軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

ロシア人“気質”

 日本相撲協会が揺れている。相撲協会は「日本」よりも“国際的”な「外国人」相撲協会になっていて、「国技」というよりも暴力事件・殺人事件が出るほどの「酷技」になってしまった感があるが、報道を見ていても改善される兆しはないのは協会の幹部達にその自覚がないからだろう。

 それはともかく、大麻取締法違反で首になった若ノ鵬(20)に続いて露鵬(28)、白露山(26)にも精密検査で陽性反応が出たが、二人は「痛み止めの注射や薬の成分が反応した」のであって、陽性反応は「絶対に信用しない。絶対にやっていない」と強硬に否認しているという。結果は専門家に任せるとして、今日は私が体験した「全否定して恥じない」ロシア人気質をご紹介しておきたい。


 外務省に出向していた3佐の頃、モスクワを訪問する機会があった。現役パイロットがソ連のホテルに泊まるのは危険だというので、防衛駐在官宅(隔離された外交官アパート)に宿泊したのだが、そこで聞いた話である。


1、大使館の駐車場で車の後部を大きく破損される事故が起きた。駐車場ではロシア人3人が雪かきをしていたから、犯人は明白である。ところが3人とも「絶対にやっていない!」と否定する。そこで3人を別々に部屋に呼んで「どこでどんな作業をしていたか?」と尋ねると、1人は「スコップで雪を集めていた」といい、ひとりは「トラックに雪を積み込んでいた」という。残る1人は「パワーシャベルで雪かきしていた」と言ったから、車のトランクの破損状況から彼が「犯人」だと断定したのだが、その彼はこういったという。
「だんな、このパワーシャベルは1940年代のものでガタがきている。俺は車の手前で止めようとしたのだが、止まらずにぶっつかったのだから、オレじゃなく機械が悪い!」


2、各国の大使館員の宿舎には、必ず現地採用の“女中”が配置されていた。勿論「監視要員」で、月に一度は必ず党本部に「大使館員及び家族の行動」を報告にいくのである。それは「党員集会」と称されていたらしい。
 私がお世話になった外交官のアパートにはNという年増の女中がいたが、粉石けんの量と主人の靴下が異常に減るので、夫人がそっと監視していたら、Nが洗濯する時に靴下に粉石けんを入れてそれをポケットに入れて持ち帰っていたという。
 ところがある日、夫人が市場で買ってきた貴重な骨董品のお皿をやる気のなさそうなNが洗っているので、心配になってこっそりキッチンを監視していると、予想通りNはその皿を落として割ってしまった。
 そこで夫人が出て行くとNはこう言ったという。
「奥様、今見たでしょう?大きなねずみが飛び出してきたので思わず驚いてお皿を落としてしまいました」
 そこで夫人が全部見ていた事を告げると「見られていたんじゃしょうがない」と平然としていたという。


 ついでに思い出したこと:
 3、日本から来た私を歓迎するということで、外交官達を招待して夕食会があったが、ご婦人方が楽しそうに会話をしているところへNが料理を運んでくると、一斉に話題を変えるのである。監視されていることは百も承知で手馴れたもの。
「これじゃモスクワでの生活は息が詰まりますね」というと、インドの外交官夫人が「先日こんなことがあった」と体験談を紹介してくれた。
 本国の母に電話し、つながったとたん「ではお母さん、また今度」という自分の声が受話器から聞こえてきたというのである。
 それを聞いた一人が「そのオペレーターはシベリア送りね!」と言ったとたん、皆一斉に笑い出した。つまり、ソ連側は各家庭を盗聴して毎回テープに録音しているのだが、そのオペレーターは「テープを巻き戻しすぎて」前回の分の録音と重なったというのである。「こんな生活をしているのは嫌!早く本国に戻りたい」と彼女は涙ぐんだ。
 今でもそんな体制下にある国家が周辺にはあるということを忘れてはなるまい。


4、2003年に2度目の樺太訪問をしたときのことである。2年前に訪問した時とは打って変わって“異常に”中国人の姿が目立った。樺太第一次産業、つまり農業はほとんど中国人が抑えているというのである。道端でトラクターに大根や白菜を山と積んで売っているのはほとんど中国人。
 ガイドの元日本国民(済州島出身)の女性に「これだけ中国人が入ってきているのなら、治安も相当悪くなったのでは?」と聞くと、「ロシア人の方が凶暴だから中国人は歯が立たずおとなしい」という答え。
「どんな風に凶暴?」と某教授が尋ねると、彼女は「別荘を建てた一家に押し入り、金品を強奪した後別荘を外から封鎖して家ごと燃やしてしまう。日本人が経営して成功したレストランにも押し入って、オーナーを二階から突き落として殺害、それを見た日本人シェフはすぐに帰国したから、今ではそのレストランはロシア人強盗のもの。多分ロシア人には代々“強盗・殺人”という家系があるのよ!」と言ったが、何とも「樺太・北方4島」を強奪して占領したやり方に似ているではないか!
「日本では中国人が入ってきてから治安が非常に悪くなってね」と教授がいうと、彼女は「戦後の日本の男はすっかり弱くなってダメになったね」と言ったので一同シュン!


 そんな凶暴な?出稼ぎロシア人に「国技の誇り」を麻薬まみれ?に貶められても、元横綱などを勤めた協会幹部も動けないというから情けない。
 樺太の彼女が「戦後の日本の男はすっかり弱くなった」という動かぬ証拠である。

武士道 (PHP文庫)

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これだけは伝えたい 武士道のこころ

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