軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

食害・薬害・・・

 先日バーバラ寺岡女史の『食害・薬害テロ時代 命はこうして守れ!』という“ど派手”なカバー本をご紹介したが、中国の食害を「軽視」した英国の閣僚が緊急入院したという「大紀元報」の記事には腹を抱えて笑ってしまった!

 コメント欄に寄せられた「有限会社物語」も面白かったが、今日は上記「大紀元報」の記事を転載して、経済危機でしかめっ面が続いている?皆様方にも腹の底からお笑いいただこうかと思う。(以下全文転載)

≪中国産牛乳を試飲した英国閣僚、就任当日に腎臓結石で入院

                                                                                                                                                              • -

 【大紀元日本10月11日】英国「ビジネス、企業および規制改革大臣」として入閣したピーター・マンデルソン氏(54)は就任初日の6日朝、下腹部の激痛により病院に救急搬送され、検査の結果、腎臓結石によるものと診断された。同氏は先月26日、天津で開かれたEU・中国合同経済通商委員会の席上で、中国産乳製品の安全性をアピールするために、メディアの前で自ら牛乳を飲んで見せ、温家宝首相を感動させた。その9日後に、同氏は腎臓結石が発症し、入閣初日に入院することになった。

 英紙「デーリー・メール」によると、同夜、結石の摘出手術が行われた。

 欧州連合の消費者による中国産乳製品への不信感を払拭するために、マンドルソン氏は公で中国産牛乳を飲み、消費者に安全性をアピールした。中国の温家宝・総理は同氏のこの行動に感動し、「マンデルソン氏は、(中国の)現在のみならず、未来がわかっている」(チャイナ・デーリー)と述べたという。

 中国産牛乳の試飲と腎臓結石発症の関連性は不明だが、中国人著名ブロガーの宋石男氏は、この件には二つの可能性があるとした。?マンデルソン氏は腎臓結石持ちであることを知っていながら、中国産ミルクを飲んで中国をコケにした?腎臓結石のことは全く知らないで、善意からミルクを飲んだが、恐ろしい結果を招いたとしている。

 ネット上でも「因果応報を早くも現れた」「中国当局に迎合すると、このような悲惨な結果を招く」などの書き込みが相次いだ。
        大紀元報 (翻訳・叶子、編集・月岡)≫


 郊外レストランでも、スーパーでも、「国産」という張り紙や看板がやけに目立つ様になったが、食品の≪食材≫はいちいち表示されていないから、家族の命を預かる主婦は、老眼鏡?を取り出して細かい表示に見入っている。スーパーで観察していると、少しでも気になる品は買わないから、自衛措置も万全に近い!
 この主婦達の慎重な行動はそう簡単に変化しそうにないから店にとっては苦しい状況が続くのだろう。業者にとってはある意味「身から出たさび」、不埒な同業者を責めるべきである!

 さて、連休中日の今日は日本全国「日本晴れ」のようで、行楽地は“質素?”ながら賑わうことだろう。私は書斎の整理中だが、過去の各種原稿などが出てきて「樺太紀行」も出てきたが、読み返しても昨日のように思い出が甦る。
 石油・天然ガスで潤い始めていた2回目の旅行(2003年)は丁度今頃で、大泊から真岡に抜ける熊笹峠の紅葉は実に見事だった!
 今年はどうなっていることやら、ガイドしてくれた済州島出身のBさんは元気だろうか?とフト思った。

 
 米国が北のテロ支援指定を条件付ながらも解除したし、合わせるように金総書記の“健康な?姿”がこれ見よがしに公表された。世界同時経済危機に対してG7は「強い決意」を示したが「具体策に欠ける」という。問題は「パニック」だが、さて世界の指導者達はどんな手を打って鎮めるのだろう?

 今朝の産経では「昭和正論座」欄の「共産主義社会主義は違う」という、関嘉彦教授の昭和49年の論文が読ませる。「リベラルの背信」を見事に言い当てているからである。隣の「土日曜日に書く」欄の「“ゆうこりん少子化を救えるか」という前北京特派員の福島香織記者の「少子化」に対する論文も読み応えがある。

 社会面ではロス疑惑の「三浦社長自殺」が大きいが「『逃げられない』と観念し、死を選んだのではないか」という元警視庁捜査一課理事官の所感が何と無く的を射ている様に思う。今後の週刊文春が楽しみである!

 ところでまだ『聯合赤軍事件』で大量殺人を犯した永田洋子死刑囚が生きていたのには驚いた。昭和47年2月に逮捕され、最高裁で平成5年に死刑が確定したにもかかわらず、その後の法務大臣は誰一人として執行しなかったらしい。
「昭和59年に脳腫瘍の手術を受け、最近は寝たきりの状態が続いている」というが、11日に家族が施設に向かったので「危篤」だとわかったらしい。
 永田死刑囚は、昭和46年8月から47年2月にかけて「仲間2人を絞殺、山岳アジトで“総括”と称するリンチで仲間11人を殺害、1人を死亡させるなどした」のだが、脳腫瘍の手術まで国費で受けて生きていたらしい。
 私に言わせれば、彼女は「ばら色のマルキシズム?」にのめり込み、人生を棒に振った典型的な存在だが、これほど明確な殺人罪の犯人がまだ生きていて、限りなく黒に近い「甘やかされて育った気が小さいお坊ちゃま」の容疑者が自殺するとは、人生色々、殺しも色々・・・諸行無常の感を禁じえない。三浦社長の方は一美夫人が殺された場所に連れ戻されて自殺したというところが何と無くミステリアスである!
 いずれにせよ、頭の良し悪しではなく、甘やかされて育つと碌な大人にならないことは証明されたようだ。
 
 そういえば2面に「慶大ランク外に」と云う「世界の大学トップ200」ランキングが出ていた。日本の高等教育力は6位だが、日本の大学の順位は、19位:東大、25位:京大、44位:阪大、61位:東京工大、112位:東北大、120位:名大、158位:九大、174位:北大、180位:早大、199位:神戸大だそうだが、来年はどうなることか。ランクが徐々に下がっているのが気になるが、来年は案外ノーベル賞の刺激で名大が伸びるかも。

 天高く空気が澄んだ静かな休日、久々にのんびり特注のコーヒーでも味わいながら、原稿の構想でも練ることにしよう。

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