軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

4月、花咲く時期に何が?

 山間にも春の兆しが顕著で、鶯も鳴き、小鳥の動きも活発になった。家内の薔薇の庭?も、若葉が一斉に吹き出して、今年も見事な?薔薇の花々が楽しめそうである。
 雨がやんだので国旗を掲げ、さてPCを立ち上げようとしたら、これがなかなか立ち上がらない。よほど“重い”らしく、スナマークが出て「反応無し」になるので、またやられたか?と思ったのだが、何回かやり直していたら漸く四十分たって平常に戻った。これじゃ「近代兵器」とは言い難い、などと思ったのだが、今、原稿用紙で400枚になる雫石事件に関する原稿を書き終わったところだし、講演資料のパワーポイントも増えたから、それで重くなったのかナ?と思ったが、昨日は勝手にメールのプロバイダーが変更になったりで大慌て、どうもF−4パイロットは、ステルスのF-22についていけないものらしい!


 さて、昨夜は個人的な会合で都心で講演したのだが、歴史認識について「自己主張」する質問が出ていささか参った。歴史認識なんて、各人それぞれ違うのが当たり前で、田母神氏の論文も私の話も、別に読者や聴衆に私の考えを「押し付ける」意図はないのだが、「問題だ!」といわれると答えざるを得なくなる。

 私は今「甦れ美しい日本」に207回も連載して、私なりに「大東亜戦争の真実を求めて」いるつもりだが、それだって手元にある各種資料の中の、私が「同意」出来る部分を羅列しているに過ぎないのだから、当然同意できない方々も多かろう。

 私は種々の資料を根拠として「コミンテルンの謀略説」が有力だと思っているのだが、いずれにせよ日本人自身が、「二度と過ちは繰り返さない」というのであれば、「大東亜戦争の真実」を日本人自ら検証し、少なくとも「同じ轍」を踏まないように「それから得た教訓に学ぶ必要がある」と思って資料を整理しているに過ぎない。

 原因を追究することなく、単に「過ちを繰り返さない」と念仏を唱えてみても、何ら効果がないばかりか、誤った歴史認識に犯され、「歴史は繰り返す」ことになる、と思うからである。


 要は田母神氏の言わんとするところもそこにあるのだと思っていて、戦後60年過ぎた今、各種資料から「臭いものに蓋をする」ことなく、また一部の「歴史学者」に任せることなく、日本人自らが「検証」すべきだと思う。その意味で、田母神旋風は大いに好感を持ってみているのである。そのことは今回、航空自衛隊がかかわった「雫石事件」を私なりに検証してみて、つくづくそう感じたから、大東亜戦争についても、じっくり検証する必要があると思っている。


 ところで、4月4日から8日の間に、北朝鮮は「人工衛星」を打ち上げようと「頑張っている」らしい。今朝の産経新聞トップは、燃料車の動きが活発で「発射は最終段階に入った」と報じている。北の首相が訪中して温家宝首相と会ったが、温家宝首相の説得は失敗したらしい。

 ここまで来て「発射中止」をしようものなら、北朝鮮の面目丸つぶれ!絶対後には引けないだろうから、間違いなく発射するだろうと思う。さてそれが「成功するか失敗するか」が重要なカギになる。

 発射に成功して日本列島上空を横切り、「衛星」が「偉大なるお方のメッセージ」をばら撒きながら周回すれば、北の意気は大いに上がるだろうが、前回のように失敗して「バラバラ」と三陸沖に残骸が降下でもすると、今度は日本国民が黙ってはいまい。
 ところが落下してくる残骸に向けてMDを発射したところ「外れた!」とでもなるとさあ大変。防衛省も面目丸つぶれ!「制服が悪い!」と責任転嫁しかねない。世論は沸騰して政府は窮地に立つことになるかもしれない。

 浜田防衛相は20日から訪中するそうだが、日中共同防衛?でも考えているのかどうか、余計なことは言わなくて良いから、MDで対応するわが国の“毅然とした姿勢”をしっかり伝え、少なくとも日本国民の中に「村山談話」にとらわれない、新しい愛国心がふつふつとみなぎり始めていることを相手に理解させてきて欲しいものである。

 4月は入学時期で心浮き立つ時期、一番お花が美しく店頭を飾る時期でもある。何はともあれ、この重要な時期に、一大人事異動を控えていながら、厳戒態勢を維持している現役諸官のご苦労を偲び、粛々と任務を遂行されんことを期待している。

自らの身は顧みず

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日本は「侵略国家」ではない!

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日本のミサイル防衛―変容する戦略環境下の外交・安全保障政策

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