言う。まさかごみまでも『利権がらみ?』で有力代議士が取り仕切っているとは思えないが、現地では人手も予算も足りずに困り果てているのである。
 以下に掲げる写真は、対馬市役所から彼の元に届いたもので、最後の写真はその一部の“現物”を私が撮ったものである。漁具の『餌いれ?』らしく、プラスチック製の“とんがり帽子”などだが、こんなものが対馬の浜一面に散乱していることを思えば、まさに『間接侵略』ではないか!
 私はガソリン値上げよりも先に取り組むべき課題だと思うが、党利党略だけで騒いでいる議員達にこの品を送りつけてやりたいほどである。最も、山崎、加藤氏など、錚々たる有力代議士たちが韓国を訪問しているそうだから、これらの「ごみ問題」解決が一歩進展することに期待しよう!




自宅に送られてきた漂着漁具の一部↓